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Retty株式会社の企業研究〜駆け出しの大学生に向けたメッセージ〜


この取り組みの目的

この取り組みを一言で表すと、フライングスタートです。というのも、企業研究というのは就活生が自分の就職したい企業を選ぶ際に行う一つの過程であり、企業理念を初め、従業員数や会社の所在地など、事細かに調べ上げる必要があります。私はそんな企業研究を少しでも早いうちから実践することで社会、とりわけ企業の構造を理解し、自分自身の就活に生かすとともに現在就活生として企業研究に取り組んでいる、これから取り組もうと思っている学生の方に役立てば嬉しいなとの思いからこの取り組みを行うことを決めました。

なぜこのRetty株式会社なのか

今回取り上げたRetty株式会社は、BtoBだけでなくBtoCも行っている企業です。BtoCとは、Business to Consumerの略で、企業と消費者(利用者)が直接的な関係を持っていることを意味します。BtoCの企業でもあることによって、企業の存在や活動を身近に感じやすく、実際に利用することが可能だという点から今回はRetty株式会社を取り上げることにしました。

Retty株式会社ってどんな会社?

みなさんはRetty株式会社がどんな会社なのかご存知でしょうか。

Retty株式会社とは「世界中の人々を幸せにしたい」という志の下、現CEOの武田和也氏を中心に“日本最大級の実名型グルメサービス”を提供している会社です。

Rettyという名前の由来は、おすすめによって人々を幸せにするという意味の英語「Recommend + Happy」から“Retty”という名前が誕生したそうです。

現CEOの武田氏が企業準備のために単身でアメリカのサンフランシスコで事業構想を練る日々を送っていた時から、じっくりと考えていたのでしょうか、、。

とても素敵な名前ですね。

“Retty”のサービス内容は?

ここではRettyというサービスを「誰に、何を、どうやって」提供しているのかという観点から詳しく紹介していきたいと思います。

まずはリアルな事柄から。

現在のRettyのサービス利用者は、月間4800万人以上!そしてRettyの強みである実名の口コミは数百万件を達成。店舗登録者数は70万店を超えています!

中でも特に凄いと感じるのが、サービスの利用率です!この月間4800万人という数字は、単純に日本の人口で割ると、

4800万人➗1億2557万人≒0.38

(※日本人口:1億2557万人=総務省統計局人口推計2021年(令和3年)1月報より)

つまり、日本人の3人に1人がRettyのサービスを利用していることになります!!何という高利用率!


ちょっと、みなさん!!ここまで聞くと、Rettyはどうやってこれだけの利用率を実現しているのかが気になりますよね!?実はそれがRetty株式会社のHPに書かれているんです!

それがこちら・・・

「都市部のスマホを利用する若い世代と外食頻度の高い人々をターゲットとする。(一部修正)」

企業が顧客をイメージする際によく「ペルソナ」を設定するといいます。サービスを提供する架空の相手(例えば、24歳女性で2人の子供を育てながらアパレルショップで働いている単身女性。年収は400万円。休日は子供と公園へお散歩によく行くみたいな感じ。)を設定します。

今回のRettyが成功している背景には、サービスを企画する際に的確なペルソナを設定し、そのターゲットにフォーカスしたことがあるのではないかなと私は考えます。(もちろん根拠はありません。。笑)


ここまでの話で一体Rettyどんな媒体でサービスを提供しているのか?と気になっていた方もいるでしょう!お待たせしました!それが、アプリケーションWebサイトです。

Rettyは、

・批評ではなくオススメの口コミ

・自分と好みが近い人から探せる機能

・顔が見えて信頼できる実名制

という3つの特徴を売りに、エリアや料理カテゴリ・シーンに応じた3000万本以上の人気店〇〇選ページを生成することにより、WEB検索結果の上位を獲得したり、独自の膨大なデータを活用し、食のトレンドを発見・創出したりしています。

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Rettyはどうやってお金を得ているのか

Rettyの収益方法は主に2つあります。それが、

①FRM(Fan Relationship Managementの略。)

②広告コンテンツ

です。

①のFRMとは、ターゲットをお店とした、集客の管理や調整をする月額制ビジネスの呼称で、具体的にRettyでは、蓄積されたユーザーデータをもとに契約した飲食店に対して二次・三次集客につながる顧客基盤の構築や送客などの販促ツールを毎月定額支払いのサブスクリプション型で提供しています。

次に、②の広告コンテンツです。

広告コンテンツは、①実名制グルメプラットフォーム「Retty」を活用した広告ソリューションと、②Retty株式会社が「Retty」を運営、拡大してきた中で蓄積してきたコンテンツを活用したコンテンツソリューションの2つから成り立っています。

まず①の広告ソリューションでは、「Retty」の利用者を対象にブランド認知向上等の狙いのある広告主に対して、「Retty」内にタイアップ広告を掲載することで収入を得ています。

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次に、アドテクノロジーと呼ばれる、「Retty」上部の広告枠をテクノロジーを活かした効率的に運用で広告掲載収入を得ています。

(※以前確認した時は実際に画面上部に広告が掲載されていたが、本日確認したところ確認できなかったため画像はなし。)

最後に、アライアンス(=複数の異業種企業が互いの利益を上げる、業務を拡大させる、新規事業を立ち上げる、といった目的で業務提携を交わす経営スタイルのこと。)を同業他社と飲食店予約サービス機能の面で組むことで送客手数料収入を得ています。

②のコンテンツソリューションでは、株式会社Rettyに蓄積された79万店(2020年8月時点)に及ぶ店舗データや写真データ、実名口コミデータ、ユーザーログなどのコンテンツから食のビッグデータ提供であったり、トレンドの把握であったり、営業活動の効率化であったりをRettyのデータベースである「Food Date Platform」としてクライアント(顧客。ここでは契約相手の店舗)に継続的に提供することで月額の利用料を得ています。


Rettyの業績推移は?

