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MIHO MUSEUM

駅からローカルバスで50分、山道を登って行く。
右手には川が流れていて、途中この前の台風で崩れたのか、
片側の道がなくなっていた。そんな、山の中にある美術館。

ルイ・ヴィトンのショーの映像で見たりして、行きたいと思っていた
美術館。森の中に、唐突に現れる直線的な橋。
ショーでは橋がランウェイになっていて、特別に手を加えなくても
素晴らしい演出になっていた。

あいにくの曇り空。てくてくと上っていくと、高速道路にあるような
一見簡素にみえるトンネルが。
「トンネルを抜けるとそこは・・・」という小説の文言があるけれど、
なんと美術館へ向かうトンネル自体が美しい。滑らかな曲線が、
こっちとあっちを繋いでいるような感覚になる。

トンネルを抜けて、橋を渡ったところに美術館の建物がある。
外観は、ガラスと金属でできた茶室のようにみえるのだけれど、
エントランスを入ると自然の光が埋める空間。一面ガラス張りで、
たくさんの森の緑が広がっている。「世俗」から離れた世界に
来たみたい。

展示は古代アメリカ文明。どことなく八百万の神を想像させるような
展示品たち。お面は、なりきるためじゃなく、ちからを宿すため。
チョコレートは神様へのささげもの。



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