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アルセウスリザードンを握り続けた男のデッキ解説

アルセウスリザードンでシティ優勝経験のある僕が今の環境でリザードンVMAXを輝かせようと頑張った記録です。オポ落ちしたけど今の環境でも十分優勝できるスペックのあるデッキだと思います。
*書いていたら一年間の思い出noteになってしまったので最新のレシピしか興味ない方は目次で飛ばしてください

初めに

初めまして。harukiというハンドルネームでポケカをやっているものです。
今日は僕が約一年間擦り続けて最後の公式戦を終えたアルセウスリザードンというデッキを解説しようと思います。noteを初めて書くので読みづらい点あるかと思いますが生暖かい目で見てください。

僕がリザードンVMAXというカードを手にしたのはスターターデッキの発売直後でした。

本日の主役

大学の同期にポケカを誘われ、ちょうど好きなポケモンであるリザードンのスターターデッキが発売されるタイミングだったので初めて買うポケカにリザードンVMAXを選びました。あのタイミングで発売されていなかったら、今みたいに常時品薄状態になっていたら、ポケカを始めていなかったかもしれません。。。

そんな感じで始まったポケカでしたが、初めてのシティリーグはリザードンVMAXに溶接工で加速するコンセプトのデッキで出てボロ負けしたのを覚えています。たしかセキタンザンに3連敗した苦い思い出です。
溶接工をレギュ落ちで失い、とてもじゃないがエネが間に合わないリザードンVMAXを使いこなすことはできず、一年間ほど使ってない時期ありました。
しかしそんな状況を変えたのがアルセウスVSTARとダブルターボエネルギーでした。

天才こいつまんま神

エネルギー加速手段と安定性を生み出すポケモンと、エネトラッシュのデメリットを一回の手張りで取り戻せるエネルギーの登場で一気にリザードンVMAXに希望が見えました。
アルセウスという相棒を手に入れて臨んだ2022年シーズンシティリーグシーズン5、優勝を果たすことができました。

バトロコ高田馬場にて

シティリーグで初めての優勝でした。ちょうどシーズンの最終日で直後にCLがあったことからもこのデッキが話題になったのは一瞬でしたが、お店のツイートやデッキレシピをツイートされてるアカウントのRTがたくさんされて嬉しかった思い出があります。

CL横浜2023

パルキアの登場もありしばらく逆風続きでしたがシーズンも変わり久しぶりにアルセウスリザードンを握っての大会に臨みました。

当日のデッキレシピ

当日のマッチアップ

  • アルセウス裏工作 2-6

  • ヒスイゾロアーク 4-6

  • ゲンガーVMAX 6-2

  • ロストギラティナ 6-3

  • ヒスイゾロアーク 6-0

  • スピザシ 4-6

世界大会をはさみ、シティリーグが3ヶ月ほど開催されておらず環境読みが多少難しい大会で正直納得できるレシピを組むことはできませんでした。
ここから現環境との立ち回りやレシピ構築をブラッシュアップしていきました。

シティリーグシーズン1

CLから約1ヶ月が経ったタイミングでのシティリーグでした

当日のデッキレシピ

当日のマッチアップ

  • ロストギラティナ 6-5

  • トゲキッスチルタリス 6-2

  • ミュウVMAX 0-6

  • アルセウス裏工作 2-6

  • ルギアVSTAR 6-5

決勝トーナメント

  • ミュウVMAX(予選と同じ方) 3-6

ミュウ自体は環境に出てから長いしある程度対面を理解してるつもりでしたが、まさかのフュージョンエネ無し雪道採用型で初めましてでした。しかも予選と合わせてマリガン5回という地獄。トナメでは雪道型なのを知っている状態でのスタートでしたがマリガン3回の先攻ミュウには追いつけなかったです。
しかしCLからの改善が生きていることは実感していて最後のシティに向けて弾みのつく大会でした


シティリーグシーズン2

CL京都落選メールを受けDレギュレーション最後の大会となり、最後リザードンVMAXを輝かせることを目標に望んだ大会でした

当日のデッキレシピ

当日のマッチアップ

  • ドガスバット 6-2

  • ルギアVSTAR 6-4

  • キュレムパルキア 5-6

  • ロストバレット 4-0 投了

  • ロストバレット 6-4

予選4-1でまさかのオポ落ち

絶対優勝できるデッキを作ったと思えるほどの自信と煮詰めきったデッキだったためにこの結果はめちゃくちゃ萎えました。
システムに対戦相手をマッチングされる「運」と対戦相手の成績次第という「他力本願」。自分の力量ではどうしようもできない要素による敗退はめちゃくちゃしんどいですね。過去にはオポでトナメに上がったこともあるのでオポには救われることもあれば落とされることもでモヤモヤですね。
まあ予選全部勝てば良いだけなので一個負けた自分が悪いです。

