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【自作曲解説】我武者羅 / No.7



■曲データ

【タイトル】我武者羅
【ボーカル】No.7
【BPM】188
【Key】Dm(イントロ、サビ、Cメロ)、Am(Aメロ、Bメロ)
【拍子】4/4



■歌詞

「我武者羅」

Lyric:天子羽キリコ (https://twitter.com/kiriko_crown)
Music:遥

兵ばかりで戦々恐々  
弱者の居場所はどこにあるのか 
武器も何もないというのに
この世で戦え 生きろというのか

胸に秘めたものはすでに粉々
目指すべき場所はどこにあったのか
無い袖振れず 裸一つ
世界は抗え 守れと囁く

嗚呼 折れているけどいけそうだ
嗚呼 錆ているけど大丈夫
何もしないまま 朽ち腐り行くなら
いっそ屍を 踏みつぶして

燃やせるもの すべて燃やせ
血も体も命も魂ですら
熱さも痛さもすべて忘れて 睨みつけろ
特攻上等 玉砕覚悟
弱者にて…

妖ばかりで戦々恐々  
怯者の癒しはどこにあるのか 
友も仲間もいないというのに
この世で刃向かえ 足掻けというのか

寄せ集めたものはどれもボロボロ
目指すべき場所はどこにあったのか?
形振り構わず 心一つ
世界は現せ 示せと囁く

嗚呼 傷だらけでもいけそうだ
嗚呼 継ぎ接ぎだけど大丈夫
何もしないまま 置き去りにされるくらいなら
いっそ屍を 積み重ねて

燃やせるもの すべて燃やせ
血も体も命も魂ですら
苦痛も苦悩もすべて飲みこみ 叩きつけろ
特攻上等 玉砕覚悟
弱者にて…

残るものなんてたいしてないだろうさ 
消し炭すらひとすくいだろうさ
それでも我武者羅にいくしかないさ

嗚呼 過去の自分よりいけそうだ
嗚呼 恐れはないから大丈夫
何もしないまま 忘れ去られるくらいなら
いっそ屍を 踏み台にして…

燃やせるもの すべて燃やせ
血も体も命も魂ですら
今日も明日もすべて差しだし 燃やし尽くせ

灯せるもの すべて灯せ
過去現在未来や来世ですら
今日も明日もすべてつぎ込み 照らし続けろ
特攻上等 玉砕覚悟
弱者にて…

■制作の流れ

2023年の7月頃に歌詞を頂き制作を開始。

メロディーや構成など大枠はすぐ出来たんですが、「ボカコレ夏」にカツカツのスケジュールで出すのもどうかと思い「無色透名祭Ⅱ」を投稿目標に。
基本的に歌詞先の歌モノは構成を決めてからメロとコードを決めてアレンジを進めています。
歌詞を読んでいると何となくの世界観が決まっていくので流れに身を任せるタイプです。
今回の再投稿に向けて若干ミックスを見直したのと一部歌詞が間違っていたので修正をしました。


ここからはアレンジやサウンド面について。
「我武者羅」というタイトルに合わせて「あんまり自分がしないようなアレンジ」や「欲張って詰め込む」みたいなサウンドにしました。
やりたい事めちゃくちゃやってやるぞって感じです。
なので苦手なブラスアレンジにチャレンジ。
そして、タイトルが漢字なので和楽器も入れようと最初から考えてましたね。


アレンジの最初はリズムから始めた記憶があります。
ドラムは「inMusic BFD3」、和太鼓は「Native Instrumets KONTAKT6」の「FACTORY LIBRARY」、クラップは「Native Instrumets BATTERY4」。

