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一念発起してオリジナル漫画を描こうとして、最終的に諦めた話【学びはあったぞ】

思えば子供の頃から、漫画を描く、という事に心惹かれるものがありました。
ここでいう漫画とは、オリジナル漫画、創作漫画。
つまりストーリーから自分で考えて、自分でコマ割りして、オリジナルのキャラを使って話を展開する漫画のことです。

どうも、ハルキ(@haruki_komugi)です。
サラリーマンをしながら、SNSで主に育児漫画を発表しています。

そして時々、企業様から依頼を受けて、PR漫画を描いています。
ベビフル様、mixi様、Anker様などなど(ありがとうございます!)。

あ、最近、メルカリ主催の「モノガタリ大賞漫画部門」で入賞しました!いぇい!

エッセイ漫画は描けるのだ

さてさて、我ながら、結構がんばっているなと自画自賛しているのですが、私が描く内容は基本自分の実体験や家族との日々が題材になっています。
ジャンルで言えば、エッセイ漫画というのが近いかもしれません。

これは描いていて、まったく苦にならないんですよね。

その証拠に、もう3年近く、SNS投稿を続けています。
ほぼ毎日投稿を続けていた期間も長いです(今は少しペースは落ちていますが)。

すごい継続力だ!と思われるかもしれませんが、ぶっちゃけて言うと、描くのが単純に楽しいんです。

日記とも違う。
人様にみせる形で、作品として昇華した私の日常。
これはほんと財産です。ある程度、描いた数が貯まってきた今、ほんとそう思います。
やっぱり自分の作品の一番の愛読者は私ですね。

「あ、これ後で描こう」と、日常の見落としがちな一コマに自然と目がいくのも、大きなメリットです。

それから、少し違う形ですが、他人のエピソードを漫画にするのも、やっていて楽しいと知りました。
「パパ、イイねエピソード」とかですね。

体験談みたいなものを文章でもらって、それを整理して、どうやって漫画にすればうまく伝わるかなって考えている時、脳みそが気持ち良く汗をかいているのがわかります。
それでピタッと納得いく形で短編漫画にできた時の達成感は、癖になります。

定期的におとずれる「創作漫画描きたい」欲

さてこのように、自分のことにしても、他人のことにしても、私が描くのはどれも実体験ベースの話です。

でもそういったものばかりを描いていると、ふとした時に「まったくのオリジナルストーリー」を創作したい気持ちがムクムクと湧き出てくる時があるんですよね。
えぇ。定期的に。

日常の中で芽生えた感情や、読書などのインプットで得た知見、そういったものが描きたいエッセンスとして、自分の中に溜まっていき、それが一定量を超えると、そんな気持ちが芽生えるようです、どうやら。

そこにあるのは、描きたいけど、自分事としては描けない「何か」ですね。

だから、どこにもいない架空のキャラクターに託して、そのキャラクターにその「何か」を物語上で体験してもらい、語ってもらいたいんです。
それこそがオリジナル漫画だと私は思います。

でも、具体的に描こうと思うと、一体なにから始めればいいのかすらわからず、途方にくれます。
そもそもストーリーってどうやって考えたらいいの?
主人公ってどうやって作ったらいいの?

ようやく決心!最低限の基礎勉強

で、今回!
一念発起して、一本創作漫画を描いてやろう!と思ったんです。
ずーっと、何となく描きたいなぁ、どうすればいいのかなぁ、と思い続けているのもいい加減飽きたので。

付け加えるなら、最近何度かやってみて Kindleで電子書籍を発表することが結構簡単だと、分かってきたというのも、きっかけの一つです。
オリジナル漫画をKindleで発表したら楽しいじゃんって。
サラリーマンとしての仕事があるので、イラストや漫画の制作に関する私の一番の行動原理はワクワクするかどうかです。

で、まずストーリーの作り方から勉強しました。
図書館にいって、小説の書き方とかシナリオの作り方、その手の本をまとめて借りてきて読み、さらにKindleUnlimitedで同じように、物語の作り方、プロットの立て方、面白いストーリーの構成法、そんなこんなに目を通していきました。
明確な目的をともなうインプットは、やはり吸収効率がいいですね。

いやーなるほどー、映画も漫画も面白いストーリーは型みたいのがちゃんとあるんだなって今さらながら知りました。
ある程度、理屈で物語は作れるんだと分かったことは収穫でしたね。

