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おんなじことを何度もうたう

遡ること、今年の2月某日。

年が明け、あっという間に1月が過ぎ、私が、2月病という名の謎の焦りにおかされていた時のこと。

「短歌のおもしろいイベントがやりたい」
日々、ぼんやりとそんなことを考えていました。

既存のファンの方や、音楽ファン、文学ファン、そういう垣根を超えて、純粋に興味を持ってくれた人がふらっと参加できるような、そんなイベントがやりたい。
もっともっと純粋に言葉を楽しんで、短歌のおもしろさを感じられる、そういうオープンなイベント。

でも、どうしたらいいのかわからない。
どんなふうにしたら、私を知っている人だけじゃなく、純粋な短歌好きの人にも届くようなイベントができるのか。

今まで、短歌メインの企画をしたことがなかった私は、そこでふと思い立ち、短歌イベントに詳しいであろうファンの方に連絡をとってみることにしました。

『TANKANESS』というウェブマガジンを運営している、なべとびすこさんです。

これが、今回のイベントの全てのはじまりです。


なべとさんは大阪在住で、自らも短歌を読みながら、ワークショップなどを数多く企画されています。
「短歌のイベントをやりたいのですが、何もわからないのでご相談に乗ってほしい」という突然のご連絡に快くOKしてくれ、更に、今回スタッフとして協力してくださっている、牛隆祐さん、奈良絵里子さんをご紹介してくださいました。

皆さんにお時間をいただき、私がどんなイベントをイメージしているのか、どういう流れで進めていくのがいいか、そんなご相談をしていたのですが、打ち合わせを重ねていくうちに、これは、もうみんなで企画しましょう、しかも、せっかくなら大阪での開催にしましょう!という話になり、さらには、また別のハルミユファンであり、短歌集を出版している藤宮若菜ちゃんをも巻き込み、合同での展示とトーク&ライブイベントにしましょう、ということが一気に決まりました。


めちゃめちゃざっくり話すと、まあそういう経緯で、大阪にてツーデイズの開催が決定したのが、今回の、『おんなじことを何度もうたう』です。

この特設サイトも、TANKANESSのウェブデザインをしている方にご協力していただきました。

特別に作っていただいたモチーフも、色んな人が互いに言葉を交わし合って、それが重なったところが色が濃くなっているという、なんとも素敵なコンセプト。

当初私がひとりでもやもやとイメージしていたものの、何倍もすてきなイベントが実現することとなりました。




ここからは、簡単に内容についての説明をさせてください。

今回のイベントの主な軸は、

・短歌の展示

・短歌ワークショップ

・トーク&ライブ


の3つです。

まず短歌の展示は、私雲居ハルカと、藤宮若菜ちゃんの、新作短歌を展示します。
展示の仕方については、今色々と面白いことを考えているので、ぜひ楽しみにしていてください。

そしてワークショップ。
こちらは、私も一般の方に混ざって、受ける側で参加します。私自身、短歌のワークショップに参加するのが初めてで、一体どんな雰囲気なのか、ちゃんと短歌を作れるのかドキドキしていますが、素直に楽しみたいと思っています。


最後にトーク&ライブ。
こちらは、なべとさんに進行してもらいつつ、若菜ちゃんと私が短歌や言葉についてお話しする時間と、ハルカトミユキのライブです。
ハルカトミユキとしても、大阪ライブはかなり久しぶり。トークありライブありでチケット¥3,000なので、とてもお得かと思います!


さらに葉ね文庫さんでは、展示作品の冊子が特別にご購入いただけます。
この2日間は、エリア一体が短歌の街になったようで非常にワクワクします。
会場の位置関係はこんな感じ。

チケットは現在先行受付中。どなたでもお申し込みいただけるので、ぜひ気軽に、参加してみてほしいです。
(無料のbitfanIDが必要となります)


最後に、『おんなじことを何度もうたう』というタイトルについて。
これは、若菜ちゃんと頭を悩ませながら、決めました。

これまで沢山の歌ー楽曲も短歌もーを作ってきましたが、どれだけ歌を作っても、色んな言葉を並べてみても、結局歌いたいことはいつも同じ。
おんなじことを、何度も何度も、うたっている。
そんな気持ちを素直にタイトルにしました。

私たちは今、展示に向けて新作短歌を書き下ろしています。ここからどんな短歌が生まれてくるのか、どんな展示になるのか、今からとても楽しみです。

トーク&ライブは配信もありますが、もし会場に来られる方は、ぜひ足を運んで、街全体の雰囲気を感じてもらえたらうれしいと思っています。

会場でたくさんの方にお会いできますように!

読んで下さってありがとうございます。思考のかけらが少しでも何かの役に立ったなら幸いです。