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「人は他人のどんな行動で動くのか?」って話(その7)

今回は「社会的証明」について。

「社会的証明」とは
人は周囲の行動に影響されてしまうというもの。

少々わかりにくいと思うので
これについても、
とある実験があるので紹介していこう。

(多分)イギリスのとある自治体。
この自治体の税金の徴収業務について
一部地域だけ
どうしても毎回納付率が低い
という問題が生じていた。

再三、催促の文章を郵送するも全く効果なし。
しかし「とある一文」を入れることで
納付率が上がったとのこと。

その一文とは

「周りの皆さんは納付していますよ」

という旨の一文。
たったこれだけである。

意外に思うかもしれないが、
きっとこれにはあなたも
経験があるのではないかと思う。

あるいはこのように言われたら
どう思うだろうか?

CMで見たことのある「商品A」
これについて

「日本人の〇人に1人が持っています!」
「(年齢)〇〇代の男性(女性)は持っています!」
「あなたの都道府県のほとんどの人が持っています!」
「あなたのお住いの市区町村の人、ほとんどが持っています!」
「あなたの地区のほとんどの人が持っています!」
「あなたのお隣さんは持っています!」
「あなたの友人、ほとんどが持っています!」
「あなたの家族、兄弟のほとんどがもっています!」
「あなたの隣にいる人はみんな持っています!」

あえてかなり多く羅列したがいかがだろうか?

きっとこのように思ったのではないだろうか?

「持っていないの、自分だけなのか・・・」
「持ってないとまずいのかな・・・」
「みんな持ってるなら自分も欲しい」

そして気づいただろうか?
その「あなたの周り」の範囲が
どんどん狭い規模になってきていることを。

それに比例してあなたの「不安感」「購買欲」
より掻き立てられたのではないだろうか?

社会的証明とはまさにこのことである。

この社会的証明も
CMや広告宣伝でよく使われている手法である。

人は少なからず帰属意識というものがあり
要は「仲間外れ」にならないような
行動をとる習性があるようだ。

だからこそ、
その範囲がより限定的になればなるほど
自身の行動力や実行力も
高まる傾向がある。

この社会的証明の影響力は本当に大きいもので
人々の無意識な毎日の中で
実に多くのシーンで作用してる事実がある。

この性質を知っているか知らないかだけでも
人生のあらゆる選択の際に
大きな影響があると個人的には思っている。

きっとあなたもこれまでの人生、
この性質を知らないだけで
多くの「社会的証明」によって
動かされてきたことがあるに違いない。

社会的証明に踊らされないためには
まず第一に
「周りがどうだから」という理由ではなく
「自分はどうしたいのか?どう思うのか?」という
自分主体の意見や考えを持つことが重要だ。

周囲の意見や状況を把握することは
大切なことだが
是非とも無意識に社会的証明に流されることなく
しっかりとした自身の意思を持ったうえでの
行動や発言を心掛けたいものである。

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