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常識について

 常識について、検索すると、「普通、一般人が持ち、または持っているべき標準知力。専門知識でない一般知識とともに理解力、判断力、思慮、分別などを含む」とある。しかし、「一般人」「標準」とは、何だろう。人は、10人居たら10通りの知識、理解力、思慮を持ち、千差万別であるはずだ。私が思うには、この中の標準とは、義務教育で教えている事や、人が育つ間に、親から子へ受け継がれている考え方、知識、そして各人が本やテレビ、人伝いに学んできた内容などが、それぞれの常識になるのではないか、と思う。
 そこで、私が今迄学んできた哲学に立ち返ると、「倫理的個体主義」と言う概念を学んだ。私が理解する範囲内で説明すると、「倫理的個体主義」とは、「一般にこの様に考えるとか、本に書いてあるからこの様にするとか、人が言ったから、この様に振る舞う、、、という事には、意味が無く、自らの内側に行動、発言の判断基準を持つ」と言う事だった。
 そこで、我々に必要な事とは、一般常識を身につけるだけではなく、一般常識を知った上で、私達の行動、言動の根拠を知り、そこで自らの内側で判断していく事、それが真の常識に繋がるのではないかと思う。
 

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