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【CL京都優勝】ロストバレットの解説とCLまでの道のり

CL京都で16勝2敗で優勝したロストバレットについての記事になります。


全文無料の投げ銭方式です。
前半に主にデッキについての解説
後半に古代未来環境~CL京都までの道のりについて書きました。
もし気に入ってくださいましたら、励みになるのでいいね・ご支援等よろしくお願いいたします。

▪️自己紹介

東京に住んでいる理系の大学院生です。
小学生の頃は愛知でポケモンカードをしており(ハンドルネーム:ハル)、
部活やら大学受験やらで中断していました。
大学生になり、VMaxクライマックスあたりで童心にかえりました。
復帰してからは2年くらいなので、気持ちは初心者です!

公式大会戦績
2023シーズン:CL横浜2-3, 京都14-3 Best4(世界権利獲得), 愛知9-5 Day2, 宮城10-4 Day2, 新潟3-3, JCS3-3, WCS2-3
2024シーズン:CL京都16-2 優勝(世界権利獲得)
勝ったり負けたりを繰り返してます。

▪️デッキコンセプト

がっつりパワポでごめんなさい笑

ロストバレットの一種ですが、名付けるとしたら
“パラドックスロストカイオーガ”でしょうか(いい感じですね!)

・多くの対面でキュワワー3体と輝くゲッコウガを展開し
・ロストを貯めながら山札を掘り進め
・ミラージュゲートから多彩なアタッカーを起動する

気持ちテクニカル寄りなデッキです

扱いづらさが短所ではありますが、使いこなせれば打ち手が多く、多くの対面と5分以上で戦っていけるデッキだと思っています。

▪️環境読みとマッチング想定

以下のようなTier表とマッチングを想定しました。

ロストバレット・トドロクツキあたりが少し多くなると予想

使用ハードルが低いデッキ群(簡単というわけではなく)にリザードン、ロストバレット(特に輝リザ)、ミライドン、トドロクツキを想定。
リザードンは直前の自主大会・海外大会で目立って勝ったこと、厳しい対面が少なく見えることからシェアが伸びると予想。
一方ミライドンは普通に使っている限りリザが厳しいためシェアが若干落ちると予想。
トドロクツキはアグロ性能でなんとなく使ってもリザードンにも勝ちうるため少しシェアが伸びると予想しました。
また、ロストバレットをジムバトルで多く目撃したので多めに見積もっていました。
実際のところは不明です。本番の体感として周囲には多くいました。
れんげきとカビゴンは足して5%程度になると予想。

平均的なマッチとしてリザードンex2戦ギラティナ1,2戦
「ロストバレット」「ミュウ」「サーナイト」「ミライドン」「トドロクツキ」「ブジンorパオジアン」から4,5戦(前ほど高確率)
リザードンメタのデッキ(れんげきとおせんぼ)から1戦を想定。
特に「ミュウ」やリザードンメタの「れんげき」や「とおせんぼカビゴン」については平均勝率が高く、上位卓でシェアが高まる可能性を感じました。
逆にミライドンについてはリザードンとの連戦で上位卓でもシェアがそこまで高くはならないと予想しました。

ロストバレットを使用する場合は、
「サーナイトとミライドンに両方当たったら片方勝つ、1回だけならラッキーだけどその場合パオジアンにあたるなりなんらかの不運で1回負けそう。あとはリザードンとギラティナは4戦で3戦くらい勝って7-2できたらいいな」くらいで想像してました。
足元の目標は勝ち越し。

▪️当日のマッチアップ

Day1
ピジョリザ⭕️
ロストバレット⭕️
ブジンエンテイ⭕️
トドロクツキ青黒⭕️
ピジョリザ⭕️
ミュウ✖️(両負けです、お互い夢中になってました…)
エヴォリザ⭕️
ミュウ⭕️
ロストバレット⭕️
8-1で通過

Day2予選
ギラティナ⭕️
ミュウ⭕️
ピジョリザ⭕️
ギラティナ⭕️
サーフゴー✖️

Day2本戦
サーナイト⭕️
ギラティナ⭕️
ミュウ⭕️
トドロクツキ黒⭕️

・苦手とするサーナイトを1度しか踏まなかったことと
・ベスト16であり得ん上振れ引きを最後にしたこと
・おそらく五分五分のミライドンを踏まなかったこと
で勝率を盛ったように思われます。
特に16の試合は引きムラが大きく厳しい展開であった上、適切にドローソースとなるポケモンを取られ、サイドにも手帳とアクロマが最後まで埋まってかなり負けていた試合だったように思われます。
運だけ優勝って言われても何も否定できません。

▪️採用カード・採用理由

60枚できたときかっこいいでしょ!って送りつけてしまったのは内緒

世の中の原則は等価交換なので、どの対面とも会話をするという目標のために、リソースを削ってプレイ難度(?)を上げました。まあ厳しいめくり方をして負けることは当然あります。ただその中でも全くできることないってことはそんなにないかなとは思います。
負けたら大体自分のせいになるタイプのデッキが好きなので、個人的にはお気に入り。宗教の違いが出そうです。

じゃんけんに勝ったら先攻を取っています。
ミライドン対面は後攻の方がやや勝ちやすいと思いますが、先攻でもギリギリ5分程度まで持っていけると考えました。
ミライドン自体のシェアも積極的に後攻を選ぶほどではないと考えました。
先攻ではなえらびを2回3回できる価値は何にも代え難いものがあります。
ミュウと対面して後攻にアクロマを使えないまま先2でジャッジマンを打たれたり、サーナイトに先2でミラージュステップされたり、リザードンに先1パスから先2で先殴りされたりと、積極的に後手をとりにいく裏目は結構大きいと思います。。

ポケモン

4 キュワワー
デッキのエンジン。スピードを要求されるミライドン対面など、多くの対面で3面展開するため、最大枚数採用。

1 かがやくゲッコウガ
特性のかくしふだが強く、序盤は展開札を引きにいくのに役立ち、中終盤はナンジャモ等で手札を細くされた際の復旧に役立ちます。
エネルギーをトラッシュに送っていける点でカイオーガとのシナジーも良好。
技の月光手裏剣も強力で、ロストギラティナに対してキュワワーやウッウ、ゲッコウガ、ギラティナVstarなどを対象にしてダメージを稼いだり、
サーナイト・リザードンなどの進化デッキに対してマナフィの展開を要求し、できなかった場合には一方的な展開に持っていったりできます。

