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どうしてわたしはあの子じゃないの

小さなころから何度も何度も心の中で言ってきた言葉。

わたしより友達が多くていつも楽しそうなあの子
わたしよりダンスが上手なあの子
わたしより肌がきれいなあの子
わたしより成績が良いあの子
わたしよりお小遣いが多いあの子
わたしができなかったことを全てやってきたあの子たちになりたかった。

あの子たちもそれぞれ悩みはあるのだろうと自分に言い聞かせてきたけど、それでも羨ましくて憎かった。

この本を読んで、みんな同じ気持ちだったんだなとわかった。

どこに住んだって環境を変えたって自分は自分しか生きられない。

これからも誰かを羨むだろうし「ずるわる」な生き方をしていくだろうけど、それが自分なんだ。

誰かが言った「大丈夫」が信じらなくなったとき、またこの本に戻ってこようと思う。

天・ミナ・藤生の生き方や葛藤を共有してくれたから、
寺地さんが3人を通して「大丈夫」だと言ってくれるから、
きっともうしばらくは生きていけそう。

解説の伊藤さんの言葉も好き。



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