見出し画像

【自作曲解説】Aquamarine263F


■曲データ

【タイトル】Aquamarine263F
【BPM】200
【Key】F#m
【拍子】4/4




■表現したかった事

「水色の惑星」
近未来に色んな惑星に旅行に行けるとして、その惑星のイメージソングを作る。

そこにもしも水色の惑星があったなら。
「爽やかさ」や「芯のある力強さ」のある街並み。
そんな世界を旅したいですね。




■制作の流れ

約1年ぶりのインスト曲制作。
3月に歌モノ曲を制作してましたが、色々と思うところがありインスト曲の制作へ。

まぁ、思うところ、、、とか言ってますが、「や、やべぇ、今、歌モノを投稿しても埋もれる(汗)」ですが。
インスト曲の制作は2022年に「4elements」を作り終えて以来。

久しぶりのインスト曲制作は色々な事にチャレンジ出来そうで凄く楽しくやれています。


この曲はイントロから順番に作り始めました。
「4Front TruePianos」を立ち上げてイントロのフレーズから考えだし、続いてA、B、サビ。。。

メロ用とコード用、リリースカット用の3種類で「Xfer Records OTT」と「Sonnox Claro」で音作りしています。
バウンスしてリバースピアノも使ってますね。


最初の「#遥さんの曲進捗」で投稿した時はAメロまでしか出来てなかったと思います。
頭の中に浮かんでいるモノを早めに残しておかないと忘れちゃうので、最初からアレンジ作業込みで進めていきました。

試行錯誤しながら音色やアレンジを追加してワンコーラスを仕上げていく流れ。
「爽やかさ」や「芯のある力強さ」、「近未来」というイメージは忘れないように心がけました。


リズムセクションは「XLN Audio Addictive Drums 2」と「Native Instrumets BATTERY4」の二刀流。

生ドラムとローファイ生ドラム、サンプルドラムキットに歪ませたキックもあるので四刀流かもしれませんが。
近未来にしたかったので生と機械の合成のような感じにしたかったんです。
リズムアレンジは4つ打ちをメインにしながらも、土台とするよりは攻めさせたかったので試行錯誤しました。

リズムセクションは基本的にパラ出しをして個別に外部エフェクト処理。
コンプはNative Instrumets 社やSSL社のシュミレート系を使用。
サチュレーターなども個別にかけて最後EQで修正して、バストラックにまとめています。


ベースは「Native Insturuments MASSIVE」をメインとサブの2本を重ねています。

曲調的にシンセベースが合う気がしました。
キックとのコンビネーションは気を配ったつもりです。
いつもの感じでコンプやEQで音作りして、サイドチェインコンプなども使いましたが、今回から新しく手に入れた「Brainworx bx_subsynth」も使ってキックの下に潜り込むような音作りも狙ってみました。
「新しいプラグインを使ったのでテンション上がって出来てる気になってる」という魔法にかかってしまっていそうですが(笑)


ギターは「UI Standard Guitar」。

ギターアンプシミュレーターは「Native Instrumets Guitar Rig6」で、5150とボグナー。
ギラギラさせたかったので。
フレーズを一部中央で鳴らしていますが、基本は2本を若干のアレンジ違いで両サイドに。
コンプで押さえてエキサイターで更にギラギラさせています。
ギターは「考えて狙って入れた」というより「頭で鳴ってたのでノリで入れた」って感じですね。


ストリングスは「Native Instrumets KONTAKT6」の「SESSION STRINGS PRO 2」をチェロ、ヴィオラ、ヴァイオリン2本の4声にソロヴァイオリン「STRADIVARI VIOLIN」を芯を出すために加えています。

ストリングスは全トラックをバスにまとめて、コンプ、サチュレーター、EQ処理。
かなり主旋律を張っているのでショートディレイを使い、MIDIも若干前に。
意外とこういう手間でミックスで音量調整するよりも主張してくれる気がします。
そして、やっぱりアーティキュレーションを入力するのは楽しいですね。
エアヴァイオリンをしながら入力しちゃう(笑)


シンセは「Native Insturuments MASSIVE」。

バッキングやシーケンスやメロ。
馴染ませたかったので、どのシンセもコンプ、EQ処理の他にサチュレーター「SSL Fusion Vintage Drive」を通しています。
僕の耳レベルでは「通しただけ」で良くなる気がしている、、、早く違いの分かる大人になりたーい。


全体の大きな構成が出来て、少し期間を空けてから細部を詰める作業に。
ブレイクだったり、リズムの細かい修正、ボイスの追加だったりブラッシュアップさせていきました。

リバーブは「Native Instruments Raum」とどっち使うかめっちゃ迷いましたが、原曲制作後に購入した「SSL Native Flexverb」に変えてみました。
近未来じゃなくて超未来だったらRaumの方が良かったかもしれません。
ミックスバランスは最初から取りながら作業していましたが、最終的にちょっと迷ってしまい難しかったです。
でも、「爽やかさ」や「芯のある力強さ」、「近未来」は僕なりに表現出来たんじゃないかなと思います。


最終形態はこうなりました。

■主な使用音源(プラグイン)

・4Front TruePianos

・Native Instrumets BATTERY4

・Native Instrumets KONTAKT6

・Native Instruments MASSIVE

・UI Standard Guitar

・XLN Audio Addictive Drums 2


■終わりに

この曲は、3月に原曲となる基本を作り、飽きて別の曲の制作を始め、8月ぐらいから再開して手直しして完成しました。
この「一度、期間を開ける」って結構良いなと思いました。
他人が絡むカツカツのスケジュールじゃ絶対できないけど(笑)、個人製作の良いところですかね。


トランス状態の自分じゃないと出来ないモノもある。
落ち着いている自分じゃないと出来ないモノもある。
未熟な自分だったから出来るモノもある。
成長した自分だから出来るモノもある。
個人製作は自分1人で作るのではなくて、色んな自分たちで作りたいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?