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京都での暮らし(6/30〜7/2)

仕事のため東京に戻らなければならず、今回は1週間ちょっとの京都滞在でした。あっという間でしたが、かけがえのない時間。ひとつひとつの出来事を思い出しながら、綴っていきます。

6/30(火)土砂降りの火曜日

昨日まではまあまあ晴れていたのに、今朝の京都はがっつり土砂降り。こんな日に限って、出かける用事があるものです。

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朝ごはんは、昨日作ったとうもろこしご飯と、ビーツのスープ、ほうれん草とスイスチャードのおひたし。最近、朝は素食がお気に入り。

さて、今日は三条にオープンした発酵カフェHaccomachiさんへ。
以前、オウンドメディアHaccomachiで記事を書かせていただいたのですが、今回は私のことをインタビューしてくださるとのことなのです。

インタビュー慣れしていない私。聞かれていないことまで怒涛のようにワーッと話しまくり、インタビューはあっという間に終了。ちょっと喋りすぎたかな…。

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お昼に発酵ランチをご馳走していただきました。発酵食品盛りだくさんの、豪華なランチプレート。どれもこれも美味しかったけど、特にべったら漬けのすり流し(写真右上)が好きだったなあ…。

おしゃれなランチなのに、発酵食品を使ったメニューだからか、お酒が飲みたくなる味。気づけば目の前に日本酒があるものだから不思議。
富翁のプルミエアムール、低アルコールの甘酸っぱいお酒でした。

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店長さんと料理長さんにもご挨拶し、お話ししているうちに鮒寿司の話になり、近々ハッピー太郎さんの鮒寿司の飯(いい)をお渡しすることに。気に入っていただけると良いなあ。
Haccomachiさん、ありがとうございました!!

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雨がすごいので、ちょっくらスタバに寄って読書。三条大橋のスタバ、鴨川が臨めるし広々としていて、かなり良い。また来よう。

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保冷剤が入れられる、麻のマスクを購入。保冷剤の重みでマスクずり落ちる感が否めませんが、肌触りと通気性が良くて、かなり快適。

夕方はちょろちょろっと仕事をして、夜はサボテン屋の駒さんとごはん。奥さんのたまみさん、息子のハチくん、駒さんのお友達も一緒に、総勢7人くらいでわいわい。

大皿料理は取り箸を使って、笑うときは口を手で押さえて、何かと気を遣いながらの会食だったけど、めちゃくちゃ楽しい時間だった。念願の鱧も食べられた!

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面白い人のお友達は、やっぱり面白い。
駒さんが誘ってくれたのが、趣味でアガベを育てまくっているという、アガベマニアのお友達(しかも食用のためじゃない)。アガベを育てるために人工照明を大量に使うため、月の電気代は5万円を超えるらしい…。人間、何に価値を感じるかは人それぞれだ。

お一人は、舞妓さんのカツラの職人さん(兼・アガベマニア)。京都らしいお知り合いができて嬉しい。

そして、またまた面白かったのが、アガベマニアの方の奥さま。山の京都や海の京都など、街の京都だけではない、様々な京都の魅力を掘り下げていらっしゃる方で、このような映像の制作もコーディネートされているのだとか。

この動画を観て、私の思い描いていた「自然に寄り添った暮らし」、まだまだこんなもんじゃないと思った。
今すぐ鹿を狩りに行きたいというわけではないけれど、ゆくゆくは、こういうところに辿り着くのかなあ。まだ分からないけれど、少しずつ目の前がひらけてきて、でも道にはぼんやりと霧がかかっているような気持ち。

これから、京都でどんなふうに暮らしていこう。

分からないからこそ、面白い。
旅行の計画をしている時が楽しいように、もしかしたら、今が一番ワクワクできる時なのかもしれない。

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ハチくん、大きくなったなあ(お腹にいる時から知ってる)。京都の子供はわんぱくで可愛い。

電車が大好きみたいで、youtubeでトーマスの動画を見せてくれた。
「電車に顔があるの、怖くない?」と言ったら、白い目で見られた。発言には気をつけよう。

出会って7年くらいになるサボテン屋の駒さん、今でもこうして仲良くしてくれて本当に嬉しい。今度、何かお裾分け持ってお邪魔しよう。

7/1(水) 滋賀にて、享楽的な一日

今朝の京都は、薄曇り。
朝ごはんを食べているうちに晴れてきた。よし、出かけよう!