1 ウッウ
序盤から攻撃できるアタッカー。
2枚採用するとミラーマッチなどでつりざおがなくとも連打できたり、サイド落ちをケアできますが、2体目以降のアタッカーについてはミラージュゲートから起動できることも多く、その他のカードに枠を譲りました。

1 ヤミラミ
ジラーチがいない場合はどこにでもダメカンをおける最強アタッカー。
現環境ではジラーチを採用したデッキも多く以前より価値が下がったため2枚目の採用は検討しませんでしたが、
カイオーガを使う対面の打点調整、エネルギー要求の低減に大きく役立ち、ジラーチが置かれていない場合に簡単にサイド1~2枚を取得できる点が優秀なため1枚は採用しました。

1 マナフィ
この手のロストデッキでは採用されていないこともあるのですが、ロストギラティナに対して簡単にサイド2を取らせてしまうのがまずい点、増えつつあったれんげき対面でライコウやテツノカイナが攻撃した場合に弱点込みのキョダイレンゲキからサイド3を取られる負け筋を消すことができる点から採用しました。

1 メタモン
キュワワーでのスタート率をおよそ40%から47.5%に伸ばしてくれるカードです。(およそと書いたのは、引き直しや相手の平均マリガン数などを考慮するともう少し確率が上がるからです)
7.5%と言うと大した上昇率ではないようにも聞こえますが、全体面で勝率を上げるメタモンと、「活用できる対面のシェア率(<1)」×「その対面への貢献度」で考えなければならない他のメタカードとを比較すると、メタモンより優位なカードを見つけられませんでした。
ロストスイーパーの採用については最後まで迷いました。
終盤にかけて山札の薄さは重要なので、その他のボールと違い、序盤に山札から確実に1枚圧縮して微小なアドバンテージを稼げる点も優秀かなぁと考えました。

1 カイオーガ
ミュウ・トドロクツキ・ブジン系デッキ・ミライドン・ロストギラティナ(場合による)などに対して、サイド4枚取りを目指せる点が優秀。
特にミュウVmaxやロストギラティナについては上位に一定数上がってくるデッキであると考えていました。
ロストバレットはどう組んでもサーナイトに対してどうしても一定負けてしまうデッキであると考えていたため、勝てる対面にはしっかりと勝ち切れるように組み上げたい印象を持ちました。
そのため、「有利な展開からサイドを取り進めた先で、強い手札干渉を受けて負ける」といった可能性は極力排除したく、現環境下においてもカイオーガに採用する価値を感じました。

1 トドロクツキex
どんなポケモンでも気絶させることができる技くるいえぐるが強力です。相手のHPに関係なくサイド2を取りにいくことができ、リザードン対面やカイオーガを使用する対面で活躍します。
またとおせんぼカビゴンを使ったデッキに対しても、カラミティストームの高火力とくるいえぐるで入れ替えカード1枚でしっかりとサイドを獲得することができ優秀です。

1 テツノカイナex
活躍する対面は主にサーナイト、ロストミラー、リザードンです。
サイドを追加で1枚多く取れるごっつあんプリファイが強く、序盤に使えるとテンポを取ることができます。
また最終盤面では先述のトドロクツキexと使い分けることで、多くの場合にボスの指令、カウンターキャッチャーなしでサイド2枚をとることができるようになります。
サーナイトに対してはごっつあんプリファイを使用しながら、後ろにテツノカイナを倒しにきたポケモンを返せるアタッカーを用意しておくことで、序盤に取ったサイドレース上の優位を保持してゲームを進めることができます。
ロストミラーでは、正面にテツノカイナがでることでヤミラミを使わせないように圧をかけることができ(相手からするとロストマインを使用するとまたごっつあんプリファイからサイドを2枚取られてしまう)、相手をツツジの圏内に引きずり込むことができます。
ロストマインによるばら撒きができない(あるいは乗せておいたダメージを回収できない)状況を作ることで、ジラーチの採用有無でミラーを見ていて、干渉札の採用がないようなロストをこちらの土俵に引き込めます。

リザードン対面では主にフィニッシャーとして活躍します。
かがやくリザードンがバトル場にいる場合でも、穴抜けの紐さえ使うことができればサイドを2枚とって勝ち切ることができます。
ボスが必要ないルートが存在することで最後にアクロマを使って必要札を集めながら勝ちやすくなっています。

1 ライコウV
タイプと要求エネルギーの低さが主に優秀で、リザ対面ではピジョットexによる確定サーチを切ることによって干渉や崩れたスタジアム、アタッカー準備や逃げる行為への要求をあげたり、ロトムVやネオラントVを呼び出して最後の2を取ったりと活躍する場面が多いです。
ミュウ等カイオーガを使う対面でのサイド2獲得要因としても優秀。
サーナイトとの対面においても、サイドを取り切るためのアタッカーとして活躍することがあります。

森の封印石をつけられるVとしてはガラルファイヤーV、カイリューV、ネオラントV、シェイミVあたりが選択肢に浮かびましたが、
・環境トップのリザードンに対して有効
・多くの対面・タイミングで使用可能
・テツノカイナとの雷エネルギー共有によって構築を歪めない
といった点を評価しました。

トレーナーズ

4 バトルVIPパス・4 ネストボール
全対面での勝率を向上してくれます。
種切れによる負けが嫌なので4-4で最大枚数採用。

1 ヒスイのヘビーボール
キュワワー以外のポケモンが1枚ずつの採用かつどのポケモンも少なくとも1つの対面で必須級のカードになるため採用。

4 いれかえカート・3 穴抜けの紐・1 ジェットエネルギー
人気になりつつあったれんげきに対して回復が優秀なためいれかえカートは最大枚数採用。

穴抜けの紐については、ミライドン対面ではサイド1のポケモンがバトル場に出てきてしまうとサイドレースが間に合わなくなってしまいます。
一方でサーナイトやリザードンに対しては、ないとサイドを取りきれない展開も多いです。

1枚をいれかえ札かつエネルギーで2つの役割を持つジェットエネルギーにし、3枚を穴抜けの紐というバランスにしました。
ポケモン入れ替えの採用については検討できるかもしれません。

4 ミラージュゲート・2 エネルギーリサイクル・2 すごいつりざお
カイオーガを使う上での最低限の枚数だけ採用しました。
カイオーガを使える対面ではミラージュゲートが必要なアタッカーの運用は2回でも足りることが多く、エネルギーを山札に戻すカードは過剰に入れなくてもいいのではないかと考えました。

