「学生らしさ」とは何か

いきなりだが、「学生らしさ」という言葉を聞いてどのような言葉を連想するだろうか。

「学生らしい発想で考えてね」という言葉を複数回聞いた結果、私は「学生らしさってなんだ?」となった。
これを言われたのは、インターンでの出来事である。
学生らしく=変わった発想で、新しいイメージで、何事も真っ白な視点から
意見を言うことが求められているのだろう。

学生らしく考えてね、と言われることは多く、その大半は社会人からの言葉である。
実際に私が言われた例を一つ取り上げる。

インターン先での会議中の一コマである。
社員「弊社のホームページを新しくしたいと考えている。その為にはまず今のホームページの課題を見つけるべきだと考えているので、今のホームページの課題と新しい案を考えたい」
私「なるほど。。」
社員「社員も行うが、学生らしい新しい発想が欲しいため、あなたにも考えてほしい。時間はかかってもよいから斬新なアイデアを期待している。経営戦略そのものを変えるなどの案もあり。」

しかし、私は一言申したい。
学生だから新しいことを思いつけるわけではない、と。

勿論、社員と比べると知識がないため純粋な疑問が湧く可能性は高いだろう。しかし、疑問を思い浮かべるためにはある程度の知識が必要であるし、変わった発想で何かを考えることは「学生」の持つ能力ではなく、「個人」の持つ能力である。

私はこの能力はかなり稀で、大いに評価されるべきであると感じる。
自分自身が新しいアイデアを考えることが苦手であるということもあるだろう。しかし、その分野に精通していないながらも全く新しい役に立つアイデアを出すことは、起業家の素質を持っていることは疑いない。

では、「学生らしさ」とは何なのだろうか。
初めに述べたうち、真っ新な視点から疑問を持つことは学生らしさと言えるだろう。(勿論、社会人並みに精通している人もいるだろうが、恐らくそのような人は少ないだろう。)
それ以上に「学生らしさ」をうまく表現する言葉はないだろうか。

「学生」と一言に言っても広いが、ここでは小中学生、とは少し求められているものは違うだろう。
実際に自分がどのような学生かをもとに考えてみたい。
恐らく一般的な社会人よりも、活動的、専門性がない、⇔いろいろな分野に関心がある、時間に余裕がある、などがあげられるだろう。
もしかしたら、時間に余裕がある、ということが学生らしさを形作るのかもしれない。

では時間があることの強みはなんだろうか。
一番は身近な生活に落とし込めることだと思う。
例えば、学生しか見ないSNSのコンテンツは多いだろう。それらのコンテンツには、学生を魅了する”何か”があると考えられる。それらが経営におけるヒント(私の例でいうなら”見やすさ”や”伝わりやすさ”)になってくるのだろう。
あるいは、昼間にカフェでのんびりしている人や鴨川で楽器を吹いている人を見ていると何かしらのインスピレーションが湧いてくるのかもしれない。もしかしたらできるだけ節約して生きようとするその生活そのものが何かに繋がるのかもしれないし、授業で出てきた言葉がつながるのかもしれない。

つまり、「学生らしさ」とは、前述したような「身近にあるものを取り入れる能力」のことを指すのではないだろうか。


ここではとりあえずそう結論付けておくこととするが、考えた際に色々な人に聞いてみた結果が面白かったので最後にそれを共有する。

問:学生らしさとは?
答:無責任、いい意味での勝気さ、自分のやりたい事に時間を思い切り費やすこと、挑戦できること、純粋さ、視野が広いこと、何も知らないこと

これらすべてが私たち学生のアイデンティティであるのかは分からないが、それでもそれらは私たちの強みであり、かつ周りから強みだと思われていることのようだ。

何か結論の無い、飄々とした自由気ままで乱雑な文章であるが、ここまでとする。是非他の人の意見も聞きたい。



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