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学校は「過剰」を捨てよう #センセイを捨ててみる。
「不適切保育」の背景にある要因は多様です。その背景には、現場の多忙さがあります。保育士の負担が大きいのです。
それ以上に大きな問題は、園の保育観です。
全員一斉に同じようにさせねばという意識、あるいは、厳しく型にはめるしつけ観など、管理・指導的な「~させねば」「~すべきだ」という意識が強いことによる思考停止です。
食に関しては「とにかく食べさせなきゃいけない」「残さず食べることが美徳」という思い込みや、過剰な価値意識があります。
多様性の逆です。
大豆生田啓友(おおまめうだ・ひろとも)/玉川大学教授(保育学)
「保育/食」を「教育」に、「保育士」を「教師」に置き換えてください。
「多忙さ」は、実は大きな問題ではありません。そこに意味が見いだせるなら、どんな職業人でも職務に邁進するでしょう。
多くの教師にとっての「本当の辛さ」とは、「生徒の成長につながらないことを強いられる苦しさ」です。同調圧力や論理性・合理性のない教育観によって自縄自縛状態に陥ってしまった教師は、仕事に夢を見出せなくなってしまいます。
さらに教師たちは、最も尊重すべき「多様性」の対極に、自らを位置づけることになってしまいました。
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大豆生田氏は、「無理だとわかっているのにそう言えないのは、一斉指導がパターン化してしまっていることに加え、声をあげられる職場風土がないからだ」と言います。
「声の大きい人」が職場の雰囲気を左右し、経験や年齢、立場が上の先生のひと声でいろんなことが決まってしまうような、強力なヒエラルキーのもとでの教育が問題視されているんです。
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食べることだけに特化し、しつけで指導をしていたら、子どもも先生も苦しくなる。
「食べること」を、他の言葉に置き換えてみてください。「学校では当たり前のように生徒に強いていることで、あなたが疑問を感じていること」なら、どんなことでも構いません。かなり違和感を覚えるはずです。
実際、学校が「特化」していることは、一面的で、多くの生徒の幸せにつながらないようなことではないですか? 「べき論」に縛られた、あるいは過去の栄光にすがった、あるいはあなたが恩恵を味わった事柄をもとに、教育方針を決めているのではないでしょうか。
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保育士の人数といった「構造の質」だけでなく、日々の実践である「プロセスの質」との両面でみる必要があります。うまく回っている園は、限られた人員でも、プロセスの質をあげられる工夫をしています。
子ども一人一人をリスペクトすることが大事であるように、職場の中でもお互いをリスペクトし合うことが重要です。
大豆生田氏の言う「プロセスの質」とは、「一人一人の子どもの姿を記録し、振り返り、対話するサイクル」のことです。それは一言で言えば「子どもたちをリスペクトすること」であり、教師が相互にリスペクトし合う関係性を育むことが前提条件になっています。
私の勤務する学校も、非常に少ない職員で回しています。確かに人手は欲しいです。でも、職員数の少なさを補う「相互扶助の精神」が至る所で感じられるから、仕事がそれほど苦になりません。関係性は、数を上回る価値をもたらしてくれます。
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学校教育は複数の価値観を共存させるために、もっと柔軟であってほしい。論理や合理のない一律指導は、生徒だけでなく、教師自身を苦しめます。
同時に、あなたの隣にいて、あなたと同じ仕事に従事している人たちの考えに、耳を傾けてほしいと思います。あなたに信念があるように、あなたの同僚一人一人に信念がある。それを感じながら、気負わず楽しく、仕事に取り組んでください。
あなたと、あなたの隣の人の教育観を、融合させてください。
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思いつきと勢いだけで書いている私ですが、 あなたが読んでくれて、とっても嬉しいです!