前途を祝す
テーブルコーディネーターの横瀬多美保さんが素敵な空間を色づけられてることに憧れていました。
うちにも祖母から孫へ、娘の節句に揃えて頂いたお雛様や頂戴した飾りがあり、どれもとても好きなのですが、自分で作ってみたいと思えたのは
この木作りであたたかい姿。
建築の仕事柄、土台となる木はあるし、ちょっと彫りや細工がブキッチョになっても衣装や飾りでカバーできるかもしれないから、もしかして作れるかも
そうは言ってもお着物は生地の用意や縫製は相当な器量が必要そうです。それでもいつかはと思っていました。
娘の高校卒業を機に先日より家の片付が始まりました。積み重なる山を崩し、色んなものが押し込まれてます扉の溢れるものの中から、どなたかの手作りおひなさまが出てきました。
お顔がフェルト、マジックで書かれた目がかすみ
身体がトイレットペーパーの芯で弱かったので
「これから芯はしっかりした木に変えますよ」
「お顔と髪は今回ガラリと変身しましょうね」
お洋服は煌びやか、キメ細やかで端正な衿もとはそのまま生かしましょう。
やさしく温かな3月の日を浴びて
君たちのこれからの前途を祝します。
扉は開く。新しい人生、共に幸あれ。
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