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いじめを8割減らす方法 #センセイを捨ててみる。
人間社会ではいじめがよく起こります。子どもはもちろん、大人の集団であってもいじめに遭ってしまう方はときどきいるでしょう。
こういったいじめの問題に関して、日本は非常に遅れています。「いじめをやめよう!」といった精神論で解決しようとしているフシがあるからです。
しかし、精神論で変わるわけがない。では、どうしたらいじめが対策できるのか?
実は、いじめの対策については、専門家が科学的な研究もおこなっています。このエビデンスのあるいじめ対策をすれば、いじめを8割予防できるのです。
日本ではいじめ問題がずっとうやむやになっています。「いじめは良くない」といった、クソどうでもいいことを道徳の時間に教えているだけだからです。
こんなことを教えても、いじめが減らないことがわかっています。
エビデンスによれば、いじめを減らすのに最も効果的なのは、傍観者教育です。つまり、いじめの傍観者を教育するのが最も対策になります。なぜなら、誰も目撃者がいないところでいじめられる場合はまれだからです。
実際は傍観者(目撃したけれど、密告しない人)がいるわけですね。
たとえば学校の場合、いじめが行われている時、周りの子どもたちもうすうす気づいています。誰がいじめていて、誰がいじめられているかということに。
しかし、傍観者になってしまっていて、それを先生や教育委員会や親などに伝えないのです。
これが日本で起きています。
言いかえると、いじめを減らすためには、「いじめはだめだ」という教育をしてもムダです。
いじめっ子は、自分がいじめをしていることを先生に言うわけがありません。当たり前ですね。そんなことをしたら怒られるからです。
一方で、いじめられている子も、自分がいじめられているとは言いにくい。なぜなら自己肯定感が低く、「いじめられているのが恥ずかしい」といった
気持ちになるからです。
したがって、いじめ対策において、最も有用なのは、傍観者が密告者になるように教育することです。
ご参考:海外に比べ「いじめ」が増える日本、決定的に欠けている「エビデンス」の視点 欧米で成功している予防の8割は「傍観者教育」
https://toyokeizai.net/articles/-/659736?twclid=21kcuzt15f2weyhye8ojuwirim
(東洋経済ONLINE)
この記事の重要な点をここで引用します。
=====(記事本文より、引用ここから)=====
複数の研究で、いじめには約8割の傍観者がいることがわかっています。
例えば1990年代のカナダの研究では、いじめ事案の85%に傍観者が存在していました。
また、そのうち74%は加害者側に、23%は被害者側についていましたが、実は傍観者の約80%がいじめを嫌だと感じていました。
さらに、13%の傍観者がいじめを止めようとしたところ、57%のいじめが数秒以内に止まったといいます。
また、教員がいじめの現場にいたケースは13%と、いじめを教員が見つけるのは難しいことも明らかになっています。
いじめを見つける努力をするよりも、日頃からいじめに関する正しい知識や行動を教えるほうが、子どもが傷つく機会をはるかに減らせるということです。
=====(記事の引用ここまで)=====
このように小学校や中学校の道徳の時間に、いじめ対策として傍観者教育を取り入れた方が良いと私は考えています。
これが海外で成功しているいじめ予防です。
「精神論」や「道徳論」ではなく、「知識」や「行動」を教える。
旧来的な価値観の中で育った私には、とても耳の痛くなる言葉ですが、反論の余地はありません。
まずは”傍観者による「いじめ告発」を「密告」とするメンタリティ”を変える必要があるでしょう。
「正しいことを正しい」と言い、「悪いことを悪い」と言う。
少なくとも学校においては、是々非々が通る環境が保証されなければならない。
社会に出れば、その「是々非々」が通らない状況が、至る所で散見されるでしょう。
ならば、身につける時は、今です。
現役高校教師
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「7つの習慣®実践会ファシリテーター養成講座」修了
思いつきと勢いだけで書いている私ですが、 あなたが読んでくれて、とっても嬉しいです!