一番最初にクラップで鳴らしているリズムがこの楽曲を通して一番聴こえて欲しいリズムですね。
フレーズとして鳴らしてなくてもイントロやサビなど楽曲の顔になりそうなところで入れるようにしてみました。
BFD3のキットは「Oblivion」。
音数が多い楽曲になりそうだったので負けなさそうなドラムキットを選択。
和太鼓は制作時期に「子供たちの和太鼓発表を見た」のがキッカケです。
見てたら曲に入れたくなっちゃった(笑)
大太鼓と締太鼓でトラックを分けて処理しています。
大太鼓はキックやベースと関係性が上手くいかなくてめっちゃ試行錯誤しました。
締太鼓はフレーズがスカロックっぽい要素にもハマる気がして結果オーライな気がしてます。


ピアノは「4Front TruePianos」。

原曲の時点でコード鳴らすのにピアノを用いる事が多いんですが、リリースカットピアノで結構多めに残しました。
聴こえないけど有ると無いで結構違う気がしてます。


ギターは「UI Standard Guitar」と「Shreddage Stratus Free」。

「Shreddage Stratus Free」はこの曲の制作時に導入しました。

年末のBFで有料版になりますが、この曲は無料版。
「UI Standard Guitar」と「Shreddage Stratus Free」、どちらも基本はバッキングギターを鳴らしています。
アンプはオレンジとベースマン。


ベースは「IK Multimedia MODOBASS」。

5弦のスタジオベース。
リフっぽいフレーズだったり、歩かせたり、4つ打ちだったり、裏打ちだったり色々した気がします。
僕には珍しく結構初期のデモの段階でフレーズが固まってました。


ブラスは「Native Instrumets KONTAKT6」の「SESSION HORNS PRO」。

トランペット、サックス、トロンボーンで3トラック使っています。
何度も書いてる気もしますが、ブラスアレンジって苦手中の苦手なんですよね。
そもそも吹いた事無いし。
「こうした方が良いよ」的なネット記事を読むか色んな音楽を聴いて頑張ってみました。
まぁ、何が得意なのかも分からないんですが(笑)


和楽器は尺八が「Native Instrumets KONTAKT6」の「FACTORY LIBRARY」、琴が「Fluffy Audio Koto」。

実は琴の音源持ってなかったんですよね。
「FACTORY LIBRARY」に入ってたのはKotoじゃなくてKoraだったんです(笑)
なので急遽フリーで捜索。

良い感じの音源が手に入って良かったです。
インターネッツ最高ですわ(笑)
尺八も琴も少しフレーズを鳴らしているだけですが、音色の力で世界観が出た気がして入れて良かったです。


シンセは「mu-station FAMISYNTH-II」。

アレンジの途中でフック的な要素が欲しくなって8bitサウンドにチャレンジする事に。
フリーで動作も軽い、とても良き。

8bitのアレンジは3和音+ノイズで構成しました。


ボーカルはセブンさん。
男声コーラスにナクモさんもいます。
コーラスは自分の声でも良かったんですが、無色透名祭的にボカロの方が良いのかなと思ってナクモさんにお願いしました。


ミックスはやりたい事を詰め込み過ぎた結果悩みまくり。
無色透名祭Ⅱに投稿した際に「調声、ミックスはイマイチだけど、、、曲はカッコイイ」と意見を貰ったんですが、悩んでるのが表面に出たかなー(笑)
厳しい意見は凄く力になります。
再投稿では「主役は歌」だとしっかり決めて調整してみました。


最終形態はこうなりました。


■主な使用音源(プラグイン)

・4Front TruePianos

・IK Multimedia MODOBASS

・Impact Soundworks Shreddage 3 Stratus Free

・inMUSIC BFD3

・Native Instrumets KONTAKT6

・UI Standard Guitar

■終わりに

我武者羅に挑戦するのは良いけれど、後から色々問題が出てきて大変ですよね。
そして、後から出てくる問題の方を気にしすぎて挑戦出来なくなってしまったり。
考え過ぎてもいけないし、考えなさすぎてもダメだし。
「ちょっと頭悪い」ぐらいが一番成長出来る気がしています。

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