質問箱の回答09

質問箱に寄せられた質問に答えます。

・メンヘラについて
・「男は～」「女は～」という話
・メルヘンババアとファスナーだらけのバッグ　　ほか

■メンヘラについて

メンヘラのリスカ痕ザクザクの腕をよく「ギロみたい」って表現するんですけど、中々同意が得られません。でも自分的にはめちゃくちゃ似てると思います。似てませんか…？

俺、「メンヘラ」と言われる類型の連中とはわりと昔から関わってきたんだよね。そういうスラングが浸透するより遥か前から。まあ、そもそも自分自身にそういう要素があるんだろうね。そういう人を引き寄せるものがあるみたいで、リアルでもそういう人に好かれたり、一方的に憎まれたり、まあいろんな目に遭ってきた。手首がギロみたいになってる人とも関わったことある。

絡んできたメンヘラをあんな風にバカにしてたけど、俺そういう子と仲良くなったり付き合ったりしたことも何度もあるから、「メンヘラ」と言われる類型の連中に対しては、基本的にそこまで偏見ないんだよね。心の病気持ってるってわかってても普通に喋るし、それを理由に避けたり見下したりしないし。考えなしに受け止めたりもしないけどね。一度受け止めたあとで抱えきれなくなって手放すくらいなら、最初から半端に受け止めるべきじゃないって思う。

まあメンヘラ自体はいいんだよ。ただ俺はそれ以前に、「あるカテゴライズに自分自身を当てはめて、それを自意識にしちゃってる人」を見ると無性にバカにしたくなってしまう。別に「メンヘラ」じゃなくてもそう。例えば「日本人は～」とか「男は～」とか「女は～」とかさ。発達障害とかLGBTとかもそうだし。まあこの話はあんま掘り下げるとめんどくさいからやめとくけど。

カテゴライズってのはあくまで、自分自身について分かりやすく理解したり、受け止めやすくしたりするためのタグであって、“イコール自分”として掲げる家紋や名札ではないんだよね。でも「それ以外に何もない人」は、それを家紋や名札にして自意識の拠り所にしてしまう。誰かがそれについてちょっと触れると、どこからともなく躍り出て被害者面してわめき出す。別に心が弱くても普通じゃなくても、薬飲んでてもリスカしててもなんでもいいんだよ。だけど、カテゴライズ代表みたいなツラして躍り出てくるのが厚かましいことこの上ない。別にお前のことなんか言ってねえし、お前に興味ねえよってね。目の前に出てきてワーワーわめき出したらバカにするけど、出てこなきゃどうでもいいし、知らないよ。

「ギロみたい」というのは、まあ言わんとしてることはわかる。でもギロってわかりづらくない？ たぶん普通の人って「ギロ」って言ってもパッと浮かんでこないと思う。だから俺はあれを形容するなら「チャーシュー」かな。

■身分証明書の話

以前、運転免許を持っていないとツイートしていた記憶があるのですが、身分証明はどうされていますか？

健康保険証を使ってるよ。それで足りなかったらパスポートとか、公共料金の支払いの紙とか。免許証持ってたほうが便利だよね。わかるんだけど、免許持ってないし取りたくない。まず東京近郊で生活してると基本的に車いらないしさ。まあ車という乗り物が好きだったらそれでも免許取って車持つと思うけど、俺そこまで車好きでもない。電車では行けない山奥や海に行けるのは羨ましいけどね。俺ちょっと閉所恐怖症気味なところがあって、車移動自体もやや苦手だったりする。まあ免許証あれば身分証明には便利だけど、ほかで代用できるし、多分これからも免許を取ることはないだろうなあ。

■「男は～」「女は～」という話

男が女が～って主語にするなって言っても、実際クソな女多すぎますよ。Twitterで嘘松してまで男叩くヤツとか事実溢れてるわけで。

なんつーか、結局「男はクソ」「女はクソ」の応酬のし合いなんだよな。「卵が先か、鶏が先か」に近い。そもそもどっちが先かって、歴史的な見地で言えばもともと人類の文化は女性蔑視ベースが強いから、先にやったのは男ということになるんだけど。