ジャッジマンを連打してくる型のミュウに対してはつりざおの3枚目と水エネルギーの4枚目が入っていた方がセーフティーに勝てるかと思います。

1 森の封印石
序盤の展開の要となるアクロマの実験やバトルVIPパスを確定でサーチできるだけでなく、必要な場面でボスの指令やカウンターキャッチャーをサーチしながらそのままライコウVでピジョットを狙撃することもでき、シナジーの良い1枚です。

れんげきとの対面では、テツノカイナのアームプレスでインテレオンVmaxを倒しながら後ろのライコウに森の封印石をつけられれば、ナンジャモを受けても勝ち切ることができます。稀かもしれませんが。
対象となるVポケモンがライコウV1枚のみであるため、2枚以上の採用はしませんでした。

2 ポケストップ・1 ともだちてちょう
ロストバレットはジラーチの登場から、最終盤面でサイドを取り切る、つまり勝ちを勝ちにするのが難しいデッキの代表格になりました。
残りのサイドが1枚であっても、ナンジャモを打たれ、ジラーチを置かれ、HPの高いポケモンを2体作ってあなぬけのひものケアをされるだけで勝ちきるのが難しくなります。
そのため、最後にボスの指令を使える、あるいはトドロクツキのような大型を発進させられるように山札を強くつくる必要があります。

山札を薄くしてサポートを戻すポケストップとともだちてちょうのセットは、カイオーガのタイプのロストでなくとも強力であると言えると思います。
当たり外れというよりかは、薄くなっていること自体が重要なので、比較的積極的に回しています。

1 ボウルタウン
キュワワーや非ルールアタッカーにつながる札でありながら、頂への雪道やロストシティ、ポケモンリーグ本部などのこちらに不利になるスタジアムを張り返すことができます。
また、カビゴンLOとの対面においても、スタジアムであることでトドロクツキexがカラミティストーム220を出せる回数を増やすことができ、理論上220ダメージ3回とくるいえぐる2回で5体分のポケモンを気絶させることが可能になります。
くるいえぐるを積極的に使いすぎるとつりざおが野盗三姉妹でトラッシュされたときに後続が続かなくなることもあり、そこまで積極的に自滅させるべきではないのでは、とも感じています。
相手の助けにもなるカードですが、場に残ればつりざおからウッウの連打も簡単になり、十分採用の価値があるように感じます。

4 アクロマの実験
ロストゾーンを活用するデッキなので最大枚数の採用です。

1 ボスの指令・1 カウンターキャッチャー
リザードンに先におとぼけスピットで1を取る展開で、1-2-1-2、あるいは1-1-2-2、1-2-2-1で綺麗にサイドを取っていく過程で、ボスの指令はほとんど必須です。
サーナイトに対してもサイドを取り切る上で重宝します。
カウンターキャッチャーについては、Tord大先生のリストでは採用されていませんでしたが、BO1では遅れた展開を割り切れないと考え、リザードンに先に1を取られた場合や、ロストミラーで後手に回った場合でも抗えるように採用しました。
リザードン戦ではカウンターキャッチャーと合わせてピジョットを取る動きが強力ですし、最後詰め切るのにも大きく貢献します。
サイドを1枚先行する展開であっても、例えば穴抜けの紐からのおとぼけスピットをロトムで受けられたりすれば、相手だけがサイドを取得するターンができ、カウンターキャッチャーを使う権利が発生します。

後述の各対面のプランにも書く予定ですが、このカードで決め切るためにサイドを残り2になる(残り1にしない)ように取っていくことが重要になる場面が多くあります。

1 ツツジ
ロストミラーやギラティナ対面での勝率に大きく寄与しつつ、後半は普通のドローサポートとしても使える点を高く評価し採用しました。

基本エネルギー

3 水エネ・3 悪エネ・2 雷エネ・2 超エネ
超を1にして悪か水を4にするか少し迷いましたが、ヤミラミを使える可能性が0になってしまうのは避けたい対面も多く感じたため、超エネルギーの2枚目を優先しました。
10枚はあまり脳に優しくない採用枚数ですが、突き詰めていくと11枚目がなくて負ける試合がそこまでないように感じられたので10枚で突撃しました。

不採用カード(採用候補カード)

明確に不採用カードとする理由がないものもあります。
採用を検討できる候補カードのような紹介をしています。

ロストスイーパー
メタモンと取り替えで採用を検討したいカードです。
ロストゾーンをキュワワーの数以上に増やすことができ、ミライドンのハイペースに対応しやすくなったり、また森の封印石の先貼りを許さないことでピジョットexなどのシステムポケモンを倒すバリューを上げたりすることができます。
不要なVIPパスやポケモンなどをロストゾーンに送ることによる圧縮性能もプラス面ですが、スイーパーの対象となるカードが場に残しておきたいポケストップになりがちです。
今回は1試合でも多くじっくり戦いたかったのでメタモンを優先しましたが、時間があったら試していたと思います。

水エネルギー4枚目orつりざお3枚目
カイオーガが使いやすくなります。
ジャッジマン多投のミュウ対面では干渉がシビアなので、めくってはいけない2枚でめくってしまう可能性も高まってくるように感じました。
ミラージュゲートで水エネルギーを積極的に山札から抜く、適切な引き順を選択することでギリギリなんとかなる範囲内だと思っていましたが、
対戦数が増えるとボロが出そうなので追加のカイオーガ系リソース採用も検討したくはあります。

ドローサポートの5枚目
上記の追加リソースの採用と同じく、カイオーガを使う対面で危ない2枚で捲らないようにすることに貢献してくれます。
また、最後の詰めでもドローサポートが追加で1枚あると詰めやすい可能性があります。
ヒガナの決意、ICHIGEKIのシバ、ツツジの2枚目、キバナなど多く候補があり、それぞれ良さがあるかと思います。個人的にはシバでしょうか。
今回は検討の時間がありませんでしたが、もう一度出ても今の構築からサポート用に捻出する枠はないような気もしています。

