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アラフォーの人生観

最近、移動中などに米津玄氏の「さよーならまたいつか!」をエンドレスリピートして聴いています。普段あまり音楽を聴かないけど、たまたま久しぶりに起動させたAppleMusicのランキングで見つけて聴いてみたらツボにはまってしまったわけです(ちなみにその前はフリーレンのアニメを見ていた影響でYOASOBIの勇者をよく聴いていました。さらにその前は同じく推しの子を読んでいた影響でアイドルを…rya)

さよーならまたいつかは朝ドラ「虎に翼」のOP曲で女性の地位向上をテーマにしているようです。虎に翼を見ていないのでドラマの内容と結び付けて歌詞に思いを馳せることはできないのですが、ポップなメロディーラインに乗った「誰かと恋に落ちて また砕けて やがて離れ離れ」から始まるサビになんだか胸を打たれてしまいました。タイトルにさよならとあるように別れの曲なのですが、悲しみにあふれた今生の別れという雰囲気ではなく、人生で繰り返される別れを重くとらえず乗り越えて強く生きていく…みたいなニュアンスを受けます(表現がくどいけど、言葉を練る時間ないので…)。

アラフォーになり、人並みに進学や恋愛や結婚などの人生経験を積み、2人の娘の母となり、このごろは20代の頃とは違う人生観を持てるようになったかも?と感じています。

20代の頃、、いや30代ちょっと…?くらいまでは、彼氏と別れたときには「彼がいない人生なんて考えられない~」と大泣きし、病気で休職したときには「もう社会人として自立して生きていけないかも・・・」と自信喪失し、結婚後に夫婦仲が微妙だったころは「もう何もかもいやだ消えてなくなりたい~」が口癖でした。びっくりするほど浅はかだけど、まぁ若かったので。。

そういう落ち込みと立ち直りを繰り返したからか、アラフォーにもなった最近は若いころよりも人生の変化に動じることは減ったように感じます。
仕事でも恋愛でも、打ち込んでいる1つのことが上手くいかなくても、そういうこともあるし次があるさ、と落ち込みすぎなくなったというか(※子持ちの母なので恋愛を持ち出したのは1つのメタファーです)。
たぶん自分を信頼できるようになったんでしょうね。あと、仕事でも人間関係でも単純な線形でとらえるビューから波のように揺れ動くビューに変わったのかも。

若いころはどうしても経験不足なので、選択肢や展開のバラエティに想像力が及ばず、単純に成功と失敗とか勝ち負けとかシンプルな構造でしか物事をとらえられなかったかもしれません。メディアでいろいろな人の人生を追体験できるから知識としてそのバラエティを知ることはできても、自分の人生と紐づけて認識することは難しかったです(少なくとも自分はそうだった)。

18歳で初めて彼氏ができた頃の私なんて、このまま結婚して一生ずっと一緒にいるんだわ!と信じて疑わなかったですからね。運命の人みたいな存在をどこか信じていたし、「この恋が叶わなかったらもう人生お先真っ暗よ」くらいのことは思っていたかも。それだけ好きになれたことは人生経験としてよかったと思うけど、まーでも誰かと別れたくらいで人生終わらないですからね。どんだけお花畑で視野狭いんだよ自分!と若かりし自分にツッコミ入れたくなっちゃいます。でも若いころの自分はそういう言葉を聞いても受け入れられなかっただろうな。

恋愛はもちろん、家族との関係も一時的なものだし(両親は自分より先に死ぬ、兄弟とも一緒に過ごせたのは子どもの頃だけ)、自分の子どもすら一緒に暮らせるのはせいぜい20年くらい。自分から生まれた子どもですら、いつか手を放す時が来るのだと思うと、人生は誰かとともに歩み続けるものというより、人生の中で他人は通り過ぎていくもの、みたいに思えます。その時どきで出会う人と関係を築いてやがて別れてまた一人になる、みたいな。
誰かとずっと一緒にいる、みたいなイメージはもはや持てないかも(こんなこと言ったら夫は泣くかもしれない笑)。夫や私に心変わりがあることもあれば、病気や事故で亡くなる可能性もあるもんね。

米津さんの曲を聴きながら、恋に落ちてもそのうち離れ離れになるのが人生よね。これまでもこれからもそういう寄せて引く波みたいな人間関係を持ちながら生きていくのかな。とか思いを馳せてしまったのでした。
そもそも短い人間の一生の中で、子どもと過ごせる時間は本当に限られている。子どもが「ママー!」と呼んでくれる今を大切にしたいなとしみじみ思いますし、これから年齢を重ねたときに人生観がどんな風に変化していくのかも楽しみです。

また推敲して見直すかもしれないけど、最近の雑感でした。

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