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片付けない高校生と大掃除をしてみた話

スルーだけでは少々問題ありだった

子どもって、どうして自分の部屋を片付けないのか。我が家には中高生の姉妹がいるのですが、二人ともタイプは違えど、マメに片付けない、掃除しない点は同じ。ここ最近は、できるだけ感情をフラットにして定期的に促していました(イライラしても、効果も、いいこともないですからね)。

「まぁそんなもの。能力としてできないわけじゃないから、時が来たらやるでしょう」と思っていました。私自身、子ども時代は気が向かないとやらなかったですしね。

「収納が足りなかったり、何か困ったことがあったら相談してね」と言っておいて、ゆるく見守っていました。

ところが。クリーニングから返ってきた長女の冬のコートが、明らかに部屋の収納力をこえているのにぎゅうぎゅうに詰め込まれていることに気づき……さらにいうとゴキブリ出現事件も起き……さすがにちょっとコレは、手助けが必要かも、と思い直しました。

彼女たちの世界を想像してみた

うーん、話をどう持って行こうかなぁ、と思いながら、試しに彼女たちの日常の世界を「優先度」という視点で想像してみると……

まあ、片付けないのも当然だな、という考察に。

ハミガキのように習慣化できている子の場合は、優先度関係なくやるでしょう。片付いている状態が好きな子の場合は、優先度がもっと高いはず。

現実として、これがうちの子たちに近いのではと、まずは受け止めてみました(あくまで私の想像ではあるけれど、長女に話したら頷いていました)。

伝えたいことはなんなのか、考えてみた

理解しようと試みた上で、私が親として伝えたいこと、お願いしたいことはなんなのか、改めて考えてみました。

衛生状態が良い環境で過ごしてほしい。
アレルギー体質でもあるから、自分の健康のためにそれを意識してほしい。

シンプルに言うと、これに尽きました。

片付け&大掃除の勧告は、本人のタイミングも大事なので、今週末までね、という感じで。とはいえ、なかなか手をつけないので、ここだけ伝わればいいや、という気持ちで話をしました(まあ、ついつい、ほかにもいろいろ言っちゃったりするわけですが……)。

一緒に手を動かしてわかったこと

高校生にもなって大掃除を手伝うなんて、過保護!と思われる方もいるかもしれません。でも、先ほどの優先度と山本五十六の「やってみせ……」の一説を思いうかべ、本人が嫌がっていないのを確認して手伝うことに。

これは結果的に大正解で、いろいろなことがわかりました。

  • そもそも、大掃除のやり方が意外とわかっていなかった

  • 以前はモノを処分することへの抵抗が強かったが、今回はそこが落ち着いていたので、タイミング的にも良かった

  • ホコリでお肌がかぶれるので、早めのホコリ対策が必要と気づけた

ほかにも、モノが落ちやすい隙間があるから落ちない仕組みにしよう、と本人が気づくということも。システムを考えるのも、大事ですよね。

「理解しよう」ベースで動いたからこそできたこと

イライラせず、冗談も交えながら一緒に作業することができたのは、子どものこと、自分の伝えたいことを、できるだけ理解しようというところをベースに行動したからかな、と思っています。

子どもの「できない」には、ひと口に「できない」と言っても、さまざまな要素があるんですよね。
環境的な要因で難しいこと、実はまだ知識が足りないこと、成長の度合い。

そして、親としては、やっと出てきたやる気を失わせる言葉・態度をとっていないかどうかも、大事なポイントかもしれません。

ついつい叱ってしまうわ〜というループに入ってしまっている方は、こちらの本に載っている、叱らないための『前さばき』について読まれるのもオススメです。


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