ざっくり言うと、物語にはテーマが必要で、だいたいはそのテーマが主人公の目的となります。
で、その目的を達成するために困難があり、それを乗り越えるための成長があり、最後は決定的な試練があり、対決の末に解決して、目的を達成する。
この大きなストーリーを、さらに細かく分けて、それぞれのフェイズに役割をもたせる。
そんなことが書いてありました。

登場人物も、どうすれば魅力的なキャラクターが作れるか、考え方のヒントがたくさんありました。
読者が共感できる要素を入れるとか、それでいて読者にはできない圧倒的な何か(情熱、根性、才能)を持たせるとか。

うん、ちょっとだけ分かった。
創作のスタートラインには立てた。
そう思いました。

プロットを立てて、それで…

で、プロットを立てるとこからやってみたんですよ。

実は私、お仕事漫画が描きたかったんです。
主人公が仕事に苦悩しながらもやりがいを感じて、暑苦しくも清々しい、読んだ人が自分の仕事にさらにやりがいを見いだせるような、そんなお話を描きたいと思っていたんです。
たぶんそこそこ社会経験を積んで、語るべきエッセンスが私の中に貯まってきたからでしょう。

あーでもないこーでもないと、メモ書きしたり、マインドマップ作って整理したりしながら、試行錯誤した結果、ストーリーはだいたいちょうど単行本一巻分ぐらいの内容でまとまりました。
クライマックスの最大の難関を、主人公が解決する手段がズバッと来ないけど、まぁそこは要工夫で(笑)。

そして主人公も、周りの登場人物の姿形も、何度か描き直して荒削りながらできました。

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なんか、それぞれやってくれそう感がありませんか?

さらにさらに、第一話のシナリオを、テキスト形式で作ってみました。
セリフとかも入れて。

あとは、これをもとにネーム作りをしよう、というとこまできて、私は

「あ、これ無理」

と思っちゃったんです。はい。

何が無理かと言うと、

ここからネームを作って、それをもとにデジタルで下書きして清書して、それをまず一話分全ページやって、さらにそれを全○話分やる・・・。

「ごめん、無理」

思わず謝っちゃいました(誰に?)。

1ページなら楽しんで描けます。
でも、それと同じ熱量を何ページにも渡って持続する気持ちが湧いてこないんです。

言い換えると、ストーリーまではほぼ出来上がったもの(自分の頭の中ではビジュアル面もある程度できている)を、コリコリと1ページごとに何時間も描けて仕上げていく、その途方のなさに耐えられなかったというべきでしょうか。

【結論】やってみたけど、描けなかった。

かなりの時間を投下して出た結論がこれか、と思うと笑えます。
ははは。

そして思い出しました。

冒頭に言ったとおり、この創作欲って子供の頃から自分の中にあったんですよ。
それこそ小学校低学年の時から、ノートに鉛筆で大雑把にコマ割りして、ヒーローモノを描こうとしたり、高学年の時はGペンとケント紙を買って、これで漫画が描けるぞってコリコリ見切り発車で描き始めてみたり。

でも、記憶の限りでは、一つの物語を書き上げたことって一回もないですよね。
どうしても、まどろっこしくなって、すぐにやめちゃってました。

まぁ、つまりはそういうことです。
私に創作漫画は描けない(キッパリ)。

このことに気がついて、自分としても心から納得したわけですが、こうやって「うん、自分は描けない」て割り切るためには、やっぱり自分できちんと本腰入れて挑戦してみるという過程がどこかで必要だったんだなって思います。
それをしないと、いつまでたっても「その気になれば描けるかも」と思い続けて、モヤモヤしていたはずですから。

もちろんちょっぴり悔しい気持ちはありますけどね。
でもできないもんはできないんで、そこは仕方なし!と割り切ることにします。

何を言いたいかっていうと、気になることがあったら、一度は本腰入れてやってみた方がいいですよってことです。
それでピタッとはまるものが見つかるかもしれないし、逆に自分のやりたい気持ちを成仏させることになるかもしれません。
いずれにしても、それで次のステップに進めるはずです。

いつまでもサイコロを振り続けても仕方がないのです。

以上

※ていうか、noteってこういう考えをつらつら書きたくなりますね(私だけ?)。

【以下、お知らせ】

私のこれまでの漫画はいくつかキンドル本にしてます。いずれもKindle Unlimited読み放題対象本か無料本なので、よければご覧ください。



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