「(新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言発令)第一回目より長期間に渡る緊急事態宣言を内包する四半期ながらも、FRMの支払免除が限定的なこともあり、売上はFRM・広告コンテンツ共に1回目の緊急事態宣言時を上回る水準で着地。」

(Retty株式会社9月期決算説明資料,第2四半期別売上構成推移より)

という言葉からもみて取れるように、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴った売上の波があるものの、第一波の時と比べFRMと広告コンテンツのどちらにおいても売上が伸びていることが伺えます。(コロナに負けるな!)

ここで一点注目すべきところがあります!

それは、今回FRMが1Qと比較して下がった背景に「休業店舗に対し支払免除(合計24百万円)を実施している」ことがあるということです。これはアフターコロナでの巻き返しを見据え、なんとしてでもこの期間を契約下の状態でキープしたいことを意味する前向きな取り組みだと私は考えました。

金額比較グラフ


【実際に使ってみて!】Retty vs 食べログ vs ぐるなび

※web検索をかけて、現在地から近くのお店を調べた状態での比較

共通点:価格帯と写真、大雑把な位置情報が載っている

Rettyはトップページに実際にそのお店に行った人のコメントが載っており、そのコメントの冒頭部分がお店一覧の時点で見えているために個人的に読みたくなりました。また実名制のコメントからは、そのお店がどんな雰囲気か、店内の様子、料理の感想など、多くの情報を知ることができ、文章を読むだけであたかも自分がその場に行っているように感じることができるところに魅力を感じました。また、それだけ具体的な内容のコメントが生まれることも、Retty特有の実名制やユーザーにフォロワーがつく機能、またそのフォロワー数による評価など、多くのユーザーが「もっとコメントを書きたくなる仕組み」によるものだと思います。この仕組みについては本当に天晴れですね!(笑)

逆に、食べログは少し機械的に感じるようなつくりとなっており、お店や料理の画像、価格帯をパッと見えるようになっている点が特徴的でした。

ぐるなびは個人的に表示形式が一番寂しく感じました。お店一覧に表示される画像の質が悪く、表示されないものも多かったです。しかし、お店をタップすると、メニューの人気ランキングが見えたり、自分の好きなメニューに投票できたりと誰もが気軽に評価できる仕組みができており、楽に使える仕組みになっていました。

IR情報からRetty株式会社を企業研究してみてのまとめ

Retty株式会社は新型コロナウイルス感染症拡大を受け、ビフォーコロナの時の売上高と比較すると、もちろん売上高は減少していますが、ぐるなびが大打撃を受けている期間もRettyは売上高を維持し続けていることから、新型コロナウイルス感染症拡大に適応していると言えます。また、同時にアフターコロナに向け営業にも力を入れ始めていることから、今後の活躍が期待できる将来性のある企業だと私は考えました。

というのがすごく真面目なまとめで、実際この記事をまとめるのに非常に苦労しました。(汗)それは筆談日記で詳しく紹介します。

今回踏んだ手順

今回この記事をまとめるにあたって踏んだ手順を以下に記載します。

①「Retty株式会社ir」と検索

②「IRライブラリー」の中から「決算説明資料」を選択

③「2021年9月期 第2四半期決算説明資料pdf」を選択

④「四半期売上構成推移」から事業内容を把握

⑤各事業についてRettyのHPとIR情報を参考に調べる

⑥各事業の売上推移をエクセルでグラフ化し、分析する

⑦実際にRettyのサービスを利用してみてサービスを体感する

⑧ ①~⑦までの過程を踏まえて記事にまとめる


筆談日記

今回初めて企業研究を記事にするということで、どんなテーマでまとめれば良いのか、その項目や書き口調、グラフの作成など多くの課題がありました。それに加え、これまでほとんど記事を書いたことがなかったということもあり、自分の言葉で表すことに関して非常に難しさを感じました。しかし、出来上がったものを見てみるとやはり自分の活動がカタチとして見えることに嬉しさを感じました。


反省点

・企業研究する際は、可能な限り実際に使ってみることが大切。特にBtoCの場合は利用しやすい。

・2/3占めているものがメインの事業。

・実際にrettyが誰からお金をもらって誰に何を提供しているのかについて各単語別で調べるなどして解像度上げる。

・ir⇨その他情報⇨実体験

・文章の書き方、とりわけ数字関係のものは、大⇨小と構造化して話す

・FRMの本質とは、8番ラーメンが売れるためのコンサルを行う。これがFRM。お店とお客さんの関係をマネジメントする。

・背景として、自分自身が学んだことが他のひとの役に立てば良いな。

・です。ます。口調で書く。

・意見と事実を分けて語る。これができないと視聴者の方が何を信じたら良いかわからなくなる。

・数字を用いるときは何と何を比較したかを明確にしてから意見を出す。


次回のテーマ

・事実と意見を分けて述べる

・ネットサーフィンに力を入れるのではなく、データの分析や実体験などに力を入れ、記事のメインとなる内容を濃くする

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