2020年2月8日エルガレオン
折角なので、読書だけでなく行ったイベントの感想でものせていこうかと思って。
どうせ当たらないだろうとか思っていた朗読劇に当たりまして、友人と2人で聴きに行きました。
テレビでReadingHighの公演はちょこっとだけ見たことがあるものの、どんなものだか分からなく、2人とも情報なしで行きました。ネタバレも入ってくるので悪しからず。
演出が神
炎に水に光。なんでもござれな感じで観客が驚きの連鎖。
キッドの『海賊の目』が出たときには光が瞬きしてる目のようになってるのがわかるし、舞台装置から2つの船がはっきりとわかる。
舞台装置は木箱が積まれたような感じ?その木箱にキャストさんが乗ってる。
後ろは演奏者さん達がいる。生演奏は強い。
ネルソン提督は娘を失くしている。その時彼は仕事で娘に構ってやれなくて、大切な言葉を伝えることもできないまま。
一方黒髭は12年間放っておいた娘:フローチェを船に乗っけている。娘の病が現状の医学では治らないと言われ、3人を生け贄に、船に呪いをかけて一生船をさ迷わなければいけなくなった。
娘のフローチェの病が治せる時代になるまで、幽霊船は海をさ迷い続ける。
そこで大号泣。
そのあとで船に戻る前に身体が光に包まれるシーンでやっと親の気持ちを子に伝えられるのだが、黒髭の気持ちとネルソンの気持ちが絡まってないようで絶妙に絡まっているのでまた号泣。
シリアスな場面の中にもけっこう笑い処を持ってくるから思わずクスリと笑ってしまう。
今回の公演を通して思ったこと。
身近な人の死と言葉にして伝えなければならないということを強く感じさせられる。
身近な人の死はいつどこであるか分からない。近くにいるのが当たり前すぎて、言わなくちゃいけないことが、やっと言えると思ったらその人がいないこともある。だから隣にいる時に存分に言っておくこと。
死の恐怖に捕らわれること。
これは誰もが持っていることだと思う。それを乗り越えたら強くなれるんだ、と思えるほど人間はきっと強くない。だからこそ、死の恐怖と向き合うことで、生きていくということになるのではないか。
あとは、幽霊船に方だけれども、血の繋がり関係なく、家族なんだなぁというのが強かった。キッドもダンピアもフローチェのことを本当の妹のように想っていて、彼女のためなら呪われても良いと思っている辺り、やっぱり人間なんだなぁと感じさせる。悪いことをやっていっても、家族は大切なものなんだと思わせてくれる。
私が見たときは最後は全員光にならない、いわゆるハッピーエンドだったのだが、他の公演はどんなエンドだったのか……。(違うエンドも用意されてた?)
腕まくりしてしてる梅ちゃんがめちゃくちゃに格好いい。
キャストの紹介の時中腰で拍手する梅ちゃんはまじで可愛い
キャストトークの大塚さんの仕草が可愛い。
初めて「この人の脚本好き!」っていうのが強く出たので、次の機会もあれば是非観に行きたいと思いました。
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