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【自作曲解説】Stray Planet / AIきりたん


■曲データ

【タイトル】Stray Planet
【ボーカル】AIきりたん
【BPM】142
【Key】F#m
【拍子】4/4



■歌詞

「Stray Planet」
Lyric:蒸留水(twitter.com/clid_jouryuusui)
Music:遥

ストレイ プラネット 迷いこむ [そら]
遠い光が 星屑照らす

傍らの連星(ほし)が 膜に包まれ
寄り添うように 孤独を終えて 重なる

ストレイ プラネット 星たちの [うみ]
君の光が 吸い込まれてく

口ずさむリリック 震えない音
聞こえなくても 漂うように 祈った

光年の彼方 離れてく
流されていくように
ヘリオスフィアまで 伝えたくて
響かぬ声で歌う

拡がってく[うみ] 零れてく
今は届かなくても
言葉を紡いで 証明する
孤独ではないことを

この果てない[そら] 繰り返す
君の行く場所へ行け
残された時間は 歌と共に
彼方へと溶けていく

ラ ラ ラ … ラ ラ ラ … ラ ラ ラ …
ラ ラ ラ ラ ラ … ラ ラ …

■制作の流れ

遥名義で公開した初めての歌モノオリジナル曲。
2017年に所属サークルで歌詞付で原曲まで出来ていて、尚且つボーカルさんに歌ってもらおうと動いていた曲でした。
忙しさやタイミングなどなど諸般の事情で気が付けばお蔵入りになり、、、それでも生み出した親心としては「どうにかしてあげたい」という思いが強かった気がします。


そんな中、改めて歌詞を読む機会があり、当時制作していた「太陽系のインスト曲集」と凄くマッチするなと思い制作を開始しました。
前年にNEUTRINOと出会い、過去のバンドの曲をリメイクしたのもかなり大きな制作のキッカケになった気もします。

「エモい」って言葉スゲー便利ですね(笑)


ここからはアレンジやサウンド面について。
原曲を作ったのは2015年ぐらいだと思います。

こういう「ふわっとした流れからの~みたいな曲」が作りたかったんじゃないかと思います。
当時の気持ちは全然覚えてないですけど(苦笑)
覚えてるのは、ピアノとシンセパッドの最初のフレーズから作り始めて、サビは仕事中の車の中で思い付いて、スマホのレコーダーで録音した記憶があります。
メロディーやフレーズなどのアイディアで自分の中で採用になるモノはかなりの確率で仕事中に思い付きます。
何故かは分からないですけど。
音楽サークルのメンバーに原曲を送り歌詞を付けてもらい、歌ってもらうボーカルさんに合わせてキーチェンジ、という流れです。
作詞者が歌詞の譜割り用に歌ったバージョンもあるんですが、ネットの大海に流してしまうと訴えられたら勝てないので闇に葬りますね(笑)


全体を通して流れているピアノは「4Front TruePianos」で、エレピの「Native Instrumets KONTAKT6」の「Scarbee A-200」を薄く重ねています。

ディレイはDAW付属の「Sonitus:fx Delay」。
原曲の時点からディレイありきで考えていたのでそのまま残りました。
エレピは重ねた時のロー感が好きなのでよく使います。
ま、先輩からの受け売りな所もあるんですけどね。


シンセは「Native Insturuments MASSIVE」でシンセパッドとSE的な音を入れています。

シンセパッドはデモをそのまま生かして、SE的な音色で世界観を出すように努力しました。
宇宙を大海に捉えて鳥の鳴き声をイメージ。


ベースは「Native Insturuments MASSIVE」、「KONTAKT6」の「Scarbee Rickenbacker Bass」、「SESSION STRINGS PRO 2」のコントラバスを使用。

シンセベースはデモをそのまま生かしてフレーズを練った感じで、途中からコントラバスを追加。
コントラバスをどうしても使ってみたくてチャレンジしました。
他のベース楽器とはまた違う表情がある気がして。
ベースはロックにしたかったのでリッケンで。
偏見なんですが、リッケンのベース使ってる人は「人当たりの良い人」が多い気がするので凄く好きですね。
カールコードのカッコ良さとか全然分かんないけどね(笑)


原曲と大きく変えたのはギターを追加したところ。

ギターは「UI Standard Guitar」、アンプシミュレーターは「Native Instrumets Guitar Rig6」。
ギター良く分からんのでとりあえず鳴らしました。。。
どっしり構えて貰ったつもりです。
音色は「気持ちで行くならレクチと900で良いんじゃないかなー」という安直な理由です。

ギタリストの人って高いアンプ使いたがるけど、マーシャルって結構カッコイイと思うんだよなー。
まぁ、僕も高いシンセ使いたいし、、、同じか(笑)
でも、ギター弾けない僕からしたら「マーシャルとジャズコ」は正義です。


ドラムも原曲とは結構変更しました。
原曲では加工されたドラムが前半に入ってましたが、後半を盛り上げたかったので前半を全部カット。
シンプルなキック、スネア、ハイハット、クラッシュシンバルでリズムで表情に変化が出るように。
フィルは次のグルーヴを思わせるような感じを意識しました。
裏にアクセントとかを入れると、締まって聴こえて好きなのでよく入れてしまいます。

音源は「XLN Audio Addictive Drums 2」を使用。
DAWに無料で付いてきた「STUDIO POP」「STUDIO ROCK」「STUDIO PROG」というベーシックなセットしか持っていないのですが、パラアウトでコンプやEQでいつもどうにかしてます。
写真は当時の「ドラムに使うお気に入りのコンプ軍団」。
NI過ぎる。。。


歌い手は「東北きりたん」にお願いしました。
というか、当時は「きりたん」しか知らなかったんです。
でも、お願いして良かったなと思います。
今、アレンジするとしても、「きりたん」にお願いすると思うし。。。
ボーカルをオクターブで重ねたり、ハモらせたり、、、無理言いすぎてすいませんm(_ _)m


コーラスは自分の声も入れました。

添削はしませんでした(笑)


ミックスについて、、、凄く悩んだ記憶があります。
主にギターサウンドが絡んだミックスについて。
ロックバンドのリアレンジでは無く、自身のオリジナル曲という立場の違いもあった気がします。
ものすごく抽象的なモノに良く分からず囚われてしまいました。
今、思えば「くだらない」この感情が含まれているこの曲は愛おしいですね。


最終形態はこうなりました。

■主な使用音源(プラグイン)

・4Front TruePianos

・Native Instrumets KONTAKT6

・Native Instruments MASSIVE

・UI Standard Guitar

・XLN Audio Addictive Drums 2


■終わりに

バンドや音楽サークルでは無く、遥名義での活動の開始によって、発表出来なかった曲達を世の中に出せるようになったのは凄く僕にとって有意義です。
インスト曲と違い「作詞者」と「僕」の表現のし合いは歌モノをやる意義になりました。
尊敬はしてるよ。
けれど、言葉なんかには負けたくない気持ちはずっとある。

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