▪️各対面のプラン

前提として。僕自身この60枚を組み上げたのはCLの4日前であり、ある程度考えてプレイしたつもりではありましたが、正直それが100%正解とは全然断言できないです。(だからこそ無料なところはあります。レギュ落ちが控えているのも理由の一つ。)
盤面の状況や相手の構築を読んでの割り切りによるその場その場の判断も多く、うまく書けているか不安ではありますが、どうか温かい目で見てあげてください。
また、相手の打ち手についてはなんとなく中央値くらいを捉えて書いているイメージです。
デッキがよく知られている状態で最善を尽くされた場合の見込み勝率はこんなに高くないと思います。

vs リザードンex

なるべく勝ちたい対面です。(7割勝ちたい)
基本的にはおとぼけスピットで先にサイドを1枚取り、
バーニングダークの返しにくるいえぐるを使って2枚取り、
紐で揺さぶるなどしながら2ターンかけてボス等からサイド1枚を取りに行きつつ山札を作り、
最後にカウンターキャッチャーからライコウやトドロクツキでリーサルをかけるルートが最もシンプルです。
4枚目のサイドを取る方法がキャッチャーになって、最後の2枚をトドロクツキや、(相手のバトル場が輝くリザードンの場合に)テツノカイナ+穴抜けの紐から取りにいくプランもほぼ同様の進行です。
十分ボスを迎えられるほどの薄さにできていれば、サイドを1-2-2-1で取りにいくのも一つの手になります。

サイドを先に取られた場合は、相手の盤面が細い可能性が高く、止まれるターンがないため、ピジョットが立っている場合には早期に倒したいところです。
ピジョットを取って2枚、くるいえぐるor紐おとぼけ+αで2ターンかけて2枚、最後の締めで2枚で2-2-2あるいは2-1-1-2を目指すことが多い気がします。
ピジョットexが場におらず、相手のベンチが細い場合は、ロトムVに乗ったダメージはテツノカイナで回収できる可能性があります。
(ペパーでネストボール(レベルボール)+封印石から崩れたスタジアムに繋がるリスクは考慮したいところ。)
ピジョットexがいない場合は逃げるエネルギーを引いてつけるだけでも大変なので、最後まで縛ってターンを作れないかなど、粘って考えましょう!

ビーダル型に対してもほぼ同様に基本アグレッシブに前を倒してサイドを取り進めつつ、穴抜けの紐を絡めながらサイドを進めます。
ピジョット型に比べてベンチが狭く、ゲッコウガやヤミラミのワザでサイドが進む場面が気持ち多い印象です。

vs ロストギラティナ

勝ちたい対面です。(9割勝ちたい)
ゲッコウガのげっこうしゅりけんでダメージアドバンテージを取る意識が重要です。勝率はマナフィの有無の影響を受けますが、今のところ本番と箱争奪とPTCGL上ではなんとか全部勝てています。
ロストギラティナのユーザーはマナフィを採用せずにキュワワー1、ゲッコウガ、ギラティナ複数の盤面を作る人と、マナフィを採用して盤面を広く展開してくる人に大別される印象があります。(もちろん例外はあり)
本番はミカルゲにメタカード枠が割かれてマナフィは減ってくるのではないかと予想していました。
基本はサイド4の段階で一旦立ち止まりつつ、カイオーガが通りそうなら4枚どり狙い。
通らなそうであれば、ツツジに備えた上でカラミティストームからギラティナを1体倒し、サイドを2枚取って、残り2枚を取りにいきます。

従来のロストバレットであれば月光手裏剣とロストマインにやまびこホーンを加えることで、セーフティーにツツジ圏外から攻めるのを個人的に定石としていましたが、ヤミラミが1枚かつクララが不採用であるため、踏み込む場合が存在します。

進行例(マナフィなし、先2手裏剣が打てそうな場合)
先攻はなえらび3回
→キュワワーゲコギラVギラVでアクロマアビスシーク(ロスト5)
→マナフィ置いてウッウはおかない。手裏剣キュワワーゲッコウガ(サイド1-0、ロスト7-5)
→アクロマひきさく(サイド1-1、ロスト7-7)
→花選び、ギラティナにおとぼけスピット(サイド1-1、ロスト8-7)
→いれかえカートからおとぼけスピット(サイド1-2、ロスト8-7)
→花選び、アクロマ、ロストマイン、ゲッコウガに4、無傷のギラティナに(サイド2-2、ロスト11-7)

相手の強い動きというよりかは、よくやられる動きを思い返して書きました。
この時点で盤面はカイオーガ圏内かつ、ロストマインに到達したければキュワワー展開が要求です。
ロストマインで撒かなければアビスシークで待ちのターンになって相手の場にダメージをためられるか、こちらがツツジを使える圏内に入ります。

ジムバトル、箱争奪や本番はTord大先生がツツジを採用していないことから圏内に踏み込んでくる人が多く、ギラティナを8,8で削れている状況からツツジを打てたことで勝率が伸びていたかもしれません。
上振れている展開では、キュワワーを早めから月光手裏剣で倒しにいき、ツツジ圏外からダメージをためていくのがコツかと思われます。

vs サーナイト

インタビューでも答えましたが、不利な対面だと考えています。(4割拾えたらヨシ)
ミライドンやロストの後1攻撃に沈んだり、構築が濁ってどこかしらで歩みを止めてくれないかひたすら祈りました。
テツノカイナやトドロクツキを運用した場合、それを倒しにくる相手のポケモンはHPが低く、ヤミラミのロストマインやウッウで返せることもあるため、これによってサイドレースの有利を維持することを意識して戦います。

ジラーチの採用がない場合には、ヤミラミを連打することでサイドレースを維持したり、サイドを取り切ることができたりしますが、基本的には最後にはジラーチが出ていて、ボスの指令を使うか正面を倒せるアタッカーを最後に作ることで勝ち切る場合が多いです。
ゴージャスマントや月明かりの丘をいいタイミングで引き込まれると相当厳しくなる印象です。

先攻を取って序盤からキュワワーを回して戦っていきます。

進行例)
先2おとぼけスピット(1-0)→後2ミラージュステップ(1-0)
→先3ごっつあんプリファイ(3-0)→後3ブレインウェーブ(3-2)
→先4ロストマイン正面(4-2)(このあたりまでに後ろにトドロクツキを用意できるとベスト)→後4キャッチャー+ブレインウェーブ(4-4)
→先5ロストマイン(5-4)→後5ミラクルフォース(5-5)
→正面を倒すかボスを引き込む

あくまで一例ですが、序盤にサイドを先行できるほど、後ろにexを置いておく余裕ができることになり、それがサイドレースのロックに繋がるイメージです。
ただアルカナシャインによってエネルギーがついたり、いいタイミングでリバーサルエネルギーをつけられると厳しくなるイメージ。

