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「打ち切り」ってなんでしょう、からはじまる呟き。

子ども向け番組を観ていて高まったとき感想や評判をパブサすると、たまに目にする言葉。大きいお友達が言いたがるワードの中の一つに「打ち切り」があると思います。

なぜ「打ち切り」を使うのだ。「打ち切り」ってなんだ。つよそうな言葉だ。

先日も「打ち切り」というワードでちょっとした炎上があったり、またまたこの言葉の意味にもんもんとしてしまいました。


打ち切り(うちきり)とは、継続的に行っている物事を取り止めることを指す。



「打ち切り」に「予定通りの話数消化」「やむを得ない放送期間の短縮」も含まれるのでしょうか、自分は含まれないと思うのですが人によっても違うかもしれません、でもどうもこの言葉が乱用されている気がします。

私ヲタク個人としてのイメージですが、明確な放送事故や不祥事がない限りは「打ち切り」って、最終話後に制作陣が公式のインタビュー等でそのワードを語ってはじめて「あれって打ち切りだったんだ」って一般人のヲタクは知り得ることだと思っていました。さも首をとったように「打ち切り」と仰っている方は情報をいったいどこから?

「打ち切り」、魂を込めて下さっている造り手の方からしたら使いたくない言葉であろうことは、何かを作ることに全然詳しくない自分でもわかります。

好きなコンテンツに対して根も葉もない「打ち切り」という言葉を浴びせられたら、うーん、石を投げられてもおかしくないとも思いますが(いけません)、受け止める私たちも「打ち切り」というマイナスワードに慣れてしまっているのかも。

ショッキングな言葉な筈なのに、茶化すように、だんだんと言葉の意味が軽くなっているのを最近は感じるようになりました。


さて、子どもの園生活や学校生活を観ていると、今の時代大多数の子どもに受け入れられるコンテンツを作る難しさをヲタクの一人としてひしひしと感じています。私が娘と同じ歳の頃はクラス中がポケットモンスターに夢中になっていましたが、クラス中、多世代が熱中するコンテンツは鬼滅の刃が20数年ぶり、くらいではないでしょうか。

子どもの通っていた園のクラスでイベントを行う際に、参考のため「好きなキャラクターアンケート」をとりましたが30人ほどいる中で同じキャラクターを答えた子は一人もいませんでした。You Tuber、アイドル、アニメキャラクター、ディズニーキャラクター、サンリオキャラクター、ゲームキャラクター、ポケモン、鬼滅の刃、戦隊モノ‥‥本当にバラバラです。イヤな言い方かもしれませんが今は少子化の中で少ない牌を奪い合っているような印象。他のクラスの集計結果と合わせてやっと同じキャラクターが被るといった感じでした。サブスクやYou Tubeにより、中には放送が終わっている作品や親よりも古い世代の作品にハマるお子さんもいて、今の子たちは憧れを共有するのが難しい世代のようです。同世代ならなんとなくは皆が知っている共通のアイコンと呼べるものがあったとしても、消費サイクルは体感速くなっている。

消費サイクルが速いということは、YouTubeやまとめサイトのように短時間の中でぎゅっと中身の詰まった「コスパの高い」「時間をとらない」といった消費者ニーズもあるのだと思います。


いくら好評でも、映画化やシーズン2、いわゆる続編も無く、玩具が売り切れて買えなくなってしまい放送終了後にも子ども向け玩具が次々発売された名作もあるんですよね。

あっ『ウルトラマンZ』っていうんですけどね!


数年かけて玩具の販促とともに綿密に計画されるのが近年の子ども向け番組で、好評だったとしてもすぐに放送期間は伸ばせないと思われます。

放送期間はほぼ決められていて、好評だったら新玩具やコラボレーションイベント、ゲームやYou Tubeなど他のメディアで延ばす、というのが最近のスタイルなのでしょうか。不評だったら大きいお友達向け玩具に振られたり、ゲームやお菓子などから順に姿を見なくなっていくような気がします。気がするだけかも。

近年のウルトラマンはやっとTVシリーズが再開できて、毎年新作が観れるのが奇跡のようです。ヲタク、うれしいです。当初は本編を合計で1クール分しか放送されなかったTVシリーズが、安定して2クール放送されるようになり、本編終了後に総集編番組が放送され、リアルイベントが開催され、映画が放映されるという1年のサイクルが確立されつつありました。そして年々予算が増えているぞという希望を、セットや特撮の規模や登場人物のあれそれから勝手に感じ取るのがヲタクの喜び。何年もかけてようやくという道のり、ここにいたるまでのワンセットに子ども向け番組の難しさも感じます。


『アイカツプラネット!』も2クールで幕を閉じましたが、放送前にクランクアップされていたりとこちらも2クールのスケジュールは想定内だったようですね。もっと長く観たかったねぇ‥‥。でも、これが今の子に一定のニーズのあるボリュームだったとしたら、仕方のないことなのかも‥‥。どうなんでしょう。

実写キャストSTARRY☆PLANETのあれこれもそうですが、惜しかったなぁと思ったのが、新型コロナウイルスの影響で放送が1クール遅れでスタートした為か番組内容とリンクしていたMELTY HOUSEのアパレル商品も販売スケジュールがずれ込んでしまったことです。

その為、他社アパレルブランドが春物を発表している時に店頭では冬物が並べられていたり、夏物シーズン真盛りに春物が発売されたりとなんともちぐはぐな状態に。アパレルにとって命取りとも思われる季節感の遅れがなければ、もっとメインターゲットに届いたかもしれないのに‥‥と残念に思いました。アニメやドラマのキャラクターがプロデュースした同じ商品を手に取れるなんて女の子にとっては夢のようですが、今すぐ着れるリアルクローズとしては厳しいスケジュールだったことでしょう。画期的に思われたチャンスも、疫病には抗えません。ここにもまた子ども向け番組の難しさを感じました。

(あとショップが分かれているのもね‥‥!新宿のアイカツショップにいらしてた親子が「服が売ってないね???」ってなっていて、どうか、東京駅にあの親子が辿り着いていますように‥‥😭😭😭)

年々厳しくなる子ども向けコンテンツに多角的な視点から新しいことに挑戦したように思われる『アイカツプラネット!』ですが本当にタイミングが残念でなりません。たくさんの可能性を秘めた作品であったのに‥‥それくらい親子で観ていて本当に楽しかったし、次から次へと「そう来たか!」と大人から見てもわくわくの仕掛けが詰まったコンテンツであることは確かだと思うのです。

でもこのタイミングや不利な状況であるにも関わらず、グミや主力玩具であるスイングポーチセットが一時入手困難だったのは、いち消費者の大きいお友達としては手応えを感じております。ええ、勝手に感じております。

ウルトラマンZでも半年ほどセブンガーのソフビが手に入らなかったのでBANDAIさんほんとに!よろしくおねがいいたしますっっ!

アイカツプラネット!グミは結局見つかりませんでした、BANDAIさん、お願いだから買わせてくださいって商品アンケート送りますね。

「打ち切り」という言葉から考えてみて、なんだかここまで脱線してしまいましたが、いろいろと考え直したくなる夜でした。

子どものアイカツプレイ代に消えるでしょう。ご覧下さりありがとうございます。