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今日は、滋賀酒愛好家の知り合いにお誘いいただき、「浪の音酒造」さんが夏季限定で営業されるレストランに伺うのです。

ちょっと早めに向かって、お散歩してから合流しよう。
京都駅から湖西線に乗って、堅田(かたた)駅へ。
琵琶湖に向かって、一人でテクテク。

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こうして民家の細い脇道を行くと、パッと急に目の前がひらけて琵琶湖が現れる感じが好き。琵琶湖は、400万年前から存在する古代湖。そんな琵琶湖をぐるりと取り囲む滋賀県には、独特な空気が漂っている。

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琵琶湖にぽつんと浮かぶ、浮御堂へ。拝観料は300円。

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風が気持ちいい。
釣りをしている方がいた。

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ふらふらお散歩していたら、可愛い子を発見。紫陽花がよく似合う。追いかけたら、アリスの国に連れて行かれそうな雰囲気だ。

そんなメルヘンなことを考えながら、浪の音酒造さん直営のレストラン『余花郎』へ。(余花郎についての詳しい情報は、こちらのブログがわかりやすいです。)

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格式のある佇まい。
昭和初期のお屋敷だそうです。
お庭も素晴らしい。

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上質な空間で、蔵元秘蔵のお酒とお料理を頂く、久しぶりに贅沢な時間。いつもは立ち飲みや大衆酒場ばかり行っているけど、たまにはこういう洗練された空間で感性を磨くのも大事だわ。

ここでしか頂けない秘蔵酒「浪の音 渡船 斗瓶どり」の上澄みで乾杯し、宴がスタート。ピチピチ、カルピスサワーのような爽やかさ。

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贅沢過ぎる八寸を肴に、浪の音を堪能。
しば漬け入りのポテトサラダ、とても美味しかったので今度真似しよう。クリームチーズの酒粕漬けは、フルーティーで微発泡感のある生酒と相性抜群。右上の海老豆は、ずーっとちびちびつまんでいられる最高のおつまみだ。

真ん中は、鱧の南蛮漬け。
2日連続で鱧なんか食べて、バチが当たるのではないか。

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お刺身も美しい。
今の時期は桜鱒が獲れないとのことで、長野県のアルプスサーモン。

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楽しみにしていた天然の鰻は、皮パリッパリ。たっぷり脂が乗っているのに、口の中でサラッと溶ける。これはまあ、想像を絶する美味しさでした。

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滋賀といえば、鮒寿司。
最近はハッピー太郎さんの鮒寿司ばかり食べていましたが、やはり鮒寿司ごとに味が全然違って面白い!こちらの鮒寿司は、ブルーチーズのような独特な香りがあり、発酵好きにはたまらない風味。しかし、鮒特有の臭みが全然なく、酸味は控えめで食べやすい。
ハッピーさんの鮒寿司の方が、香りが控えめで、酸味が強いかしら。

胃腸薬代わりに、飯(いい)の部分もがっつり頂きました。

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〆は、鰻茶漬け。
タレが絡んだご飯に、優しい味わいの出汁をたっぷりと。ああ、滋味深い。
甘辛い味付けなので、ここに鮒寿司の飯を入れて酸味を足すと、さっぱりいただけました。(私は甘いものが少し苦手なので…)

ああ、美味しかった…!!
(この他にも色々あったのですが、全て載せきれず…。)

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食後は、洋の間を見学。
昭和ロマン、素敵。

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このちょいワルおじさんが、今回お誘いくださった前田さん。滋賀酒を知り尽くした、中川家の礼二にクリソツな、滋賀のドンです。3年ほど前、京丹後の日本酒のイベントに参加したときに出会ったのですが、その後も滋賀の酒蔵さんへアテンドしてくださったりなど、見かけによらずめちゃくちゃ優しい方なのです。

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はあ、心が洗われた時間でした。もはや時間という概念を忘れ、気づけば4時間も居座ってしまった。

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帰り際に、中井蔵元とパチリ。
なんと、お料理とお酒のサーブは蔵元さん直々。
何から何まで、なんて贅沢なのでしょう。