余裕がない場合はトドロクツキなしでサイド1-1交換をしなければいけなかったり、負けている場合はカイナやツキで最後に2を取る必要がでてきます。
現実味は、、。

vs ミライドン

ひたすら走ります。(5割ちょいくらい勝ちたいです)
キュワワー3面とゲッコウガでガンガン山札を掘り進め、先攻2ターン目のくるいえぐると先攻3ターン目(カイナの2体目が動かなそうであれば4ターン目でも可)のアクアストームを狙います。
ミラージュゲートやボールを積極的に使って山札からカードを抜くことを意識します。
カイオーガも使う前のターンからベンチに置いたりします。あまりやられた経験がないですが、テツノカイナをトドロクツキに3エネつけて返した場合、このトドロクツキが無視されてしまうとエネが落ちなくて困ることがあります。
序盤から積極的に隠し札を使ったり、カイオーガを決めるターンには先にミラージュゲートで山のエネをカイオーガにつけたり、余計な逃げエネを先にキュワワーにつけすぎないように注意したりします。
本番はピオニー型から手札干渉を打たれる可能性については割り切ってともだちてちょうは使わずプレイする予定でした。
このあたりは採用率と相手の雰囲気をみて判断する他ありません。

必ず後1でごっつあんプリファイが飛んでくるわけでもないので、6割5分のカイナ成功を4割程度返せれば6割程度勝てるかなといった感じで考えていました。
もちろんこちらの下振れで後1でごっつあんプリファイが飛んでこなくても負ける場合があるので、大体5割強くらいになるのかなと考えていました。

vs ロストバレット

なるべく勝ちたい対面です。(8割くらい勝ちたい)
ロストマインを使われる一個前のターンでテツノカイナが動いていいテンポでゲームできることが多いように感じられます。

1)かがリザ型ロスト対面(サイド先行)
おとぼけスピットでサイドを2枚取り2枚取られ、カイナでサイドを2枚取りながら、後ろのゲッコウガに月光手裏剣を打てるエネをつけておきます。
ヤミラミも準備できるとなお良いです。
ツツジを打たれても、カイナを倒しにきた輝くリザードンを倒せる準備をしたいです。
相手視点、ロストマインを打てるタイミングは2枚目を取り返すタイミングと、カイナを返したあとの1回の計2回になるため、入れ替えカートでしっかり回復できると問題なくサイドレースを遂行できます。
ツツジからアタッカーが消えたり、大きなアタッカーを押し付けられると負けうるので、その負け筋に入らないように上手く圧縮をかけたいところです。

2)かがりざ型ロスト対面(サイド後追い)
後1おとぼけスピットの返に先2でテツノカイナが動けると強く、相手はテツノカイナを無視しづらくなり、サイド3を取ってツツジ圏内に突入することになります。
キバナを使うことになることも多く、その場合ロストの進行が遅れるため、ターン数的にロストマインによるサイド複数取得がほぼ不可能になります。
最後にもう一度カイナを動かしにいったり、マナフィをとりながら手裏剣を通しにいったりとツツジで干渉を打ちながらなんだかんだで逆転できることが多いように感じられます。

ゲッコウガ軸との対面もほぼ同様です。抜群グラスに対してはツツジからカイナを動かすと要求が相手の揃いづらい点を活かして戦っていきたいです。
相手のテツノカイナに対してはカラミティストームやライトニングロンドで削りを入れることでごっつあんプリファイから3枚どりを通しに行くこともできます。
当時はミラーで相手だけツツジが入っていないことも多く、使うだけで一方的な展開になることもありました。

vs トドロクツキ

勝ちたい対面です。(9割勝ちたい)
相手の輝くゲッコウガがエネルギーつけかえからキュワワーを2体取ってくるのが脅威なので、マナフィを置くように意識します。(決勝はダークライから黒単型と判断してロストしました)
干渉に気をつけつつ、サイド2を取ってカイオーガからの4枚どりを目指します。
キャンセルコロンややまびこホーン、テツノカイナなど、2枚とる意識外をつくカードは入っていたことがあるので警戒したいところです。(どれも割と昔からよく見ます)
水エネ→キャンセルコロン、ダークライ→やまびこホーン、ダブルターボ・雷エネ→カイナあたりが採用のサインです。
早期のカイナ+手札干渉以外は基本間に合うので冷静に対処しましょう。

vs ミュウ

なるべく勝ちたい対面です。(8割5分くらい勝ちたい)
ジャッジマンやスナッチアームが脅威となるので、山札を安全に引けるサポートリソースやカードをロストせずに済み、雪道を割って隠し札も使えるようになるポケストップ、サポートを戻せるともだちてちょうあたりは重要なので、無闇にロストしないようにしましょう。
ロストマインでゲノセクトを削れるとエネルギーを多少ロストに送っていてもカイオーガが150で通るようになったりします。
サイドを3-3で狙いにいくプランもなくはないですが、ロストシティの存在も考慮すると少し危ない印象です。
なるべくツキ→カイオーガ、あるいはライコウ→カイオーガのルートを狙います。

vs れんげき

相手の出力によるブレが大きく、なんとも言えない対面です。相手が最大値だとかなり厳しいですし、下振れたら簡単に勝てそうな気もします。
ルートとしては

・カラミティストーム220→おとぼけスピット(インテレオンVmax)→ごっつあんプリファイのサイド2-4ルート
・カラミティストーム220→ロストマイン(オクタン)→ライコウV(インテレオン)の2-1-3
・アームプレス弱点160×2(インテレオン)→ライコウV(森石からボスインテレオン?)の3-3
・カラミティストーム220→おとぼけスピット(Vmax)→カイオーガの2-4

などがあるかなと思います。
インテレオンを倒すことで相手の動きの最大値を下げることができるため、ライコウやテツノカイナを上手く使っていきたいです。
一応無闇に雷ポケモンで攻撃しすぎるとマナフィをダブルシューターやペインスプーンで倒されながらキョダイレンゲキからサイドを一気に4枚取られうるので、なるべくカラミティストームから入りたい気持ちはありますが。

