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【自作曲解説】おはようへのルーティン


■曲データ

【タイトル】おはようへのルーティン
【BPM】180
【Key】Em
【拍子】4/4




■表現したかった事

「学生時代の朝」
朝、薄っすらと目が覚めて、部屋を出るまでの光景を音楽に。


1つ前に作った曲でダッキングを使ったのでまた使いたいなと思い、折角なので前の曲とは対照的に可愛くポップに。
フレーズを作ってからイメージを沸かせて、ストーリーっぽく仕上げてみました。




■制作の流れ

Kawaii Future Bassっぽくしてみたかったので王道のコード進行、音色を使用してみました。

まずは「リリースカットピアノがよく使われる」という情報を得て、土台を組み立てる感じでバッキングを作りを開始。
リリースカットピアノは「4Front TruePianos」のパラメータのリリースとリバーブを全切りで制作しました。

おはようへのルーティン01

リリースカットピアノを使ったのはこの曲が初めてなんです。
色んな曲で使えるので今では重宝してますが。


この後にピチカートのフレーズ入れてみたくて、バッキングに合わせて色々弾いて試行錯誤。
フレーズ出来た時に曲のイメージをこうしたいなって思い付きました。
なんか朝の感じがしたんですよね。
ピチカートは「Native Instrumets KONTAKT5」の「Session Strings」を使用。

おはようへのルーティン02

質感も出したくて薄く歪みもプラグインでプラスしました。
奏法問わずソフトシンセのストリングスにはアナログな質感になりそうなプラグインをかけてしまいがちです。
良い感じで前に出てくる感じがするんですよね。
ミックスする前からかけちゃって後で外したりもします(苦笑)


この辺りでリズムも追加。
「Native Instruments BATTRY 4」を使用。

おはようへのルーティン030

緩急をつけるようなリズムで朝の穏やかな感じとせわしない感じを表すように。



テーマが決まってからはフレーズ出来るのもアレンジ決めるのも早かったかも。
可愛い感じのリードやベル、フレーズもすんなり出てきた気がします。

おはようへのルーティン03

シンセリードは「Native Instruments MASSIVE」、ベルは「Native Instrumets KONTAKT5」を使用。
シンセリードはポルタメントや波形など結構エディットした記憶が。
可愛い感じにどうしてもしたかったんで(笑)
ベルはEQでめっちゃ悩んだ記憶があります。
尖った所が気に入らなくて。


ダッキングが効いたシンセパッドは矩形波パッドを土台にノコギリ派パッドを重ねてミックス。

おはようへのルーティン04

両方とも「Native Instruments MASSIVE」を使用。
朝のぼんやりとした感じと朝のまぶしい感じをミックスした感じです。


ベースはグルーヴを出したり、厚みを出したりする役割に徹しました。
サブベースを重ねて2本入れました。

おはようへのルーティン05

両方とも「Native Instruments MASSIVE」を使用。
太めのサイン波のサブベースを土台にアシッドベースを。
可愛さを引き立てるためにちょっとエグめな音色を選びました。


その他はちょこちょこ音色足したり、フレーズ足したり。
最後のストリングスも制作後期に入れた記憶が。
「ここから始まる」感が出したくて。


あと、初めてサンプルボイスも入れてみました。
直接的な表現は逃げのような気がしたんですが、敢えてシンプルに分かりやすくというのも良いかなと思いまして。
ちなみに声の主は僕の嫁さんです。
意外とノリノリで録ってくれたんでありがたい。
スペシャルサンクスです。
サンプルボイス入れるのは初めてでしたが、EQ処理やコンプ、オートメーションの練習になりますね。


ミックスは重ねた音色の処理に時間を割いた気がします。
音色の役割を凄く意識しました。


最終形態はこうなりました。

■主な使用音源(プラグイン)

・4Front TruePianos

・Native Instruments BATTRY 4

・Native Instrumets KONTAKT5

・Native Instruments MASSIVE

■終わりに

可愛くしようとしましたがなかなか難しくて単純に可愛いではなくなってしまった気も。
何はともあれこの辺りから新たな要素を結構取り入れだした気がします。
トライ&エラー。
それを肝に銘じて頑張りたいですね。




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