【漫画】若い女性が男性社会でがんばる話(制作過程まとめあり)
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以下、こちらの漫画の制作過程をまとめました。もしご興味があれば引き続きお楽しみください。
他作品を借りてつくった漫画をベースに、オリジナル漫画をプロットする
この漫画は、#コルクラボマンガ専科 という漫画講座の、東京ネームタンクごとう先生の講義を元に描きました。
漫画「宇宙兄弟」のコマを抜き出したかるたで4コマ漫画を作り、それをベースにしてオリジナルの漫画を描く、というものです。
漫画は、「出来事」→「受動的感情」→「能動的感情」の連続である
ということを実感するための講義でした。
▼原案とした4コマ漫画はこちら。
(黄色いかるたが「出来事」、赤いかるたが「受動的感情」、青いかるたが「能動的感情」という分類)
①「相変わらず……」「「面倒臭えことに巻き込まれる天才」ーーーだなお前は」
②「ふ……っ何とでも言え」「君らはいずれ思い知るだろう」
③「それをあえて」「失敗覚悟でやってみませんか」
④「俺にもようやく」「そんな景色が見えてきたぜ」
①は批判されるという出来事(原案は褒め言葉のニュアンスもあるため、かなりねじ曲げた解釈ですが)
②は今に見てろよという受動的感情
③はやってやろうぜという能動的感情
④は成功して前向きな受動的感情
という風に解釈し、次に換骨奪胎して
主人公側が敵に批判され、なにくそと思い、努力し、敵を見返す。
というごく単純なストーリーラインにしました。そうしてできたのが冒頭の漫画です。
あれ、意外と創作漫画描けるかもしれない…
今まで創作漫画が非常に苦手で、なかなか描けずにいたのですが、「原案となるストーリーラインがあれば意外と描ける」ということがわかりました。
全て自由だと何から手をつけて良いかわからないけど、縛りがあると発想の起点がわかりやすくなる、ということでしょうか。
適当なストーリーラインにキャラやシチュエーションをプロットしていくというやり方、漫画脳を鍛えるには良い手段かもしれません。ごとう先生、すごい。
修正前の漫画
なんだか文字が多くて読みづらいですよね…。
ここまで描いてから、#コルクラボマンガ専科 の同期に見せ、アドバイスをもらいました。
・1ページ目は超重要。文字を減らしてキャラ(特にかわいい女性)を目立たせた方が良い
・全体的に文字が多すぎるので読むのが大変。専門用語も多くてわかりづらい。
・4ページ目の場面転換がわかりづらい。
・最後のドヤ顔は見せゴマなので、大きくした方が良い。
確かに…!と思い、できる範囲で描き直しました。完成間近で修正に限度があったため、文字の量も構図も中途半端になってしまいましたが…
アドバイスをくれた漫画家のみなさんはこちら
・よこせさん
泣ける漫画からキュンとするラブコメまで繰り出すバズ漫画家さんです。人の心がどうしたら動くのかを熟知されています。「茶碗」の漫画が特におすすめ。
・一秒さん
理知的で筆の早いママ漫画家さんです。コミカルからシリアスまで作風も幅広く、世のアラサー女性やママの声を強く代弁するものも。いいねを100回押したくなります。
・まるさん
繊細な絵柄とわかりやすいレポ漫画が魅力的なゴールデン街に熟知した漫画家さんです。これを読めばゴールデン街に行きたくなります。
ここまで読んでくださってありがとうございました!次回は1ページ目のインパクトや文字量、見せゴマを意識して漫画を描いてみたいと思います。
2020/2/22追記:構想段階のメモ(プロット)
漫画という形にする前に、どのように着想してネームを書いたかについても、せっかくなのでまとめておきます。
「批判」→「今に見てろよ」→「やってやろうぜ」→「それみたことか」
というストーリーラインにどんなネタをプロットするか?を考え、ネタを決め、描きたいシーンや入れたいセリフを描き出し、前後を繋げていく、というプロセスでした。
①どんなネタをプロットするかアイデアを発散させる
②ネタをきめ、描きたいシーンやセリフを書き出す。
③前後を補足してネームを描く
こうしてまとめてみると自分の創作過程を客観視できるようになりますね。また機会があれば創作過程まとめてみようと思います!
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