学校の意義/GWの作文課題

GWの作文の課題をツイッターで全文公開したところ、思ったよりも多くの反響があったのでnoteで改めて公開します。

普段、学校で生活していて疑問に思ったことなどを学校に対して少し批判的に書いてみました。ぜひ最後まで読んでください。



学校の意義

最高学年となり中学校生活も残すところあと1年となった。この2年間、ただ先生の言うことを聞きながら授業や行事に取り組んできた。しかし、中学校という場での縛られた生活は私に疑問を感じさせるきっかけとなった。

「この中学校生活に意味はあるのだろうか。」

という疑問だ。この疑問について事実と意見を交えながら掘り下げていこうと思う。


まず結論から言うと、この疑問に対してたどり着いた答えは「学べるものはゼロではないが、問題点が多すぎる。」だ。


中学校生活における問題点は戦時中の古くさい教育システムを、時代が変化した今でも引き継いでいるところにある。日本という国は他の国と比べて同調圧力の強い空気感がある。

「出る杭は打たれる」ということわざがあるように、周りと違う行動をするとバッシングを受ける。常に周りに合わせて行動せねばならないという風習がある。

集会時の体育座り、縦横斜めを揃えた整列、学校でのおしゃれ禁止が顕著な例だ。この風習が悪いというわけではないが、強要するのは良くないのではないだろうか。

そもそもこれらの風習は戦時中、戦後の時代に全員が均一で優秀な労働マシーンを生産するために作られたシステムなのである。

工場での単純労働、電話交換手、スーパーのレジ打ちなど機械のように働く職業が多かった昔に比べ、今は時代が急速に変化し、多様性が求められるようになり、単純作業はどんどんAIによって機械化されている。

このような時代に古くさい教育システムは合わないだろう。現に日本人のクリエイティブな思考は世界の中でも最下位に近い数値が出ている。自分で考えることができず、我慢を強要された環境で育った日本人の仕事はすぐさまAIに奪われるだろう。

そんな教育環境なのにもかかわらず、先生方は「個性を大事に」などと言うのだから矛盾している。


校則からも先生のずる賢さがうかがえる。先生が「中学生らしい格好で」などと言うことがある。しかし「中学生らしさ」とは何だろうか。

中学生といえば思春期真っ只中で、おしゃれをしたくなる年頃だろう。にもかかわらず、先生方の言う中学生らしい格好というのはおしゃれを一切許さない。

中学生の思想と異なる格好は本当に中学生らしい格好と言えるのだろうか。それとも世間から見た中学生というのは全くおしゃれをしない生き物なのだろうか。

少なくとも私はそう思わない。

また、中学生らしいという言葉を使い、曖昧に表記することによって先生の都合のいいように改変できるようにしてるとも汲み取ることができる。

もちろん制服にもメリットはある。服装に貧富の差が生まれない、着るものを選ぶ必要がないから人によっては楽。などがそうだ。ただ強要する必要はないし、もう少し自由度があってもいいのではないだろうか。


ここまで中学校生活における問題点を自分なりに考えてみたがもちろん学べることもある。

道徳心や思いやり、ある程度の社会性、努力の仕方、時間管理能力などがそうだ。

近年の就活事情では学歴というのはあまり重要視されなくなってきている。しかし有名大学には優秀な人材が比較的多いというのもまた事実だ。

これは厳しい受験を乗り越えた人は皆正しい努力の先には必ず結果が待っていることを知っているからだ。そして正しい努力の中には時間管理能力も含まれる。これは素晴らしいことだと思う。

しかし中には、自分のやりたいことにおいてはこれらの能力を発揮できるが、強要された学校の勉強はやる気が出ない。という人もいるはずだ。

学校の勉強だけが将来につながる勉強ではない。

人間の嫌がる単純労働が完全に機械化された社会になれば好きなことに熱中できる人は強いポジションを得ることがができる。もっと自由に選べるシステムがあってもいいと私は思う。


これらの問題は必ずしも先生のせいではない。先生方はいくら残業をしても残業代が給料の4%しかもらえない給特法、無駄な業務の数々、国の予算配分など多種多様な無駄なシステムの被害者なのだと考える。

特に給特法は教育システムと同じように戦後の古くさい基準に合わせて作られたものだ。令和の新しい時代に古くさい考え方は捨てた方が身のためだろう。


「中学校生活に意味はあるのだろうか。」という疑問について事実と意見を元に掘り下げてみた。

先生は「今していることはいつか必ず役に立つ。」などと言っているかもしれない。しかし先生はそのいつかがいつなのか教えてくれることもなければ、将来役に立たなくても責任なんて取ってくれない。

どんな大人の話を聞くのか、せめて後悔しないよう自分で決めていきたい。

スタバ飲みたい。