江ノ島

こんなにも違う「就活中の自分」と「就活を終えた自分」

現在、就活も終え、内定式も終えた11月。最近思うことがあるのです。

内定先も決まって、あとは入社する準備をするだけのはず・・・なのに不安や迷いが頭を占領して何も思考が進まない状態になっています。

就活中の私、どこ行った…。なんでもやりこなせそうなあの自信に満ち溢れた自分はどこに行った…。

↓と思っていたが…

自分が変わったのではなく

ありのままの姿に気づけるようになったのだと思う。

就活の時に思っていた自分の姿は、「本当の自分」ではなく、「理想の自分」。

就活をしていたあの頃の人生のビジョンは「最高潮の自分に達すること」。そのために、仕事においても結果を残し、外見においても都会ガールになって垢抜けた自分になりたかった。九州だから…とか言って、憧れの人と自分との間に線を引いて言い訳をしたくない。誰にも負けないナンバー1であり、自信を持ったオンリー1でありたいと思っていたし、それができるという謎の確信があった。自分が流されやすい人間であることをわかっているからこそ、どんな環境であるかは重要だし、一緒にいる人はもっと重要。こういう価値観を重視して仕事選びをしようと思った。

が、今は違う。



本題はここから!

就活をしたことで価値観が変わったことを2つお話ししよう。

①短所は最大の優先事項!

短所というと、直さなきゃ!と普通の人なら思うだろう。私も、幾度となくできない自分・変われない自分に悩まされては自信を失った。しかし、ここで言いたいのは、短所との向き合い方だ。短所は、会社選びの際の最大の優先事項だとここにきてやっと気づいた。就活というと長所が活かせそう!とか活躍できそう!とかプラスな面ばかりをみてしまいがちだが、マイナスな面から最低限必要な条件をピックアップし、その上で何ができるのか、どうなりたいかを積み重ねていくという順番にたどり着いた。そうすることで、ハード面ソフト面共に無理のない仕事選びができ、入社後のギャップを減らすことにつながると思う。

ここまで、自分の嫌なところは上手に向き合おう!という話をしたが、この短所には全てが当てはまるわけではない。ここでは、短所は2種類に分類されると定義する。❶「性格」と言われる先天的性質❷努力・経験不足による後天的性質。前者の先天的性質が今回の趣旨に当てはまる。私を例にとると、「優柔不断ですぐに人に流されてしまう」という短所がある。(これは前者の❶に当てはまる。)これを変えようとするためには、確固たる信念を持つ、自分で決めたことだからと割り切る…と言った価値観を変えるという解決法があるが、これはうまくいかなかった。急に自分に言い聞かせたところでそれが完全に腹落ちするわけではない、頭ではわかっているつもりでも時間がたつと不安が蘇ってくる。ちなみに、こんな状態では誰に相談してもイライラされる(これが原因で彼氏と喧嘩したってのはヒミツ…笑)だから私は、「周りに流されやすい」という性質をあえて利用してしまうことにした。なりたい姿に近づくためにいい方向に“敢えて流されよう”!と。したがって、仕事選びのソフト面の軸として、目標とする人(仕事においてもキャリアにおいても外見においても)がいる環境、20代が活躍していて成長環境があること重視した。

就活という自分を見つめることのできるせっかくの機会に、自分を知るだけでなく、その自分と「どう向き合うか」にも目を向けてほしいいと思う。事実を変えることは難しいが、捉え方は意識次第でどうにでもなる。自己分析が大事だという事は耳にタコができるほど言われるが、そのあとが一番大事だ!って事はなかなか教えてくれない。なにも、いいところを見せることだけが就活じゃない。自分を360度見つめた上でどこがどうマッチングしているのかを見極めること。それが大事だと思う。


②選択肢を広げることだけが幸せではない。

「好奇心を行動に写す行動力が取り柄です!」「とりあえず何でも挑戦してみました!」これが、私の自己PRの決まり文句だった。価値観を広げて選択肢を増やす。そのことによって出会える人が増える、知的好奇心が満たされる!これこそが人間のあるべき姿だ!とぐらいまで思っていた私。

しかし…

長い目で見たとき、これは本当に幸せなのか?と疑問に思うようになった。

職業選択を強いられる今、少しでも興味ある数多くの企業の中から情報を取捨選択をし自分にあっていると思われる企業を何らかの仮説のもとで選び抜く作業をしなくてはならない。その選択肢の中から1つに絞り出す作業は実に大変な作業で、時には自分を苦しめることもある。優柔不断な私のような人は特に。私も2つの企業で迷った時に、こんなに悩むくらいだったら「知らないなら良かった」と強く思った。ふと我に帰った時、迷っている間に手付かずになってしまった国家試験の勉強、タイピング練習に気づき本当に無駄な時間を過ごしてしまったと後悔した。念のため言っておくが、これは決断の遅い私に限ったことで、即決できたり直感で決めれる人には当てはまらない。ちなみに、私は働く=幸せになるためと定義づけている。その観点からいうと、選択肢を広げたからと言って必ずしも幸せという訳ではない。生まれてからずっと実家で暮らし若くして子供を持った地元のヤンキーも、小学校の頃から付き合っていて結婚したカップルもみーんな、多少たりとも幸せであろう。

何が言いたいかというと、「価値観を広げなさい」「選択肢を広げなさい」というのは必ずしも全員に当てはまるのは違うということ。

就活支援の団体で3年生に対して就活の面談をしているが、その学生たち一人ひとりに価値観があり、その価値観を理解した上でアドバイスをすることが必要だと思う。(当たり前のことだが^^;)自分が東京就活をして視野を広げたからみんなもやってみよう!とか自分は専門があるけど敢えて視野を広げて一般職を志望した!とかそんなのはどうでもいい。あくまでも私は1例に過ぎない。そんな気持ちで面談をしたいし、逆に自分が相談する立場でも同じように自分の価値観を前提に考えたい。


就活がゴールじゃない。

あくまでもスタート地点。

答えはないが、本当に腹落ちした時には自分の頭と心が教えてくれる。

その瞬間まで、諦めない。

逃げない。

逃げない。

逃げない。

逃げない。


支えてくれる人がいるから

大丈夫。



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