腐るほどいる。

アーティストは腐るほどいる。
そして文字通り腐っていっている。
みんながみんなアートでは生きていけない。
お金にならない。
しかし、一部のアーティストは生きている。
お金になっている。
つまり、アートは本来、生きていける。

考えてみてほしい。
あなたはリンゴを売ろうとしている。
おいしいリンゴは売れる。
お金になる。
ある地域では、腐るほどリンゴがとれる。
そして実際に多くが腐って死んでいる。
でもなぜか、次から次へリンゴは生えてくる。
あなたが次に考えるのはおそらく、
これらのリンゴが腐らないようにすれば、
そうすればお金になる、ということだろう。
土壌や環境を整えれば、
きっとこれらのリンゴは売れるまでになる。

アーティストたちに必要なのは、
まさしく土壌や環境の整理ではないだろうか。
ただ、その"整理"という仕事に
現状、価値が見出されていないだけだ。

それはつまり、誰でもパイオニアになれる、
という状況ではないだろうか。

その仕事は将来かならず価値が出てくる。
なぜなら需要はあるのにやる人がいないから。

どんなに大きなリンゴ農園も、
ひとつぶの種がなければ始まらない。

"アーティスト"が
さもひとつの人種かのように
扱われるのではなく、
営みの一部として
当たり前になる時代が始まる。

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