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【応用編】甘酒で発酵させる水キムチ

手軽に作れて乳酸菌がたっぷり摂れる、夏場にオススメの水キムチ。
野菜に付着した乳酸菌が、米のとぎ汁やりんごの糖分を栄養源に増殖します。

発酵食品に対して、いちいち「どんな微生物がどんなふうに発酵しているのだろう??」と気になってしまうわたしは、こんな仮説を立てました。

「この理論でいくと、麹甘酒を使えば、米のとぎ汁やりんごを使わなくても発酵するのではないか??」

ということで、早速実験!!

すると…

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なんと、6時間ほどでシュワシュワと発酵してきたではありませんか!!
しかも、甘酒の甘みが効いていて、めちゃくちゃ美味しい。

ちなみに、この時使った甘酒は冷蔵庫で1ヶ月ほど乳酸発酵させたものなので、甘酒自体に含まれる乳酸菌がスターターになっているとも言えるのですが、普通の麹甘酒でもきちんと発酵します。
が、乳酸発酵甘酒よりはスローで、酸味は少し出にくいです。

甘酒を清潔な容器にぎちぎちに(空気に触れないように)入れて冷蔵庫に入れておくと、自然に乳酸発酵します。これはなかじさんの『麹本』で知りました。

麹甘酒では、麹菌の持つアミラーゼという酵素により、デンプンがブドウ糖に分解されているので、このブドウ糖こそが乳酸菌の栄養源になるのです。

(…そう考えると、ブドウ糖が含まれる食材や調味料であれば、なんでも発酵するのか??もしくは、砂糖やハチミツのような糖分でも良いのか??…この辺りは今後ゆっくり検証していきます…!!)

それでは、作り方です!!前回のnoteでご紹介した水キムチのレシピをベースに、少しアレンジしております。

甘酒で発酵させる水キムチ

【材料】(作りやすい分量)
野菜(白菜、大根、きゅうり、カブなど):500g
塩:小さじ2
生姜:1かけ
(A)水:500ml
(A)塩:小さじ1(初めての方は小さじ1と1/2〜小さじ2がオススメ)
(A)麹甘酒:大さじ1と1/2

【作り方】
野菜を食べやすい大きさに切り、塩をまぶして30分置く。生姜は千切りにする。
清潔な保存容器に(A)を入れ、塩が溶けるまでよく混ぜる。
①の野菜を水でさっと洗い、両手でぎゅっと水気を絞り、生姜と共に②に加える。蓋を閉めて常温に置き、ぷくぷくと気泡が出てきたら冷蔵庫に移す。
(夏場は1日程度、冬場は2〜3日で発酵する)

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水キムチ、シンプルだからこそ奥が深い…。
色々な食材や調味料次第で、発酵そのものもアレンジできそうですね。

これからも水キムチ研究を続けていきますので、またご報告いたしまーす!!

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