カイオーガのプランはなくはないのですが、エネルギーが少ない分以前よりデッキ全体としてナンジャモを使われてからすぐにカイオーガを打つのが難しくなっており、上手な相手にアタッカーを倒されないことでエネルギーが不足しがちな問題もあります。
また大地の器の登場によりヨガループまでの到達が以前より気持ち早く、キュワワーを並べすぎるリスクが高まっている点もカイオーガを使うリスクの一つとなっていて、なるべく順当にサイドをとっていきたい印象です。

vs カビゴン

勝ちたい対面です。(8割5分くらい勝ちたい)
PTCGLとジムバトルではこの方法でまだ負けたことはないのですが、もしかしたらより良い戦い方があるかもしれません。
以下のことを意識して戦っています。

・キュワワー、ゲッコウガ、トドロクツキ、ライコウVあたりを展開する
(隠し札以外でエネが落ちないため、ゲッコウガがいないと終盤山が薄くなったタイミングで復旧できずに負ける可能性あり)
・攻撃が遅れるほど野盗三姉妹からリソースを削られるため、圧縮してアクロマやいれかえカードは引き込みに行く
・トドロクツキをアタッカーとして運用する
・スタジアムはカゲツで落とされうるので引いたら基本すぐに張る
・同様の理由で入れ替えはジェットエネルギーから使う
・ポケストップを引いた場合は(ボスとジェットが落ちる裏目は考慮しつつ)積極的に回す
・ポケモンリーグ本部を考慮してエネルギーを1枚余計につける
・ナンジャモを打たれた場合、トップ5枚にいれかえがない状況であれば野盗三姉妹を使われるまでアクロマの実験を温存する
(勝つために必要ないれかえカード数が落とされうる状態までトップドローで引き進めたら山を混ぜつつアクロマを使う)
・ボスの指令と逃げるでロトムVを倒しながらいれかえ札を1枚温存できる

現状勝てているだけで自信があるわけではありません。
おまもり等がついたカビゴンを一撃できぜつさせられるアタッカーはトドロクツキ1枚のみなので、
くるいえぐるを2回使って自滅してしまうとつりざおがナンジャモで流されたときに攻撃のテンポが遅れ、トドロクツキの不在中に野盗三姉妹でリソースを削られるのが怖いなと感じてます。
今のところ序盤からくるいえぐるを使う線は辿っていません。

vs パオジアン

4戦ほどしか練習していませんが、おそらくは先攻ゲーないしこちら側が微不利な対面です。先2で手裏剣が打てれば一方的に勝てますし、先に2を取れる展開なら概ね勝っている気がします。
逆に先2でごっつあんプリファイを決められると、ベンチが埋まっているとかでない限りは厳しいように思われます。
仮にゲッコウガセグレイブセビエビーダル×2などで埋まっていれば、トドロクツキとカイナを2面展開し、カラミティストーム→プリファイで3枚取りをし、
追加でexが出てくればアクアストームから勝ちうる、だったり、出てこなかった場合には不純物1枚の状態でアクアストームをセグレイブ2体に打って相手が攻撃できないターンをつくったりとやりようはあるかもしれません。
ただ相手がセビエでベンチを埋めてきたら破産していますし、さすがにお祈りがすぎるかなと感じます。

vs ブジン

エンテイなら9割勝ちたいです。
ウーラオスはやったことがないのでわからないです、すみません。
くるいえぐるを打つのが一つのリスクにはなるため、なるべくカラミティストーム(場合によってはキャッチャー込み)でサイド2を取り、カイオーガからサイド4枚どりを目指します。
アクアストームの250ダメージを要求される可能性があるので、エネルギーを大事にしながら引き進めます。
ミラージュゲートが余るので逃げエネやカイオーガ先出し等で1枚くらいは先に使っても大丈夫なことが多いです。
当たり前ですが、キュワワーが受けたダメージは入れ替えカートで適宜回復しましょう。
ダメージが乗っているキュワワーにいれかえカートで乗っていないキュワワーが手張り逃げるです。

▪️原型のギラティナ入りとの差別化点

今までの章にも入っていますが、改めて原型のTordロストとの差別化点を整理すると以下のようになります。

・メリット
└ライコウVによる低コスト攻撃(ミラージュゲートの節約)
└ツツジの採用によるロストミラーへの勝率向上
└ボール採用枚数増加によるデッキの回転力向上、種切れ率低減
└1枚採用のギラティナ上下や草エネに頼らないことによるBO1体制の向上
└カウンターキャッチャー採用により複数回の裏呼びに現実味

・デメリット
└ネオラントV・ハイパーボール不採用によるボスへのリーチ力の低下
└ギラティナとトドロクツキ2面によるリーサル盤面を作れない
└リソースがシビアで手札干渉の連打への体制が下がっている

原型が素晴らしいリストであることは言うまでもありません。が、信者なので言っておきます笑

BO3であればギラティナやネオラントがあることによる詰め性能の高さは、上手な相手に対してでも平均的な展開のゲームをきちんと勝ち切ることができる点で優秀だと思います。
強いデッキについての認識が海外とずれてしまいそうなので、今後はBO3を前提にした練習もしておかないとなと感じています。

▪️コラム

細かいプレイ順(初心者用?)

理解している人は理解していると思うので読み飛ばしてください。

・ポケストップは、落ちて負けるカードがない場合には、アクロマの実験の前に使うことが多いです。ポケストップで手札に入ったカードで順位付けを行い、アクロマの実験で必要なカードを選ぶためです。選べないドローから先に行った方が、判断材料を多く持てるので有力な順だと思います。
例外としては、例えばボスの指令は絶対に落とせないというような試合(手帳がサイド落ちのサーナイト戦などが想定でしょうか)、割り切って回すこともあるかもしれませんが、アクロマの実験やはなえらびを使ってボスを引き次第ポケストップを回す、といった行動になるかもしれません。

・隠し札については、やや複雑です。基本的にはエネルギーが多い場合には先に打つことが多いですが、例えばトドロクツキが絶対に攻撃したい場面で悪エネルギーと水エネルギー、ミラージュゲート2枚、アクロマの実験が手札にあり、ロストは5枚という状況を想定してみます。

【隠し札で水エネルギーをトラッシュして2枚引いた場合】
アクロマの実験と合わせて山札の悪エネルギーを全て引いてしまうと、すごいつりざおやエネルギーリサイクルを持っていても、悪エネルギーをトラッシュに送れずに攻撃ができなくなってしまいます。
【隠し札で悪エネルギーをトラッシュして2枚引いた場合】
入れ替えカートを引き、悪エネルギーを引かなかった場合に、ミラージュゲートが本来であれば1枚で済んだところを、悪エネルギー2枚をつけるために、2枚消費する展開になってしまいます。

