【自作曲解説】ほしのふるまち
■曲データ
【タイトル】ほしのふるまち
【BPM】90
【Key】Em
【拍子】4/4
■表現したかった事
「雪の降る街」
しんしんと雪の降る夜の街を歩くようなイメージで。
soundcloudに投稿を始める際、一つ一つの曲にテーマがあるのはもちろんですが、EPやアルバムのように何か大きなテーマを決めて作りたい気持ちもありました。
「人間の心の中を表現した曲」、「太陽系の惑星」、そして、この曲は「情景が浮かぶ曲」。
この曲たちの仲間です。
■制作の流れ
この曲は元々歌モノにしようと思って2016年ぐらいに原曲作ったみたいです(ファイル情報 笑)
ちょうどこの曲をsoundcloudに投稿するぐらいの時期に「過去に作った未採用の歌モノのデモ」をYouTubeにUpして供養していたんですが、この曲のメロディは結構好きだったので「インスト曲にして一通り完成させよう!」と思って制作しました。
ちなみに「歌モノの供養」はコチラ。
こいつらもどうにか仕上げたい。。。
ということで原曲はコチラ。
原曲を制作したのがかなり前なので記憶が曖昧ですがピアノにディレイをかけたリフから作った記憶が。。。
当時は付点8分ディレイにハマっていて、初期デモの段階だとピアノだけじゃなくキック、スネア、ハットにもかかっていました。
メロディーは後乗せ。
Aメロが思い浮かばなかったみたいです(苦笑)
タッタカタッタカというリズムが好きだったみたいなので、まずはリズム関係を整理してアレンジし直すところから始めました。
リズムは「Native Insturuments BATTERY4」をそのまま使用。
サンプルは909系です。
MIDIで付点8分を再現するような感じで。
ベースはデモの段階では入っていなかったので、歌モノのベースのようなイメージで作りました。
リズムにしっかりと乗せつつ、間で主張してくるような。
音色は「Native Insturuments MASSIVE」で上物系と重たい系を重ねて作成しました。
盛り上がる部分では重ねて鳴らして、おとなしい部分では1本にして抑揚を出したつもりです。
シンセ関係は「Cakewalk Z3TA+」、「Native Instrumets KONTAKT5」の「FACTORY LIBLARY」、「Native Insturuments MASSIVE」を使用。
「雪が降る街」と言っても、僕の中ではファンタジーなレンガの家が並ぶ街の雪景色のイメージだったのでそんな音色が多めです。
シンセリードに関してはポルタメントで歌っている感じを出すために色々エディットを重ねた記憶が。。。
リバースピアノだったり人間の声も入れました。
ちなみにこの辺の曲を作っている時ぐらいから声関係を入れる事が多くなったんですが、自前で録音し続けているのはTwitterのアンケートが少し影響しているかと。。。
バッグラウンドコーラスは僕、女性ボーカルのメロは嫁さんにお願いしました。
声を入れたくなったのは歌モノ予定だった曲の名残ですかね。
ミックスはスネア高域のシャリシャリした部分を逆に雪を歩くようなイメージにしたり、リバーブ感だったり、ステレオ感だったりと意識しました。
最終形態はこうなりました。
■主な使用音源(プラグイン)
・4Front TruePianos
・Cakwalk Z3TA+
・Native Instruments BATTRY 4
・Native Instrumets KONTAKT5
・Native Instruments MASSIVE
■終わりに
情景が浮かぶ曲って本当に難しいなと。
歌詞の無いインスト曲では短いタイトルや音楽だけで作り手の意思を伝えるのは難しい。
聴く側がどう捉えるかは自由ですからね。
でも、昔から歌詞のある歌モノの音楽をしてきたので「作り手の意思=聴く側の捉え方」にチャレンジする価値はあるなと思ってます。
言葉の伝わらない人に音楽を聴かせるときはインスト曲を作ってきた力が生きるんじゃないかと。
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