ただ、悔しいものは悔しいのでせっかくのデッキをこのままにしておくのはもったいないと思いCLや今後のシティに使ってもらえたらなと思い解説記事を残そうと思います(ここまで1900文字。。。)


デッキコンセプト


デッキレシピ:pyXy2y-lmuHpI-MyyUyy

デッキのコンセプトは「ワンパンしてワンパンされない」

デッキ自体はリザードンVMAXで勝つことを前提としています。その上でリザードンVMAXの強みを考えたところ

  1. HP330の高耐久

  2. キョダイゴクエンの280〜330のワンパン火力

この2点になりました。ここからこちらはワンパンを繰り返して、逆にこちらは2パン以上を要求することを最大の目標としました。
「ワンパンしてワンパンされない」リザードンに限らずこれができれば基本的にはなんでもサイドレースは有利に進みます。わかりやすいですね。

このコンセプトをもとに簡単にこのデッキの基本的な動きを解説します

ワンパンを繰り返す

リザードンVMAXのキョダイゴクエンは素点300ダメージの現環境トップクラスの火力を誇ります。

無色エネルギーが二つ含まれていることがミソで、ダブルターボエネルギーに対応しています。
ダブルターボ 280
素点 300
ダブルターボ+こだわりベルト 310
こだわりベルト 330
となっておりVガードエネルギーorお守りのついたVSTARポケモンをワンパンできます。ミュウVMAXもオドリドリ込みでワンパンできます。
アルセウスのトリニティノヴァが一回打てればダブルターボ手張りだけで起動できますし、ローズキバナ付け替え滝壺といったカードを使ってダブルターボ無しでも連発できます

ワンパンされない

このデッキではかがやくポケモンの枠をサーナイトにしています。

また、大きなお守りを1枚採用しています。これらを組み合わせてワンパンされないポケモンを作ります。
例えばアルセウスVSTARが280+30+20=330になると大概耐えます。2回トリニティノヴァを打てると手張りなくてもキョダイゴクエンを連発できます。
他にもヒスイゾロアークVSTARの素点300+ベルト30などもリザードンが耐えれるようになります(CLで喰らった経験から採用)

環境デッキへの立ち回り

まず基本的には1ターン目にアルセウスとエネ加速先を用意。2ターン目にトリニティノヴァを打ってエネ加速。
その後はキョダイゴクエンでトラッシュする2個のエネルギー補完するためにダブルターボを探すor付け替え滝壺ローズなどで加速。
こん感じになります。ミュウ相手だとアルセウスを2体用意したり、裏が進化できなかったらエネを分散させたり細かな対応はその都度必要になりますが、基本の動きはよくあるアルセウス〇〇と同じで加速するアルセウスと加速されるVMAXです。

1.ルギアVSTAR

登場直後から異常なまでにトップシェアを誇る相手ですが、リザードンは使いません。基本的には空ピカで戦います。


出鼻を挫くようですみませんが流石にリザードンで戦うより空ピカの方が都合がいいです。
前アルセウス後ろ空ピカの状態で進化して一回トリニティノヴァを打つと盤面はほぼ完成です。
ルギアに多数採用されているサブアタッカーは基本タネポケモンであり、空ピカの追加効果で完封できます。アメイジングデスを使うイベルタルがいますが、一枚採用しているビックパラソルを急いで探しにいきます。そのあとはロストスイーパーを使われるか、ボスで準備ターンのイベルタルを狩れるかで勝負が決まります。ボスのためにはネオラントを出すことも躊躇しません。
ノコッチが採用されているルギアだと、一回ルギアをワンパンできないとテンポが間に合わないのでリザードンを立て、Vガードが付くかどうかでベルトかパラソルかを選択します。現時点では基本ノコッチの採用はだいぶ少ないので気にしないで良いと思います。

2.ミュウVMAX

このデッキとの対面ではスピードを最優先にクロバットネオラントもフル活用します。基本的には「3回でサイドを取り切って、3回でサイド取り切らせない」を考えます。
1.必ず2ターン目にアルセウスが動いて、リザードンVMAXに3枚溜めます。
2.キョダイゴクエンでミュウVMAXをワンパンする
3.キョダイゴクエンor ドラピオンVでミュウVMAXをワンパンする
この3回の動きで仕留めて、それまでにサイドを取り切られないようにします。
・フュージョンエネが4枚揃わないようにする
・サーナイトお守りを駆使してアルセウスが一回耐える
この2点を気をつけて戦います。2-2-2のうちアルセウスが一回耐えると2-0-2-2といった感じで1ターン作れます。
ワンパンできるリザードンとドラピオンの二択を相手に押し付けたいけど、2-2-2で終わらないようにドラピオンは最後の瞬間にだけ出すようにします。
あとは向こうのブン回り噛み合い具合です。

