いつか来たるエンディングについて
人生をひとつの物語に例えるなら、
あなたは今、何ページに辿り着いているだろうか。ときに後戻りしているように感じることもあるかもしれない。けれど、それでも確実にあなたの物語は前に進んでいる。そう私は思う。
私たちは物語の始め方を選ぶことはできない。それどころか、「私たちの生」という物語は気づいたときには始まっている。いつの間にか、起承転結の「転」らしきところにいる自分に気づいたりするのである。
さて、もう一度言おう。残念なことに、私たちはプロローグを選べない。どんなに記