後者についてはそもそもカイオーガを使う試合などで「ミラージュゲートはどちらにせよ2枚使う」という意思が決まっていれば良いのですが、引きにしたがって後出しで落とすエネルギーの色を選びたい場合は、アクロマから使うのも良いかと思います。

この他にも、このボールは先に使って必要なポケモンをロストしないようにした方が良いのか、それとも2体以上置きたいポケモンがいるため、あえて山札に残して引きにいった方が良いのか、リスクとリターンを考えて判断すると確率が向上する場面がロストデッキにはたくさんあります。

初めのうちは逆算的に考えるのは結構難しかったりするので、失敗したり引けなかったりしたときに、自分の行動順が正しかったのかどうか、常に反省してみるのがいいと思います。

▪️CL京都までの過程

ここからは半分くらい自己満足です。

古代未来環境【10/27】

古代の咆哮、未来の一閃が発売されます。
発売直後に周りの方々がシティリーグに出ることが決まっていたので、新弾発売前から一緒に練習を手伝っていました。
リファイン軸のリザードンexで出るとのことで、ミライドンやトドロクツキ、パオジアンなどで壁をしていました。
新弾発売直後のガルシア杯では練習が足りないままロスト軸のディアルガVstarを使うといううまぶりを見せ、Vガードの見落とし、ボスのサイド落ち見落としなどで見事に1-3ドロップとなりました。

ガルシア杯1-3のロスト:デッキ以前にプレイングが破産

一方壁をした知り合いはリファイン軸のリザードンでシティや自主大会に出場し、結果を残しまくっていました、すごい。素直に使えばよかったなぁ。
リザードンexがビーダルを倒していくことで、パオジアンに対しても十分に勝ちうることを、早期に実感できたのはよかったです。リザードン強い。

BMCS【11/03】

ミスが嵩んでの1-3負けでかなり自分のことが嫌いになっていたので、今回は負けられない大会でした。
このときには関東の自主大会ではパオジアンの人気が既に落ち始め、ロストギラティナとサーナイトの2強環境になっていたように思われます。
パオジアンに対しても一定の回答があり、ギラティナとサーナイトに有利(ジラーチが当時はほぼ採用されていない)と考え、テツノブジンを採用したロストバレットを使用しました。
8-2で準優勝でした。

BMCS【8-2準優勝】:ロストテツノブジン

シティリーグ【11/12】

感覚的な話にはなりますが、ロストバレットというデッキはあまりシティリーグで勝たない印象がありました。特に流行し始めたリザードンexに崩れたスタジアムやフトゥーのシナリオの採用が見られ、BMCS時のブジンロストは通用しないように思われました。
体感ですが、CLや自主大会に比べ、シティリーグの方が特定の対面をみるための特別な一枚を採用する人が多いように感じられます。
使用したのはビーダル型のリザードンでした。
知人のシティリーグの練習会で見かけたリストが想像より強く、エンテイVを採用することで安定して先攻2ターン目から攻撃できることを高く評価し、ちょうど一週間前の11/5から使用開始。
この頃からPTCGLの環境が日本に追いつき、練習が格段にやりやすくなりました。
下ブレた試合をかなり頑張りましたが、最終的にはフトゥーのシナリオのサイド落ちに泣き、ベスト4でフィニッシュとなりました。
キャプチャーアロマをジラーチに差し替えるべきだったように思われます。

シティリーグS1【5-2 best4】:ビーダル型リザードン

かりす杯チーム戦【11/19】

PTCGLでちょくちょくマッチしていたピオニーミライドンが海外で活躍していたため、ピオニーを4枚にして試しました。予選1位通過から一没でしたが、以前のミライドンとは違うレベルの安定感を手に入れたミライドンに環境を変える可能性を感じました。

かりす杯【5-2 best4】:ビーダル型リザードン

CL当選【12/1】

優先権はJCSで3-3した時点で途切れていました。
思えばCL新潟も3-3、WCSも2-3でDay1敗退。
そこまでは優先を繋げていましたが、やはりただのビギナーズラックだったんじゃないかとお決まりのネガティブマインドを拗らせていました。

候補デッキが少なくとも一つあったのは幸いでした。
ビーダル型のリザードンが自分の中ではかなり感触の良いデッキであり、PTCGL上でも高い勝率が出ていたことから、このままいけばリザードンで出るだろうなと考えていました。
幸か不幸かインターンの応募が空振りしたので、ポケモンカードに集中することができました、
ジムバトルではかじばのいっぱつ入りのロストギラティナや輝くリザードンのロスト、サーナイトなど色々なデッキを使ってみました。

かじば入りギラティナ
ミュウにあまりにも勝たないので没
調整過程の写真なのでコピーが入っています、すみません。

海外大会の影響【11月後半~12月中旬】

・サーナイトexへのメタ【ピオニーミライドン・ブジンエンテイの躍進】
・ロトムVを採用した【ピジョット型リザードンexの活躍】とブジンエンテイの衰退
・リザードン増加による、リザードンメタ【とおせんぼ・れんげき】と、そのメタに勝ちうる【ロストギラティナ】の増加
日本ではそこまで【とおせんぼ】が流行らないだろうと高を括っていました。
シティリーグのトーナメントではサイドを4枚取られた場合、時間切れによるルール上の敗北が濃厚となり、そのためシティリーグの結果で目立たず国内で流行しないと読んでいました。
実際は国内でもとおせんぼカビゴンは結構勝ちました。

デッキ候補の選定【~12/15】

ロストギラティナやミュウの雪道にも強いビーダル型のリザードンがリザードンメタをよければ引き続き強いと考えていたため、候補1としました。
Tord大先生のリストについても、パルキアからギラティナになったことで相当強化されたように感じられました。
リザードンとギラティナの増加により、それらに有利なサーナイトや、そこからさらにメタが進んでサーナイトが増えた場合のミライドンも候補に入れ、【リザードン(ビーダル)】【ロストバレット】【サーナイト】【ミライドン】を候補としました。

