酔いの口 その一 : 寅子石
産まれも育ちも埼玉県。「ダサい」なんて言われていた頂点の時代(多分90年代)に多感な時期を過ごしていたけれどあの「ザ・武蔵野」の、のんびりした感じが今だに大好きで。上尾とか桶川とか、住んでいた蓮田とかの田園と工場地帯の風景は、埼玉を離れた今も僕のルーツのひとつだったりします。
大学時代、スーパーカブに乗って気晴らしに駆け抜けていた時の、そんな田園にぽつんとあった慰霊碑に衝撃を受けたお話。
子供の時からお祭りや学校行事で耳にしてきて、なんなら空で歌えてしまう歌のひとつが「市民音頭」。
僕の住んでた町の「蓮田音頭」も今もさらっと歌えたりします。
そんな音頭の歌詞で覚えているのが
「とーらこーいし、とらこいし♪」のフレーズ。
幼少期に耳から覚えるから意味とかはよく分からないまま、でも、歌えてしまう。
田園で一服するのが楽しみだった大学当時、謎にお気に入りの落ち着く場所の近くにあったのがこの慰霊碑でして。そこの「寅子石」が気になり、調べてみたらこんな感じでした。衝撃。
日本伝承大鑑ホームページ「寅子石」
所謂「童歌」的な役割でもあろうこの話を「本当は怖い●●」みたいに仕上げるつもりもないし、それぞれの土地に複数点在する話なんだけど、リアルに僕の生活のすぐそばにもあった事に感心したお話。
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