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詩集

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想像性を大切に創作したポエムたちです。
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#思い

詩的に天文を語る①

切れ間のない 青空のひとすみ、 ぽっかりと 色が抜けていました。 そこには、 出番にはまだ少…

身体1つで生まれてきました。取り替えようのないこの身体は、借りぐらしの住処。死ぬまでずっと一緒です。片時も離れずに私に寄り添う存在。身体がなく心だけだったなら、どれほど身軽だったでしょう。痛みも苦しみも、死への恐怖も、全ては心と身体の共鳴。けれど、痛みと引き換えに手に入れたのは、

人と人とは分かり合えない事実だけが、僕をこんなにも僕らしくさせるよ。君と出会って初めて、僕は真に孤独を知った。
君が知っている「僕」が、君を少し傷つけていたらいいのに。僕はいい人じゃない。
君を解りたかったと、言ったら君は笑うだろうか。僕が知ってるのは、君が綺麗なことだけだよ。

太陽の唄

目を焼くほどに眩しい太陽が 溢れんばかりの光をそこかしこに振りまいて、 ぐんぐんと確かな速…

タイムトラベラーの憂鬱

いくつもの選択を繰り返し 置き去りにした 切り捨ててきた 目を背けてきた 立ち尽くしたままで…

悲しみを比べるより愛を語れ

悲しいことばかりで 泣いてばかりいる もっと辛い人は世界中にたくさんいるのに。 わかってい…

いつか来たるエンディングについて

 人生をひとつの物語に例えるなら、 あなたは今、何ページに辿り着いているだろうか。ときに後戻りしているように感じることもあるかもしれない。けれど、それでも確実にあなたの物語は前に進んでいる。そう私は思う。 私たちは物語の始め方を選ぶことはできない。それどころか、「私たちの生」という物語は気づいたときには始まっている。いつの間にか、起承転結の「転」らしきところにいる自分に気づいたりするのである。  さて、もう一度言おう。残念なことに、私たちはプロローグを選べない。どんなに記

2で割り切れない世界の住人Aとして

嘘か誠、そのどちらかにこの世のすべてを分類できたなら。 全ての人間が、全くの善人だったな…