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入所困難な幻の本 クラウド誕生 書評

本noteは、セールスフォース・ドットコム社がどのように十数年で世界を代表する企業に成長したかを111のアドバイスにまとめたクラウド誕生(同社創業者のマーク・ベニオフ氏著)の書評となります。全部書いてしまうとネタバレになるので、私自身が実践していることのみ一部まとめています。是非、なんとかして本書を手に入れることをおすすめします!
(読了時間5分想定)

書評のきっかけ

一時期は中古で1万円近くの値段がついていた本書。前職時代モチベーションクラウド立上げ時に擦り切れるほど読み参考にした本なのですが、OpenWorkへジョインするにあたって書籍も寄付してしまったので、読めずにおりました・・・。そんなとき、Salesforce社の鈴木淳一パイセンよりこんなtweetが。

鈴木さんのTwitterフォローしておくといいことあるかもしれないですよw頂くだけだと申し訳ないので、書評を書くことで少しでも本著の素晴らしさが他の方にも伝わればと思い、書きました。


SF社のマーケ戦略=カルピス原液戦略

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本著は
起業、マーケティング、イベント、セールス、テクノロジー、社会貢献活動、グローバル、財務、リーダーシップ
の9つの戦略に分け、111の具体的なアドバイスで構成されています。

ここでは前職のモチベーションクラウド立上げ、そしてOpenWorkリクルーティング立上げ上、特に参考にしていた
【マーケティング、イベント、リーダーシップ】
の領域を紹介できればと思っています。

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といっても上記のメモのとおりなので、メモに書かれていることは詳細省きます。OpenWorkがメディア露出を強化しているのも、本書(上記メモ②)の影響が強いです。私自身、とても信頼しているジャーナリストの方が数名おり、取材依頼を受けるだけではなく、こちらからネタの提供をすることを心がけています。(メディア露出まとめはコチラ

本書でとても参考になったのは『システム(自組織)の切り取り方』なんですよね。※システムについて勉強したい方は、ニクラス・ルーマンの社会システム理論がおすすめです。

自社に閉じて活動していたら顧客との接点は限られてしまうのですが、セールスフォース社がすごかったのは、社員だけでなく、顧客やメディアまでを自組織に取り込むシステムを作ったことだと思っています。

また、自組織の定義を広く取るからこそブランドづくりに強烈にこだわっていることもポイントです。私はこれを勝手にカルピスの原液戦略と呼んでいます。

メディアを巻き込もうとか、顧客事例を作ろうとか、真似する企業多いですが、それだけだと意味ないんですよね。むしろ逆効果になることも・・・。広める前にまずは他社が模倣できないレベルで差別化要素やメッセージを研ぎ澄ます。この原液を作らないと、広めても意味がないんですよね。

カルピスの原液ももし薄かったら、最悪じゃないですか。薄い原液を水で割ったら、ただの水になっちゃいますからね。そんな経験ありませんがw


マーク・ベニオフ氏が一番伝えたかったことは

おそらくですが、最終アドバイス(アドバイス111)の『すべての人を成功させよう』だと思います。上記の通り、カルピスの原液を作った後は、それをいかに広めていくかが大事になります。そのためには多くのステークホルダーの協力が必要です。

セールスフォース・ドットコム社のすごいところは、
『協力してもらう』
のではなく、
『ユーザーが喜んで協力したくなる』
状態をつくれていることにあると思います。

今回、Salesforce社の鈴木さんよりクラウド誕生の書籍を頂いたのも、ユーザーの成功を願ってだと思うんですよね。(実際に、クラウド誕生にとても助けられています)そうすると、書評の一つも書きたくなる。その結果、Salesforceってすげー、ってなる見込み顧客がいるかもしれない。

OpenWorkも『ひとりひとりが輝くジョブマーケットを創る』を目指していますが、関わって頂けるすべての人が成功できるような会社・サービスづくりをしなくてはと、改めて本書を読み思いました。

鈴木さん、Salesforceの皆さま、素敵な書籍を献本頂きありがとうございましたー!

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