3.ロストバレット

基本的にはアルセウスと空ピカで戦えます。パラソル空ピカで向こうの攻撃は完全にシャットアウトできます。向こうがロストスイーパーを序盤で落としてくれたらもう詰みです。なので余計なポケモンを場に出さないように気をつけます。

4.アルセウスジュラルドン

このデッキとは多分対戦経験ないです。
基本的にはお守りVガードを複数採用されていることはないので、一匹ベルト330でワンパンできるとサイドレース的に勝てるのかなと思います。かりんの信念次第?一度やってみたかったです。

5.キュレムVMAX

基本的にはこの対面は捨ててます。アルセウスと空ピカで耐えて回してって感じで、あとは向こうの回り具合のお祈りです。
パルキア、パルキア、ネオラントで取れたりしたら儲けもんですけど無いですね。

6. その他VSTAR系統

リザードンVMAXのワンパンで全てを破壊します。パルキアは空ピカで。

7. その他非エクデッキ

レジギガスやルナソル系は空ピカで完封です。進化ポケモンで殴ってくるデッキには難しいですがそれでも空ピカです。非エク相手にリザードンはエネ効率が悪すぎます。

ここまで読んで「このデッキアルセウスバレットじゃね?」「ほぼ空ピカデッキだろ」と思う人もいるかもしれません。
「アルセウスリザードンです」(クソでかボイス)

各採用カードの解説

デッキコード:pyXy2y-lmuHpI-MyyUyy

・リザードンライン2-2
このデッキのコンセプトにして主役ですが1匹立てば最低限なのでこの枚数
・アルセウスライン3-2
できればアルセウススタートしたいのと後攻時に2枚置きたいので3枚採用。4枚目あってもいい。上は1匹立てればOK
・空を飛ぶピカチュウライン2-2
パルキア対策で目をつけたら予想外に汎用性高くて最強です。リザードンで相手してられない小物相手も引き受けてくれて、こいついなかったら成立しなかった。
逃げ0なのも偉くて風船なくても滝壺使いやすいし、こいつスタートしてもアルセウスに変えやすい。
2匹立てることは滅多にないが最低1匹は立てたいのでこの枚数
・ドラピオンV 1
ミュウ対面で使うのでピン刺し。最悪こいつなくてもリザードンVMAX2連発で解決するが要求を大きく減らして安定性に貢献してくれるので採用。
・クロバットV 1
初手にアルセウスが置けない、手張りができない、といった時に使います。体感3割くらいの試合で1ターン目に出してます。
・ネオラントV 1
最後のシティで採用。ビーダルラインと迷ったけどベンチ狙撃やロスト系が多そうでこちらに。
ローズキバナボスあたりを使いたい時に使えるので強い。できれば終盤まで温存したいカード
・かがやくサーナイト 1
CL終わりに採用。2-3-1を取られるので出す場面はよく考えたい。基本的に出すか出さないかの判断は「相手の攻撃回数を一つ増やせるかどうか」
例えばギラティナ相手で280でアルセウスが落ちる場面で2回目の攻撃を要求できる。ミュウVMAXにタブレットを1枚多く要求できるなどの場面。ワンパンされる場面でワンパンされない状況を作れる場合はサーナイトを出します。
逆にパワフル無色を分散させたルギアなど、高い打点が見えない相手には出しません。

