Not waving, but drowning
10月、11月と電車の中で涙を堪える日が何度かあった。季節のせいだろうか。セロトニンが足りない!セロトニンが足りない!と脳が叫んでいる声が聞こえる。その声をよそに私は布団に潜る。本でも読むか、そう思ってページをめくる。気づくと文字を追ってるだけでストーリーが全く頭に入っていない。頭で考えていたのは学校のこととか明日のこととか、現実のことばかりだった。読書の好きなところといえば現実を手放せることだ。しかしそれは今、簡単ではないと感じる。全てを諦めて私は目を閉じる。考えることに没