ちなみに、蔵元の息子さんは、レアル・マドリードで活躍する中井卓大選手。コロナの影響でスペインから帰国中のため、ちらっとご挨拶できたのですが、超絶イケメンでした。娘さんも、次男さんも、お孫さんも、全員美形の、遺伝子強めな美形家系(しかも半端じゃない超美形)。羨ましい。

帰りに蔵の売店で「浪の音 ええとこどり」を購入し、蔵元さんに駅まで送っていただき、京都へ戻りました。ご馳走さまでした。

その後も、前田さんが京都で二軒目に行くというので、ちょこっと(では済みませんでしたが)ご一緒することに。丸一日お酒を飲み続けてしまったのですが、普段は昼酒しないタイプなので、たまにはこういう日があっても良いよね??

7/2(木) 天授庵で息を飲む

昨日は丸一日お酒を飲み続けてしまったけど、今日も朝6時台にスッキリ目覚め。お酒の質が良かったのと、しっかり水を飲んだのと、…やっぱりお酒が強い体質だからです。

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シェアハウスの子たちがあまりお味噌汁を飲まないという話を聞いたので、たっぷり作って振る舞うことに。なんかお母さんみたいなことやってる。

ちょっと火を通しすぎちゃったかな。
IHで調理するのって難しい。

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今朝もとうもろこしご飯。何回食べるんだ。一昨日作ったゴーヤーチャンプルーと、お浸しも。トマトとアボカドのサラダも作った。

シェアメイトとちょこっとお喋りして、さあ今日は天気がいいから自転車で出かけよう。今夜、東京へ帰らなきゃいけないのだ。

そうだ、大好きな南禅寺に行こう。

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哲学の道を自転車で走っていたら、可愛い子に遭遇。眠そうだった。

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やっぱり美しい、南禅寺。
レンガ作りの水路閣がいいよね。

ふらふらお散歩して満足し、そろそろ帰ろうかなと思ったら、ちらっと見かけた天授庵のお庭が美しくて、拝観料500円を払って初めて入ってみた。今はちょうど睡蓮が咲いているらしい。

ちらっと入るなり、あまりの美しさに、一眼レフを持ってこなかったことを猛烈に後悔。iPhoneで粘ろうかと思ったけど、やっぱりどうしてもこの美しさを写真に残したい!と思い、受付の方にお願いして、カメラを取りに家に戻り、再入場させてもらうことに。

来た道を再び往復し、捉えた写真がこちら。

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青紅葉がキラキラ輝いている。

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苔も美しい。

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池に映った青紅葉も、いとをかし。

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そして、作り物のように可憐な睡蓮。
あまりの美しさは、極楽浄土そのもののよう。

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光と陰、そしてゆらぎ。

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錦鯉と睡蓮。まるでモネの絵画のよう。

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子供のようにじーっと池を眺めていたら、睡蓮を押しのけて、亀が日向ぼっこしに出てきた。岩と同化しているけど、わかりますか??

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昨日はお酒ばかり飲んでいたけれど、今日は息を飲むほど美しい景色に出会えた。京都は本当に美しい。

うっとりした気分を抱えたまま、自転車でHaccomachiさんへ向かい、無事に鮒寿司の飯を届けました。その後ご連絡をいただき、随分気に入ってくださったよう。良かった!!

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夕方は、駆け込みで角谷さんからお野菜を買い、大原の赤紫蘇も無事にゲット。急いで梅干しの赤紫蘇漬けをしていたら、シェアメイトが手伝ってくれた。優しい子ばかりで泣きそう。

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東京に戻る前に、なんとか赤紫蘇漬け完了。
梅酢の量が心もとないけど、美味しく出来上がったら、シェアハウスのみんなに自由に食べてもらおう。

バタバタと帰りの準備をしていたら、また別のシェアメイトが荷物を運ぶのを手伝ってくれて。みんなの優しさに泣きそうになりながら、東京に戻りました。

今現在、東京でこのnoteを書いていますが、早くも京都に帰りたくてたまりません。どうにか夫を京都へ引きずり込み、完全なる移住ができないものか、虎視眈々と計画を練っております。

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