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MCU一気見の刑に処す⑫『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』感想 - 心に余裕(ヒマ)がある生物

警告
本記事は『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』および
MCUシリーズのネタバレを含みます。








こんばんは。
元々は入院中に暇を持て余したがゆえの企画だったため、日常に戻った今はばっこりペースが落ちてしまっているシリーズです。
今のところ、最低1週間に1本の視聴ペースは保つ予定ですので、宜しくお願い致します。

今回はついに「アベンジャーズ」をタイトルに冠するシリーズの2作目、『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』です。

今作は悪の科学組織「ヒドラ」の施設に保管されたロキの杖をアベンジャーズの面々が奪取しに向かうシーンから始まります。

きららジャンプは世界共通。
攻撃に飛ぶ必要が1ミリもない弓おじのジャンプが妙にシュールですね。

そしてヒドラの人体実験の成果であるピエトロワンダが登場します。ピエトロはアベンジャーズでも捉えられないスピードとパワーを兼ね備えたバキバキの強化系。ワンダは相手に幻覚を見せたりサイコキネシスも使える操作系。強そうですね。

物語は、スタークがワンダの幻覚によってアベンジャーズが全滅する恐怖を植え付けられ、取り戻したロキの杖から「ウルトロン」と称する最強の生物を作ろうとしてしまう……というシーンから展開していきます。
これはアベンジャーズ第1作目の終盤でスタークだけが宇宙(別次元?)に大量のチタウリ軍(ロキが呼んだ侵略者)を見てしまっていたところからも、その恐怖のほどが分かりますね。

なんやかんやあってウルトロンは人工知能として自我を持ち、暴走してジャービス(スタークの相棒とも言える人工知能)を破壊、ボディを手に入れてアベンジャーズの全滅を宣言します。

普段ロボにあんまり興味ない俺ですら股間に血流を感じる造形。
生きてる間に人体のサイボーグ化手術が合法化したら真っ先にこれになりたい。もしくは脳を漬けといて後でこのボディに移植してほしい。

そんでウルトロンはピエトロとワンダを味方につけて色々やりますが、こいつも結局は「人間は地球にとって悪、平和をもたらすには人類を全滅しよう」っていう、これまで我々オタクが幾度となく向かい合ってきたシンパなんですよね。
この目的の達成のため、自分のボディを強化する素材を集めたり、街ごと空に持ち上げて落っことす所謂コロニー落としを画策します。

今作では対照的に、アベンジャーズ側に「平和のため他者へ意思を受け継ぐ、次の世代へ繋げる」という演出が多く見られました。

弓おじ、まさかのパパ。
この人は本当に話題に尽きなくていいキャラしてますね。

本記事ではここからあらすじ的には色々とすっ飛ばしますが、今作で語りたいのはやはりこのアベンジャーズたちとウルトロンの対比ですね。

破壊されたと思われたジャービスはロキの杖に入っていたインフィニティストーンやらなんやらの力によってヴィジョンへと姿を変え、アベンジャーズの意思を受け継ぐ存在に。

正直、俺の中では不気味の谷現象が起きまくっています。

ウルトロンとの最終決戦の中、人類を滅ぼすというイカレっぷりから離反したワンダは弓おじに諭されてアベンジャーズ入り。

弓おじは今まで色々イジってきましたが、これは今作で一番好きなシーン。いくらなんでも熱すぎる。
ヒーロー/エージェントである前に家族を守る一人の男である、という人間味をしっかり出してからのこのシーンの破壊力は凄まじいですね。今作でホークアイが一気に好きになった方も多いのではないでしょうか。そういえば俺もアベンジャーズだったかもしれない。

脱線しましたが……

「地球の平和のために」と言いながら人類を滅ぼそうとするウルトロン。
そして自身のトラウマゆえ、平和をもたらすに足る力を持ったウルトロンを独断で生み出そうとしてしまったスターク。
ウルトロンの目的を阻止し、目の前の命を1人でも多く助けようと奮闘するアベンジャーズ。

今作はそれぞれの思想が絡み合いながらも、単に見てる分には善と悪の戦いというスッキリしたシナリオに仕上がっている点が素晴らしいです。
しかし、恐らく今後のシリーズでは、大きな力を持つ者たちの平和維持のための態度・姿勢も大きなテーマとして関わってくるのではないかな?と何となく思っています。

本筋には全く関係ないですが、こういうテーマになった時に必ず思い出す名作『寄生獣』のセリフの1つを紹介して締めたいと思います。

このセリフだけ見ると「なんかうまいこと言おうとしてんねえ」で終わってしまうかもしれません。
『寄生獣』では、「他者やほかの生物、自然環境を思いやって行動する事は『利他』なのか『利己』なのか?」というのも大きなテーマになっています。

他の世界から地球を侵略しようとキショイ怪物がやってくるので倒す。
これは尤もです。ほっといたら自分らが死ぬので。
地球の平和を維持するために自ら強大な力を得る、または生み出す。
これは果たして「利他」なのでしょうか?

ソーがなんか知識の泉みたいなくだりで見た、インフィニティストーンがいっぱい集まるとなんかあるらしいみたいなヤツも、そういうでっけえ力を誰がどうするのかみたいなくだりになったりしそうな感じです。
アベンジャーズもどでけえパワーのヤツらがいっぱい集まってきてなんかすごそうです。
スタークの新しい相棒「フライデー」も、俺の大好物の無感情女の子AIなのですんごいパワーが集まってきてます。股間に。




ん?


あっ……


Twitterのおもしろ動画でよく見る人だ!!



次回は『アントマン』です。
それではまた。

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