剣客商売と地図

 時代劇の舞台は架空の場所だと思っていた。
 ところが「剣客商売」では、文学散歩ができるくらい現実の場所をたどる。本の返しを読んで、作者が浅草出身と知って腑に落ちる思いがした。自分の記憶の風景をそのまま書いている風なのだ。親やその親、ご近所、親戚や仲間の記憶も体しているかもしれない。作者の幼少期には〈江戸〉がまだ残っていたのかもしれない、とも思った。
 もちろん、資料を当たって書いている部分も大きいと思うが、何とも言えない雰囲気がリアルなのだ。
 過去を舞台にした創作は現代劇より(細かいところを)リアルに描けるのかもしれない、と、今更ながら気づいた。

 剣客商売の文章の中から地名など地図にありそうなことを書きぬいている。もちろん、根気のない私は1巻だけ。それが目標。
 最初は全部の箇所を抜き書きすることになるが、だんだん飛ばせる箇所も出てきて、もうちょっと頑張ろうと思っているところだ。この本の最終章まで終わったら、マイマップに作ってみようと思っている。
 基本的なところだけにするか、物語の進行上出てきた場所も拾うかはもう少し考えてみよう。

 とりあえず、小兵衛の隠宅・大治郎の道場と田沼屋敷・根岸の寮、と思っている。案外移動距離が長いのも発見だ。
 日常が見えてくるのがちょっと楽しい。

参考

地図データ、場所と摘要。緯度経度ではうまくいかず。インポートできず(´;ω;`)ウゥゥ

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