・クックボール ハイパーボール 進化のおこう 4-4-1
この枚数は結果論。多ければ多いほど強いけど他の枠もあるし最低限前と後ろに1匹ずつ並べば良いから減らしても良いけど。。を繰り返して結果的にこうなりました。
・入れ替え 2
アルセウスを前に出すためにVSTARパワーで持ってくること結構多いです。その時にサイド落ちしてたら困るので2枚。
・ベルト 2
リザードンVMAXがワンパンするために必須なので2枚は最低。ダブルターボついても310見れるのが強い。
空ピカに貼ることも選択肢にあることを頭の片隅に置いておく必要がある。160だとクロバットも落とせない。ダブルターボつけちゃうと140でVガードついたルギアが弱点でも落とせないなど。
出来過ぎだ状況だと先攻2ターン目に手張り手張り滝壺付け替えベルトで230トリニティノヴァで不意打ちできるけど理想がすぎる。けど180でたかを括って甘えたルギア1体置きとかにやると強いでの選択肢としては残しておきたい。
・大きなお守り 1
アルセウスに貼ることが多い。進化してなくてもサーナイトと合わせて270なのでかい。ヒスイゾロアークVSTARなど、ワンチャン狙ってくるデッキにはリザードンに貼ることもある。
・ビックパラソル 1
ギラティナ、イベルタルのワンパンを防ぐのと、ロストマインも防げる。
たまに大地の封印石やルナティックペインのルナアーラ、マジカルエコーのチルタリスなどにも対応できて偉いカード。
・エネルギー付け替え 1
結構大切なカード。このデッキにこれ無いのは有り得ない。
最大の使用用途は初手に手張りができなかった、手張りしたアルセウスが取られた時の復帰用。
マグマの滝壺でリザードンにつけたエネルギーをアルセウスに付け替える。結構要求パーツが多いが、2ターン目にトリニティノヴァ打てないとだいぶきついので無理してでもやる。
次点での使用用途は、ダブルターボが引けない時に付け替え+基本エネ手張りでリザードンを動かす。2個トラッシュした後の3個からキョダイゴクエンを打つためのプランの一つ。滝壺や、保険で分散させていたエネルギーを移動させて5個目のエネルギーにする。
・普通の釣竿 1
保険用のカード。博士で巻き込んだカードを戻す。

・博士の研究 4
これが初手に打てるか打てないかでだいぶ変わるので4枚。8枚くらい採用したい。
・マリィ 2
5枚目の博士の感覚。手札干渉と必要パーツの温存ができるけど使いたい時に手札にあることは稀。
・ボス 2
基本は目の前を破壊していくデッキだけどあるに越した事はないので2枚採用。イベルタルに先制したり、勝負をつける時に使えると強い。
・キバナ 1
付け替え同様に2ターン目にトリニティノヴァを打つための保険カード。
手張り+でエネを増やせるのも強い。
・ローズ 1
リザードンを無理矢理起動させたり、ダブルターボが貼れない相手の時に使うカード。大体使いたい時には手札にないのでネオラントで持ってくる。使う事は稀なので人によっては抜いても良いかもしれないが僕はこのおっさんが好きなので1枚採用。

・マグマの滝壺 2
トリニティノヴァ以外のエネ加速用。ダメカンが乗るのでワンパンラインには気をつけたいが場にエネが増えるのと付け替えと合わせての復帰に使うので最低限の2枚

・エネ 炎8雷2ダブルターボ4
一回エネを6-2-4くらいに減らしたことがあるが2回目のトリニティノヴァでエネが1枚しか付かないことが多発したのでこれくらいの枚数は山に欲しい。
ダブルターボは常に手張りしたいので最大枚数。

採用が検討されるカードについて

採用を検討したり、抜いたカードについて考察します。
・ビーダルライン
このデッキはキョダイゴクエンを打った後に2個のエネルギーをつけることが最大の課題。そのため終盤でもたくさんドローをしたい。そこにツツジを喰らうと絶望。なので採用したかった。
けど今の環境ではロストマインやライコウなどベンチ狙撃が多いのと、そこまで雪道ツツジが多くないので今回は抜きました。
3月に優勝した時は確か裏工作系がたくさんいてほぼ確定で雪道ツツジだったので2-2で採用してた。
枠と環境次第では採用検討の1番目に上がるカードかと思います。
・頂きへの雪道
アルセウスが流行っている時に、スターバースで持ってきて貼ると強い、キュレムへの足掻き、ミュウを止める、などの理由で採用していた時期もあったがやりたい動きを押し通す方がいいと思ったので不採用。
キュレムが多くなってくると採用を検討したい。
・セレナ
登場当初は採用したが、ドローの枚数が少なすぎて断念。基本的にこのデッキとは相性悪い感触。
・かがやくポケモンの枠
リザードンを入れることも選択肢にはあったがコンセプトにマッチするのはサーナイト。前がワンパンされなければかがやくリザードンがいなくても攻撃は途切れないという考え。

最後に

7000文字を超える謎の思い出日記とデッキ解説にお付き合いくださりありがとうございました。
無念にDレギュレーションを終えた僕の代わりにCLやシティでリザードンを優勝デッキとしてリスト紹介してもらえるととても嬉しいです。
ご質問等有りましたら僕のTwitterまでリプかDMをください。
だいぶ長くなったし勢いのまま書いたのでこのnoteはしばらく更新が続くかと思います。


リザードンVMAXという相棒を失ったけど次の環境どうしましょう。リザードンVSTARは輝ける…のか?できる子なのか?
次のシティでも優勝目指して、可能性があるのかわからないけどCSPでの大会優先権を目指してポケカを頑張ります。
修論書き終えて卒業確定演出出たらポケカの練習に付き合えってもらえると嬉しいです。


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