初期の初期のピングーが好きという話①
年末年始のお休みに、ピングーの40周年記念展に行ってきた。
ピングーは私が好きなキャラクターのひとりだ。
グッズを熱心に集めているというわけではないが、2歳ぐらいから当時テレビで放されていたピングーを見て過ごしていたこともあり、私の情操教育の一端はピングーが担ってくれていたと言っても過言ではない。
ところで皆様は、ピングーにはいくつかの種類があることをご存知だろうか。
wikipedeiaでも記載されているが、現在市場にて流通しているバージョンでは、権利の関係で放映当時とはBGMやSEがまったく異なるものになっている。
私がリアルタイムで見ていたのは、初期の初期、現在は販売終了しているVHSでしか見られないもの。
軽快なテーマ曲、ピングーラップの時代の頃のものだ。
(シングル高すぎでは…。)
懐かしくなって先日40周年記念のDVD-BOXも購入したが、やはり収録されているのは現行版のものだった。
仕方がないとはいえ、とても残念だ。
音周りの部分は、記憶の中でも強い印象を占めている。そのため同じエピソードでもあってもとにかく違和感が凄まじく、どうしてもこれじゃない!という感覚が否めないのだ。
こればっかりは仕方がない。
誤解を生みたくないので記すが、けして現行版を否定しているわけではない。
多数派かそうでないかといえば、当時のものを覚えている人の方が少ないとも思うし。
ただ私にとってのピングーは、初めて触れたもの、小さな頃にくり返し、ずっと見ていたあのビデオのピングーなのだ。
昨今昔放送されていたアニメのリメイクなどでキャスト変更などが話題になるが、それにも通じる感覚かもしれない。
とはいえ、それもなかなかセンシティブな問題でもあるので、ここでは語らないこととする。
もはや正規の手段ではほとんど触れることができず、歴史の流れに忘れ去られていくであろう初期の初期版。
けどそれを覚えている人間が、好きな人間が今でもいるよ!ということを記しておきたい。
そこで今回は、初期の初期のもので、お気に入りのエピソードの音周りについて少し書きたいと思う。
顕著な違いがあるものは「ピングーのつららで音楽」。
これは洞窟に迷いこんだピングー達が、つららを叩いて音楽を奏でて楽しむというエピソードなのだが、ここでの音が全く違う。
現行版では、かなり高めの音が鳴っているが、初期の初期では、ロビの叩くつららの音などで、低い音が鳴っている。
さらに現行版では同じつららを叩いても、同じ画の中なのにちがう音がなったりしているのだが、初期版ではちゃんと同じ音が出るので、ピングーが奏でた音がちゃんと音階になっている。
制作者のこだわりが感じられる、とても細かい違いがあるのだ。
もう一つ特筆すべきは、ピングーとアコーディオン。
アコーディオンをうまく演奏できないピングーが、おじいさんの元で練習してうまくなるというエピソードなのだが、これの音も全く違う。
初期版は、練習前のピングーのアコーディオンが本当にひどい(笑)
耳をつんざく遠慮のない音。マジで騒音レベルである。これでは他の住民たちが窓も扉も閉めていなくなってしまうのも無理はないのがよくわかる。
そのあと、おじいさんの元で練習した際も、最初は騒音だったのが、少しずつおじいさんと同じメロディを奏でられるようになっていく。
その音の移り変わりが見事で、最後にはおじいさんに習っていない部分も上手にお家で披露できる、というオチに見事に帰結する。
現行版では、このつんざくアコーディオンの音もすべて控えめになっている。
権利の関係とはいえ、やっぱり残念だ。
あと他にも「ピングーとアイスホッケー」とか、「ピングーの誕生日」など音回りで印象がちがうエピソードはいくつもある。
もし機会があれば、ぜひ比べてみてほしい。
……ピングーについてまだまだ語りたいことはあるので、また次回書きたいと思います。
初期の初期版ピングーを覚えている方、いませんか…?
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