ジムバトルの景品で光らせたミライドン
いつか使ってあげたい

PTCGLの大会に参加【12/16】

ラッシュCSの直前に少し不安になり、PTCGL上の大会に参加しました。
6-2-1で110人中のベスト4でした。

有名選手のサーナイトにBO3で勝てたのは一定の自信になった一方で、リザードンメタの増加に少し緊張が走ります。(負けの身代わりは抜群グラスを採用したロストバレットです。ほぼ勝てそうでしたが、、)
最後のミラーはBO3で1-2でした。
ボス3正義のグローブのピジョットリザードンに勝てそうなレベルだったので、メタが増えて嫌な予感はありつつ、国内ではカビゴン等はいないだろうと高を括っていたため、まだこのままいけばリザードンかなと思っていました。

Pokémon Battle Park(参加110名)【6-2-1 best4】:ビーダル型リザードン
アロマをやめてジラーチ採用

ラッシュCSでの敗北【12/16】

PTCGL上の大会では勝てたので、なんとかなるだろうとビーダル型のリザードンを続投しました。

結果は不戦勝の後、リバーサル型サーナイト負け、とおせんぼカビゴン負け、、戦意を喪失してしまい、そのまま負けて1-3(実質0-3)でドロップしました。
皇居の前で不貞寝しました。

リバサナには勝てるプランを用意していたつもりでしたが、エネルギー3,4枚とつりざおが落ち、やりたいことができずに負けました。
マッチングの偏りで抗うこともできずに負けるのはかなり心にくるものがありました。
同じ構築を持って行った知人もれんげきなどのメタを多く踏み、勝ち越すことができませんでした。
ピジョット型を使った人も、実力に対して結果のアベレージは決して高いようには思われませんでした。
とおせんぼやれんげきの予想以上の増加を見てリザードンでのCL参加を考え直すことにし、新しいデッキでの出場を考え始めました。

スニダンカップへの参戦【12/17】

まあジムバトルみたいなものです。
ここで初めてTord Reklev選手(神)のロストバレットを原型とするデッキを大会で使用しました。
アビスシークを重く見てギラティナVを2枚採用しツツジも1枚投入することで、BO1で勝つための安定感を持たせつつ逆転のプランを用意しました。
結果は3勝1敗。
4戦目で水エネルギーが上に2枚落ちてカイオーガが言えずにトドロクツキに負けましたが、感触はかなり良かったです。
このときの上位にパルキアサーフゴーやトドロクツキ、サーナイトといったデッキが存在し、当日の環境を読む点で少し参考になりました。

スニダンカップ使用:ロストバレット

練習【12/18~21】

大学あがりのジムバトルや箱争奪、対面練習で広く色々なデッキと練習しました。一人回しもしました。練習段階でサーナイトがロストバレットやトドロクツキにも普通に種切れで負ける確率があり、リザードンにもミラージュステップのサイド落ち等からたまに負けたため候補から外れました。またミライドンについても輝くリザードンや抜群グラスのロストに想定したルートを取れてもまあまあ負けることに気がつき候補から外れました。リザードンについても意外とロストバレットやミライドンに攻略されるなど、サーナイトやミラー、ギラティナ以外にも9割有利とは言い切れず、はっきりと7戦勝ち抜けるビジョンが見えなかったため候補から外しました。
それっぽい理由を並べていますが、自分が一番楽しめて後悔しないであろうデッキを選んだだけです。

一応目算では、自分の腕で参加した場合、ミライドン4-3、サーナイト5-3、リザードン6-3or5-3くらいになるかなと感じられました。(運による偏差が大きすぎて実際どうなるかはわかりませんが、)

Tord大先生のロストを使っていく中で、ギラティナVstarの役割の一部をライコウVに肩代わりさせることで、より奇襲性能を高めつつ、ボールを増やすことで序盤の展開力も高めた好みの構築に寄せていくことができました。同時にキュワワーの面展開がしやすいことで対ミライドンの勝率問題もある程度解決することができました。
ライコウVの採用については、抜群グラスのロストからインスピレーションを得ています

前日【12/22】

ジムバトルに参加しつつ、Mimi姉さんに最後の対面練習をしてもらいました。感謝。4人だけのジムバトルでカビゴンLOとれんげきを見てリザードンを使わない決意を固めました。

Day1【12/23】

夜は2時間程度しか眠れませんでしたが、新幹線の中で追加で30分程度眠れました。時間には間に合いCL京都Aグループ予選参戦へ。会場ではなんかジュニア時代に見たことがある方をちらほら見かけた気もします。
メンタルに支障をきたさないよう、連絡を遮断して戦績も伏せさせてもらいました。眠くならないように飲み物はお茶のみでご飯は何も食べませんでした。ハンカチと道中で買ったカイロのおかげで手が悴むことなくプレイできました。
8-1で最後まで走りきれました。宿を取っていなかったので説明の前にさっと取りました。少し人気の貝出汁ラーメン屋に行きました。貝の味がしました。

前回の京都も人気なラーメン屋に行って勝ったのでルーティーン

ホテルで入浴と洗濯。寝ようと思ったのですがアドレナリンで寝られず。れんげき対面が不安になってしまい6時半くらいまで一人回ししてしまいました。2日で約4時間の睡眠。インタビュー表彰式含め最後の方は倒れそうなくらい眠かったです。良い子は前日までに練習を済ませておきましょう。

予選終了直後にホテル取ったらツインでした

Day2【12/24】

眠気や寒さでネガティブなことを考える暇もなく目の前に集中でき、良い択を取れたように思います。
最後の方は眠たくて少し記憶が曖昧です。
ラスト2戦は体力切れた先で配信になったので焦りました。

勝ち切れて良かったです!

▪️まとめ

noteの内容は以上です。
なんか半分くらい自己満足の振り返りをしていた気もしますが。
レギュ落ち間近ではありますし、小難しいデッキかなとは思うのですが、使ってくださったら嬉しいなと思います!

今回はかなり運に恵まれ、最後は致命的な見落としをしているにもかかわらず豪運で勝って、周りの強い人たちの顔を思い浮かべると少し気まずくなってニヤニヤしてしまった節もあります(80%くらい安堵ですが😂)
今後の活動を通じて、自信を持ってプレイできるような実力をつけていきたいと思います!
とりあえず2月の竜王戦に向けて!目指せドラゴンキングということで!🐲

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文面で説明するのに限界を感じなくもないので、もしかしたら今後動画かなんかにもチャレンジしてみるかもしれません。
その際は応援の程よろしくお願いします!

有料部分には特になにも書いてありませんが、ご支援いただければ嬉しいなと思います。
ご支援いただいた分は世界大会の旅費に当てさせていただければと思います。

今後ともよろしくお願いします。

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