ゼロからはじめるユーザーインタビュー[vol.1]
こんにちは!
Another works DesignDoor の澤野です!
DesignDoor では、2021年8月からユーザーインタビューに取り組み始めました。
実際に複業クラウドをご利用いただいているユーザーにお時間をいただき、課題発見や新機能開発に役立てています。(いつもありがとうございます!🙇♀️)(実は責任者やらせていただいています)
累計50件を突破し、現在もユーザー課題と向き合い、開発を進めています。
私たちDesignDoorは、
設計→実施→分析→開発
大まかにこの流れでユーザーインタビューをし、開発をしております。
『ゼロからユーザインタビューを実施した』では、全2回で弊社の取り組みをご紹介します。
①設計(目的・手法・質問など)
②実施→分析→開発(ユーザー目線・ポイント・開発への落とし込みなど)
1. Another worksのユーザーインタビュー
私が実際に責任者として行っていることをご紹介します。
POやPdMとディスカッションを行い、リサーチすべき課題やポイントを決定
ヒアリング事項に合ったユーザーに依頼
タレント:メール
企業:担当CSに依頼実施メンバーをアサイン
インタビュー実施後、分析
POやPdMへ共有
分析結果をもとにタスク作成、優先順位決定をし開発
大まかにこの5つの、設計〜スケジューリング〜分析までを行っています。
1つのプロジェクトのサイクルは2週間ほどで完了させます。
2. 目的
まずは、なぜユーザーインタビューを実施するのか、目的や実施背景を明確にします。
目的によって、(このあとお話しする)手法やツール・担当メンバーなどを調整しながら行います。
3. 手法
前項でお話しした目的に沿って、手法を設計します。
弊社では、実態調査と新機能のユーザビリティ調査の主に2つを行っているので、目的に沿った手法を検討しました。
3-1.実態調査
実態調査では、デプスインタビューの手法をとっています。
対象者は
①契約企業
②複業クラウドを現在進行形で利用しているタレント
の2軸でインタビューをしています。
①の契約企業へのインタビューは、各企業のCS担当者へ依頼し、MTGへ同席させていただいています。
②のタレントへのインタビューは、実際に複業クラウド上でマッチングをしているタレントへメールを送りアポイントを獲得しています。
3-2.新機能のユーザビリティ調査
ユーザビリティ調査では、プロトタイプを用いたインタビューの手法をとっています。
対象となる機能によって、依頼をするユーザーは異なります。
4. 利用ツール
まずはユーザーにTimeRexで日程を入力していただいています。
インタビューはZoom(某ウイルスが落ち着いたらぜひオフラインでもユーザーにお会いしたいですね🦠)で30分お時間をいただき行っています。
実態調査・ユーザビリティ調査共に、議事録担当をアサインしNotionにて議事録をとります。
また、インタビューの録画を確認し、ユーザーの表情や口調にも気を配り議事録に記載しています。
表情や口調によっては、1つの文章における感情が大きく異なります。
ユーザビリティ調査では、Figmaで作成したプロトタイプを使用しています。
実際に新機能を追加したプロトタイプを画面共有をした状態で、触っていただきます。
(Figmaの新機能でプロトタイプの価値が爆上がりした記事はこちら)
分析もNotionで行っています(こちらはvol.2でお話しします!)。
開発への落とし込みが完了したら、Jiraにタスクを作成します。
Notionで行った分析のリンクを添付し、いつでも課題を確認できるようにしています。
ここまで紹介しましたが、ツールはまだまだ模索中です。
5. 実施メンバー
目的×手法×ツールまで決定したら、インタビュアーと議事録のアサインをします。
私たちDesignDoorだけでなく、プロダクトチームメンバーもインタビューに参加しています。
実態調査では、全員が満遍なくインタビューに参加します。
ユーザーからの一次情報を最重要アセットとし開発を進めているため、全員が直接課題に向き合っています。
ユーザビリティ調査では、主にデザイナーが参加しています。
(現在開発チームの構成を変更中なので、今後はどうなるかお楽しみですね!笑)
6.質問設計
6-1.目的に沿った質問リストの作成
開発フェーズやその時期によって、
「ここの機能について詳しく聞いてほしい…!」「アプリとウェブの使い分けについて聞きたい」など色々な質問リストが出来上がります。
質問リストが出来上がったら、機能の質問や行動の質問などに分類分けを行い、実際にユーザーが行動する流れに沿った質問リストへとアップデートしていきます。
6-2.HowではなくWhyを聞く
例えば、求人の検索機能について課題を抽出したいとき
「どんな機能が追加されたら検索がしやすくなりますか?」や「こんな機能があったらいいなどはありますか?」などの質問をしてしまいがちですが、これは良くない例です。
普段プロダクトを触ってくれているユーザーはどうしても「こんな機能が欲しいなあ」などのHow課題を持ちがちです。
もちろん、How課題は大事な情報ですが
私たち開発チームは、Why課題からHowを議論し、課題解決のできる開発をすることを大切にしています。
そのため、「求人を検索するときにどんな情報で検索をかけますか?」や「検索をしていて困ることはありますか?」などの質問をするのがオススメです!
私は、マーケティング業界などでよく耳にする潜在ニーズを引き出すことをイメージして質問を作成します。
顕在ニーズはヒトの思考の3~10%しかないらしいです。
UX Researchの成功とは、ユーザーが潜在的に持っている課題を拾い上げ、分析し、Howを考えられる状態とすることです。
ついつい忘れがちになってしまいますが、定期的に思い出し、質問事項の見直しを行うことはとても重要です。
終わりに
ここまでお読みいただきありがとうございます!
今回はvol.1としてユーザーインタビューの流れや設計についてお話ししました。
しっかりとした目的設定、目的に沿ったインタビュー設計
これでユーザーインタビューの価値は大きく変わると思っています。
今後も、開発チームではしっかりと設計をして、一次情報を取得し、複業クラウドをより良いプロダクトへと進化させていきます!🌤
vol.2では、当日の実施や分析ついてお話しする予定です!
お楽しみに!😊
Another works では一緒に働く仲間を探しています
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