母との時間
「散歩行ってこよ〰︎かな、、」
脚が痛くて、片耳が聞こえず
一人で歩くのが不安なのに、
「一緒に行って」と言えない母
「一緒にいこーか」と渋々付き添うワタシ。
若かった母は、子どもの私達と手を繋ぐのが苦手だったのか、母の手の温もりをワタシは覚えていない。
それが、今は仕方ないのか、
ワタシの腕に掴まり、
「ちょっと貸してね」ときまり悪そうに歩く。
あまりに力を入れるので
ワタシのシャツの袖が母の手の熱さに汗ばむ。。
暑いよ〰️離して〰️と言いたいけれど、
こうしてでも、カラダを動かし、
必死で日々を生きてることが母の手から伝わるので、シャツは洗濯出来る、、と思い返す。。
風通しの良いベンチに座ってひと休み。。
携帯を持ってきたので、
「写真をとるよー。笑ってー」と
声をかけると、
「可笑しくないのに笑えない」と。💦
そうだ、そうだ、
この母には「笑っているから楽しくなるのよ」
なんて通じなかったんだ。
そりゃそう。。
厳格な父親に
「可笑しくもないのにヘラヘラ笑うな」と
育てられたんだもんね。。
時代、人の考えはそれぞれで、
根付いた思いはなかなか変わらない。
「わかった!じゃあ、一緒に影でも撮ろ」
二人で並んだ影の写真。
なんだか母が笑っているように見える。
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