深夜2時、どん兵衛、擬似恋愛。
午前2時13分。
この時間に食べるどん兵衛からしか得られない何かがある。その何かは「余分なカロリー」であり、「深夜に胃を起こす爆弾」でもある。そして、「無駄を享受する贅沢」だったりもする。インスタントならラーメンよりも焼きそばよりも、うどんが好き。きっと出汁の味が好きなのだと思う。
少し前に買った間接照明がほの暗く部屋を灯す。窓の外からは虫の声。足音や話し声はおろか、もう車さえ通っていない。日本の南では台風が猛威を奮っているようだけど、そんなことを感じさせない穏やかでしんと