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令和3年 クルマ購入のアドバイス

この記事では、新車の購入が初めてまたは10年以上ぶりという方に向けて、スバル車の購入時に覚えておきたい事項を述べたい。乗り換えるとわかると思うが、この10数年のクルマの進化はすごい。しっかり情報収集して商談に臨もう。

値引き目標ではなく予算を決めておく

クルマの購入というと値引きを気にする人も多いと思うが、商談時に意外と決まっていないのが予算だという。ここで言う予算とは、購入の予算というよりも、クルマにかけられる年間あたりの費用と考えた方が良い。予算が決まっていないと、値引きやグレード・オプションでいつまでも悩むことになる。

同じ商品なら安ければ安いほど良いというのはその通りだが、値引き額ばかり気にしすぎると、売る方は提案が難しくなるし、買う方は判断が難しくなる。値引きが多くても、必要ない機能などで支払い総額が大きくなれば損だろう。

そこでおすすめしたいのが、予算を年間ベースで決める方法だ。例えば、年間30万円で10年乗る想定で購入資金は300万円、という具合だ。クルマにかけられる年間費用を決めておけば、その範囲内で最良の条件を選ぶだけだ。

登録・購入の時期を考える

クルマには車検のような定期点検や、夏用・冬用のタイヤ交換のため、ディーラーに出向く必要が年に何度かある。そして、車検は登録日を基準に実施時期が決まる。

このため、例えば購入・登録が夏の場合、車検を含む年次点検が夏、半年点検が冬、そして夏用・冬用タイヤの交換が春と秋というように、ディーラーに年4回行くことになる。また、点検の時期が真夏になるのは、自分自身だけでなくディーラーの夏休みと重なるため不便な上に、猛暑のなかディーラーに足を運ぶのもスタッフによる点検作業も大変だ。

そこで、購入・登録の時期を春か秋にすると、点検に合わせてタイヤ交換もできるので、ディーラーに行く回数を減らすことができる。時間もコストなので、留意したいところだ。

寒冷地でなければおすすめは、気候が安定していて冬用タイヤへの交換が定期点検と同時にできる11月か12月の購入・登録だ。

車種・グレードの選択はリセールバリューも考えて

さて、別に煽っている訳ではないが、性能や満足度だけでなく、買い替え時の下取り価格・リセールバリューの観点から、車種・グレードは一番良いものを選択するという考え方を覚えておきたい。

払った金額などすぐに忘れるものである。買う理由が値段なら買うな、買わない理由が値段なら買えという格言もある。毎日買うものではないので、欲しいものを買おう。結局はそれが得だ。現役世代なら、年月と共に収入が増えて金銭的な負担感が減っていくことも期待しよう。

ちなみに、色も迷ったらリセールバリューで選ぼう。どうせ車内からはみえない。

メーカーオプションとディーラーオプション

後から追加できないのがメーカーオプション、カーナビやドアバイザーのように後から購入・装着できるのがディーラーオプションである。基本的なものは一通りつけたほうが満足度は高いし、リセールバリューも高くなる。

諸費用を理解しておく

見積もりや契約書の登録手数料等の項目に、点検パックや保証延長が入っていることがある。点検パックはほぼ定価なので点検の都度支払うのと変わらないし、保証延長の必要の有無は何とも言えないといったところだが、これらを見積もりに入れた場合と入れない場合の支払い総額は確認しておきたい。価格分しか変わらないなら定価で計算されているということなのでカットするか値引きを交渉したい。

値引き目標

値引きより予算を決めておくのが大事というようなことを述べたが、やはり値引きは気になるだろう。値引きの目安として、モデルチェンジ前の時期でカーナビ・リアカメラ・ETC・ドライブレコーダーの定価を相殺できる数字を提案したい。メーカーによってこれらの定価が異なるので、異なるメーカーのクルマを比較する場合にも有効な目安だろう。

ちなみに、スバルとマツダはカーナビ等のディーラーオプションの定価が高いといわれる。値引きを大きくみせるための価格設定という面もあるから、提案の方法で比較・検討するのがおすすめだ。

例えば、スバルXVの値引き目標は、最上級グレードに純正ビルトインナビ・リアカメラ・ETC・ドライブレコーダーをつけて30万円を目安にすると良いだろう。支払い総額は300〜320万円になる。

格言・着眼点

最後に、クルマ購入の格言や着眼点をいくつか。

クルマはセールスマンを買え、という格言がある。ディーラーでは通常、氏名・連絡先を教えたセールスマンが商談から購入後までの担当になる。長い付き合いになるから、波長の合うセールスマンかどうか見極めよう。

また、試乗車の試乗はいくらしても良いということも覚えておきたい。高い買い物であり、遠慮は無用だ。カーナビの使い勝手の確認や、できれば夜間の試乗もしよう。

スバルやマツダは、フルモデルチェンジとは別に、基本毎年、年次改良と呼ばれる仕様変更を行う。スバル・マツダは買い時が難しいと言われる所以である。欲しかった機能が年次改良で追加され、待てばよかったと後悔することは、スバルの洗礼ともいわれる誰もが通る道だ。デザイン改悪のケースもあるが、総じてこの年次改良では何かしらよくなるから、待てるなら待つのが得策だ。


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