【自作曲解説】Chronos
■曲データ
【タイトル】Chronos
【BPM】240
【Key】D#m
【拍子】4/4と3/4併用
■表現したかった事
「冥王星」
「太陽系でインスト曲を作ろう!オマケ」です!
新しくインスト集のテーマを決めたのに何故か前に戻ってしまいました(笑)
一つは今もたまにやってる「#イイネしてくれた人のオリジナル曲をランダムで聞いて感想をいう」タグやネットで出会った作曲家さんに刺激を貰った事。
もう一つは使ってみたいプラグインが僕の持つ「冥王星」にハマった事。
後は「やり残した感」ですかね。
「海王星」の曲を作り終わった後、「冥王星」の曲が全然思い付かなかったし、今は「冥王星」が惑星では無いので無理矢理終わらせた感もあったんです。
でも、僕の年齢だと学生時代に太陽系には「冥王星」がいたので、やっぱり僕の中での「太陽系」が終わっていなかったんだと思います。
トータルイメージは最終的にセーラムーンのセーラープルートです。
「時空の扉」ですね。
破壊のロッドぶちかましまっせーーーー。
■制作の流れ
この曲を作るのに影響を受けたのは主に2点。
一つはキック、バスドラというモノに対する僕の固定観念の脱却。
色々な方の曲を聴いてキックを激しく歪ませて加工し、土台では無く主役に抜擢するという手法を知りました。
そして、たまたま持っていたプラグイン「iZotope Trash2」が凄く重宝されていると。。。
破壊のロッドをぶちかませるかもしれないと思いました。
もう一つはこちらの作曲家さんです。
オルゴールをメインに作られているようなのですが、この方の作るオルゴールのメロディー、音色に惹かれ。。。
「オルゴール良いな!!!僕も導入したいぃぃxxx」
「オルゴールのプラグイン探そう、探そう!!!」
で、結構良い無料(重要)のオルゴールのプラグイン見つけて
「うおぉぉぉぉxxx」
ってなってました。
ちなみに、この曲以外にもオルゴールに触発されて過去の曲をリメイクしました。
前置きが長くなりましたが、、、そんなバックグラウンドがあり、この曲はキックから作りました(笑)
「Native Instruments BATTERY4」のキックに「iZotope Trash2」と「Xfer Records OTT」。
https://www.izotope.jp/jp/products/trash-2/
綺麗とは無縁な、、、厨二病的な破壊と衝動を感じるような音にしようと頑張りました。
「XLN Audio Addictive Drums 2」の生ドラムも混ぜて機械的な中に命を。
リズムから曲を作るのも好きです。
音程だけが音楽では無いですからね。
リズムを鳴らしながらコード進行、そしてメロを考える。
開幕するようなイメージでイントロはコード一発。
激しいサビの部分は2部構成で前半は2回とも同じですが、後半は曲の流れを考えて意味合いを変えてみました。
音色はシンセが「Native Instruments MASSIVE」、コーラスに「Native Instruments KONTAKT5」、ストリングスは「Cakewalk SI-Strings」を使用しています。
シンセは3本、ストリングスはCello、Viola、Violin1、2で4本。
途中でユニゾンさせたり、主メロを入れ替えたりしたのでなかなかミックスでツケを払いました(笑)
でも、良い感じで雰囲気が出た気がします。
静かなパートはオルゴールがどうしても使いたかったので、KONTAKTで使える無料のオルゴール「FrozenPlain Victorian Music Box」を使用、ピアノは「4Front TruePianos」です。
https://frozenplain.com/product/victorian-music-box/
前回のnoteで書いた「UI Standard Guitar」もそうでしたが、最近の無料プラグインのクオリティ凄すぎなんですよね。
「静と動」を表現したかったので、激しいパートと静かなパートの差を出すように心がけました。
ベースは「Native Insturuments MASSIVE」で2本、「Native Instruments KONTAKT5」の生ベース。
基本は矩形波のシンセベースに生ベースのピッキング音、激しいパートはエグめのシンセベースも重ねました。
ここでも差が出るように工夫したつもりです。
サンプル音やSEも結構入れましたね。
時計の音は手持ちで持ってたというのもありますが、コンセプト的にどうしても入れたかったです。
ノイズやリバースも結構入れました。
特にラストのリバースは「過去に戻ってまた過ちを繰り返す」という「厨二感」と太陽系の曲集の最後の曲なので「また最初から聴いてね(^^)」という「ポップ感」の両方。
イントロのボイスは嫁さんに「めちゃくちゃ英語でしゃべってくれ(笑)」と録音してもらいました。
「冥王星語」という事にしてください。
そして、ラスト前は厨二感を意識した僕の声です。
ミックスは何故かNoMadFactroy祭をしてたんですけど、きっとハマっていたんだと思います(笑)
僕はDAWに無料で付いてきたのですが、ちゃんと買うと良いお値段するのね。
激しいパートはミックス難航。。。
100トラック超えてミックスしてる人とかマジで尊敬しますよ。
最終形態はこうなりました。
■主な使用音源(プラグイン)
・4Front TruePianos
・Cakewalk SI-Strings
・Native Instruments BATTERY4
・Native Instruments KONTAKT5
・Native Instruments MASSIVE
・XLN Audio Addictive Drums 2
■終わりに
僕は「音ではない何か」を自分のフィルターを通して音楽で表現するのが好きです。
それゆえの細かいこだわりやイメージを考えるのも凄く好きです。
本来ならば音を聴いてそれが見えてくれるのが理想なんでしょうが、、、自分が未熟な部分もありますし、聴き手の色んな解釈がまたインプットに繋がるのでそれもまた醍醐味な気もします。
僕はこう思って作ったけど、あなたはこう感じたのか。
感じたものを教えてもらえたら凄く嬉しいです。
大丈夫です、冥王星に行った事ある人誰もいないので正解はありませんので(笑)
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