なんかさ、そういうこと言ってる人たち見てると、男も女も、なんか根本的にバカそうだったり、モテなそうだったり、お金に困ってそうだったり、色々大変そうなんだよね。上の「メンヘラについて」でも言ったけど、カテゴライズに自意識を委ねたり、それに対する言及を自分宛と思い込んだりするのって、自己肯定できるものを持たない人の傾向なんだよ。まあ持つ持たざるは生まれや運によるところも大きいから、そういう人が何を拠り所としても別にいいんだけどさ、それでわざわざでかい声出してわめいたり、赤の他人に絡んだりするのはやめて欲しいもんだよね。

まあ、そういう人の周りにはそういう人が集まってるんだろうな、というのもある。なんだかいろいろ大変な人がわちゃわちゃ蠢いてて、異性に屈折した感情を向けたり向けられたり、お金がどうとか、奢るとか奢られるとか、そんな話で嫌な目に遭ったり遭わせたりしてるんだろう。そういう世界でそういう思想がインプットされるんじゃないかな。まあそれは別にいいんだけどさ。俺の周りにはそういう人いないし。インターネットで「男はこうだからクソ」とか「女はこうだからバカ」だとか言ってる人の話読んでても、（そんな人周りで見たことないな…）って思うもん。でも、そういう人の周りにはそういう人がいるのでしょう。そして、それは自分が恵まれた環境にいるということなんだろうね。

俺は基本的に女性に優しくしたいですね。女性だから全員優しくするというわけではないけど。俺は男だし、同性愛者でもないからさ、めんどくさい女とめんどくさい男だったらまだめんどくさい女のほうが「しょうがねえなあ」って気持ちになるよ。めんどくさい男とかほんとめんどくさい。マジで近寄らないで欲しい。これって当然の心理じゃない！？

■こんな質問には答えてくれないかも

みつばさんでしょうか こんな質問には答えてくださらないかもしれませんが、もしそうなら本当に好きだったので嬉しいです、違っていたならごめんなさい

「こんな質問にはどうせ答えないだろう」と思われてるのが癪なのであえて答えます。そうですか？ と聞かれたら違うと答えると決めてるので、「違うよ」と言っておきますが、このnoteの一番最初の記事を読んだ上で判断してくれていいです。ありがとうございます。

■メルヘンババアとファスナーだらけのバッグ

私も最近世間に迎合した格好をするように努めているのですが、心のどこかで「もっとババアになれば逆にいけるんじゃないか、メルヘンババアになれるんじゃないか」と思ってしまいます 恐らく無理だとはわかってるんです、まず金銭面で無理です 春雪さんは歳をとれば一周回ってまたファスナーだらけのバッグを持てるかも…とか考えることはありますか？

甘ロリとかゴスロリとか、あーいう不思議ちゃん系の恰好ってガチでやるとめっちゃ金かかるんだよね。あんなの若い人が気軽に買える額じゃない。まあ、だからってアクシーズとか着るとテンプレみたいなヤバい人になってしまうわけで、メルヘンな服装を貫くのはとても難しいみたいだ。俺は男だから知識として知ってるだけだけど。

いや、門外漢のジャンルについてあんまペラペラしゃべるのはやめよう。ファスナーだらけのバッグを俺が持てるかどうかという話でのみ考えよう。俺は無理ですね。そしてこれは「もっとババアになれば逆にいけるんじゃないか」って話と同じところを逆に見てる話なんだ。なんかさ、新宿とか池袋とか歩いてると、わりといるじゃん。メルヘンババアとか、黒ずくめのアラフォー男とか。多分、質問者さんはそういうの見て「あそこまで行っちゃえば楽しそう！」って思えるから「もっとババアになれば逆にいけるんじゃないか」って思うんだろうけど、俺はマジで嫌なんですよね。

だってヤバいじゃん。普通にヤバいよ。道でそんなの見たら普通に二度見するし、なんなら振り返って三度見する。彼らはそれでも“自分の好きな服装を貫く”という選択肢を取ったんだろうけど、俺はそんな、南の島からやってきた珍しい生き物を見るような視線を浴びてまで貫きたくない。普通でいい。ということで、俺は今後絶対ファスナーだらけのバッグを持たないと思います。むしろ持たないように気を付けたい。だって気を抜くとすぐそういうのを選びそうになるから…。