見出し画像

投稿企画#推し短歌 に参加いたします✨ (「愛する源氏物語」 『あなたのために』を読んで短歌を詠んでみました)🌸


投稿企画#推し短歌については下記の記事をご覧ください✨🌸



一ヶ月程前だったでしょうか。
勉強のために、俵万智さん「愛する源氏物語」を読みながら、私も短歌を詠んでみようと思いました。

そんな中【投稿企画#推し短歌】が発表されて、私はとても驚きました。
選考委員の中に俵万智さんがいらしたからです。
これは是非参加したいと思い、予定を早めて今回記事を作成しました。
(これからも少しずつ 「愛する源氏物語」を読んで の記事を投稿しようと思っていますが、今回は「愛する源氏物語」の中の『あなたのために』です。)


まず、「愛する源氏物語」についてご紹介したいと思います。

「愛する源氏物語」の最初の『和歌は心の結晶』より
「源氏物語」に登場する和歌は795首。
登場人物がそれぞれの状況の中で、想いを込めて和歌を作るわけですが、
これは全て作者である紫式部が詠んでいるということ。
登場人物になりきって、これだけの歌を詠むということに
ただただ驚くばかりです。
与謝野晶子さんも「紫式部新考」の中で下記のように仰っていると、
俵万智さんがご紹介されています。


「源氏物語」の歌ほどの各種多様な佳作を自由に空想を以て成し得た大歌人は古の人麻呂を除いて私は他に知らない。



そしてその次の『あなたのために』より
帝にこよなく愛された桐壺更衣。
光源氏を産んだ女性です。
しかし桐壺更衣は他の女性たちからの嫉妬や恨みを一身に受けたために病気がちになってしまう。
光源氏を産んだことも大きな要因だったのでしょう。
そして命がもう長くはないと悟って帝の元を離れて里へ帰る。
死というものを目の前にして歌を詠む。
帝に対しても我が子に対しても、そして自分の命に対しても繋ぎ止めたいと願う一筋の光のようなものを感じる歌です。


ではこの『あなたのために』を読んで
私が詠んだ短歌を〜


「愛する源氏物語」『あなたのために』より抜粋


* 『源氏物語』で最初に和歌を詠むのは、桐壺更衣だ。帝にこのうえなく愛され、光源氏を産んだ女性である。


* 「限りあらむ道にも後れ先立たじと契らせたまひけるを。さりともうち棄ててはえ行きやらじ」ー 定められた死出の旅立ちでさえ、私たちは共にと誓ったではないか。よもや私を見捨てては、行かれますまいね。
この言葉をうけて、息も絶え絶えに、更衣が返したのが次の一首と、言葉である。

かぎりとて別るる道の悲しきにいかまほしきは命なりけり   桐壺更衣
いとかく思ひたまへましかば

「いかまほしき」には「生かまほしき」と「行かまほしき」が掛けられている。
運命とはいえ、あなたと別れてゆく道の悲しさ。私が行きたいのは、命の生きるほうの道なのに・・・・・。


* では、私自身は更衣の一首をどう読むか。
限りある命だけれどどうしても今は生きたいあなたのために   (万智訳)