2021.4.14 「喪」終演、感触
遅くなりましたが、「喪」が終演しました!
昨日と今日は、ロロの劇場入りがありましてバタバタしていたため、
みなさんへのお礼も、ご挨拶も、きちんとできておりませんでした。
明日から、時間ができるのでゆっくりお礼のご連絡をしていこうと思っています!
兎にも角にも、「喪」は規模が巨大でした。
脚本の情報量もそうだし、
展示あり、古着屋あり、配信あり、エクストラシーンあり、
本当にみなさんの協力のおかげで形にすることができました。
アーカイブ付き配信を購入してくださった方は、何度か見て謎解きを楽しんでくださると嬉しいです。
いろんな作品からの引用があり、全てに意味があり、菌が根を張るように全てがリンクして組み立てられています。
アニメ、小説、戯曲、宗教画など、しゃぶり尽くせないほど楽しめる作品になっていますので、
まずは全部を疑ってほしいなと思います。
最後のエクストラシーン『人生を長いドレスの裾のように引きずって(復)』では、カメラが回った瞬間、生暖かい風が吹いて、
キャットストリートが映画の中に入ってきたような感覚がありました。
劇場にやってきて、虚構化を試みてまた町に帰る、
そんな私たちを再度虚構へと落とし込む試み、
それは自分が思ったよりも心地よい実感として自分に返ってきました。
あそこで『喪』は明確に、終わったんだ、と実感することができました。
課題はたくさん残りましたが、
一歩一歩、前を向いて進んでいきたいです。
課題としては大きく分けて2つあります。
まずは、収益です。
今回、残念ながら少なくない赤字を出してしまいました・・・
みなさん宣伝は非常に頑張ってくれていたのですが、
売り上げは伸びなかったです。
ご時世柄、仕方ないこともあると思いますが・・・
今回、初の試みとして、SNSの広告も打ってみました。
リーチ数は今までにない大きなものになったので、
知名度(?)には少し影響があったのかな?とは思いますが、
売り上げには直接つながらなかったように思います。
デジタルアンケートも行った(当日パンフに記載)のですが、
回答数は数えるまでもない勢いでした。
こうなると逆に、
「なぜ公演を見にいこうと思えませんでしたか?」
というアンケートを取りたいくらいです。
そのほうが意味がありそう。
グッズも少なかったです。
しかし、Tシャツのデザインは大好評ではあるので、やはり単純に購入につなげる動線が整っていなかった、ということになりそうです。
「喪」は、見てスッキリする作品ではなかったので、
少なからずそういう理由はあるかもしれないと思いました。
『女 ME』以降も、残ったグッズの販売は行いますので、
買いそびれたという方は次回ぜひご購入くださいね!
そして課題もうひとつ。
それは、作品の質を満足いくレベルまで引き上げることができなかったこと。
こんなこと、開示するようなことではないとは思うのですが、
それがもう、正直なところなので悔しいばかりです。
実力不足を痛感しています。
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「KAMOME」旅の記録
エリア51による2020〜2021年演劇企画「KAMOME」。企画・演出の神保による旅の日記(不定期)。チェーホフの名作「かもめ」にのせて…
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