子どもの主体性は発展途上にあるから、保育者はバランスをとることが大切
「子どもが中心の「共主体」の保育へ」を読んでみた〜その1
「日本の保育をアップデート!」というキーワードがすごく気に入っています。日本の保育はいいところも多いけど、ちょっと違和感を感じることがよくあります。そこをアップデートしていきたいと僕は思っています。
1.主体性とは・・・
この本では、主体性とは次のように説明されています。
「自分の意思や判断に基づいて、考えて行動を決定する態度」
とあります。
また、よく「主体性」と同じような意味で使われる「自主性」や「自発性」とは少しニュアンスが違うそうです。
3つの言葉はすべて「自分から行なっている状態」ですが、
自主性ー決められたことを自ら行動する態度
自発性ー決められたことかどうかではなく、自ら進んで行動する態度
だそうです。つまり、決められたことを自動的に行なっていても自発性を発揮しているとなるし、特に何も考えずに行なっていても自発性がある状態になるってこと。
その一方で、「主体性」は自分の意思や判断を必要とする点が違うってことになりますね。
じゃ、何に基づいて判断して行動したらいいのか・・・
ChatGPTに聞いてると、
主体性は大切だが、それと同様に他者との良好な関係や社会的な調和を維持するためには、配慮が欠かせないとのことでした。
つまりは、主体性を発揮する時には、周りの人へ配慮しないといろいろと都合が悪くなるということです。
逆に、主体性と他者への思いやりとが結びつくと、「相互理解や共感が生まれやすくなる。他者の視点(価値観や立場)も理解し、受け入れることができるようになる」とのことです。(ChatGPTより)
「子どもが中心の「共主体」の保育へ」の本とChatGPTを読んで、
僕が子ども達の中に育まれてほしいなと思っているマインドの一つのD&I(ダイバーシティ&インクルージョン、意味としては「多様性を受け入れ、尊重すること」と考えています。)には、まずは主体性が必要だと気づきました。
2.で、結局「主体性」ってどういうこと?
そしてこの本の中で僕がハッとしたのが、
「主体性」は「自分の主張」と「周囲への配慮」がセットである
ということ。
つまり、「主体性」とは
周囲に配慮した上で、自分の主張をすること。
僕たち大人からしても、すごく難しいことですね。といことは子どもにとってもすごくすごく難しいことなんだと改めて気付かされました。
子どもは自分の主張をすることだけでなく、周囲に配慮するということでも発展途上なんです。
3.保育者として意識していきたいこと
保育者として、子どもが主体性を発揮できるように
「自分の主張」と「周囲への配慮」のバランスをとれる
ように配慮して関わっていきたいです。
どうしても、日本の中では周囲への配慮に重きを置かれる風潮にあるし、
子どもの主体性というと、子どもの主張ばかりに注目されがちになります。
両極端な考え方にならずに、いい塩梅のバランスをとっていこうと思います。
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