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在外選挙人名簿の申請、やりました!

今年は、衆議院選挙が行われる年です。
ということで(というわけでもないのですが)、在外選挙人名簿の登録申請をしてきました。配偶者と自分の2名分。

日本にいた時は、選挙は自分にとって面倒以外の何物でもありませんでした。
どの政党でも、どうせ世の中は変わらないし。。。
どの政治家も、美辞麗句だけでしょ、利権まみれでしょ。。。
と、気が載らない理由を並び立て。
極め付きの理由は、
選挙に行くくらいなら、家でゆっくり休んでいたい。。。
です。
その気持ちを抱えつつ、しぶしぶ投票に行っていました。

しかし、アイルランドに住んでから、選挙に対する考え方が大幅に変わりました。それは、アイルランドの歴史を知り、地域社会を知り、コミュニティ内で生きている実感を得たから、だと思っています。
翻って、日本の情報も、今はネットで一議員の発信をダイレクトに見ることができます。日本のメディアの内容の異常さも外から見れば気付くこともあります。アプリのトップニュースに、ゴシップレベルの内容が表示される、、、不可解な。これが選挙権のある大人向けのコンテンツなのでしょうか。比較したい方は、試しに、海外のメディアのアプリをインストールして、トップニュースを見比べてみることをお勧めします。

在外選挙人名簿の話に戻します。

何と、140万人の海外在留邦人中、この登録者はたった2万人台なのだそうです。今回の私達の申請で、 ”プラス2” になりますね。塵も積もれば、、、の気分です。

海外在留邦人でまだ名簿登録されていらっしゃらない方、今なら、今年の選挙に間に合うかもしれません。お住まいの地域の在外公館へ足を運んで、申請なさってはいかがでしょうか。
申請してから手続きに2ヵ月程度かかるとのことですので、申請したいと思われたら、すぐに手続きすることをお勧めします。

さて、これをお読みの方の中には、「在外選挙人名簿の登録」とは何ぞや、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ざっくり申しますと、海外在住者が、日本の衆議院/参議院選挙に投票するための手続きです。
投票するためには、この「在外選挙人名簿」に登録される必要があります。そのためには自ら登録申請を行わねばなりません。自動的に、この名簿に名前が載ることはないからです。
つまり、海外在留邦人は、デフォルトでは選挙権が失効(放棄)している状態なのです。

私達家族は、海外に引越した際、在留届は手続きしたものの、選挙に関する手続きは忘れてしまっていました。ここまで滞ってしまったのは、自分の怠惰以外の何物でもありません。大いに反省。
申請書類は下記のようにA4の1枚です。本籍地や住民票を抜いた当時の住所がわかれば、5分で書ける内容ですので、まだ登録されていない方は是非!(しつこい?)

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さて、今更ながらこの手続きをせねばと思い立ったのには理由があります。

それは、コロナで海外在住者に対する日本政府の対応に深い失望を覚えたから。その理由の元が、海外在留邦人140万人のうちのたった2万人台しかこの名簿に登録をしていないからかもしれないと思うようになったためです。
たった2万人。
この数では、海外在留邦人の声は、国会議員には届かない。仮に届いていたとしても、何らかの団体を通じた限定された伝わり方だけなのだろうな、と感じています。

140万人といえば、滋賀県もしくは山口県と同程度の規模。県別の人口ランキングの26〜27位に相当します。
これだけの人口が、政治から無視される一因が選挙権の放棄だとしたら、それに加担している形になっている自分の行動を改めねばと反省したのです。

皮肉なことに、アイルランドに住むようになってから、選挙を身近に感じるようになりました。なんと、地方選挙の選挙権は、住んで一年(たしか)で与えられます。EU市民でなくても。
政治が非常に身近なものとしてあります。

公共整備も、お上がやってくれるものではなく、住民がボトムアップで公開議論を経て実現させている、ように見えます。
日本では、政治に興味がなかったので、この受け取り方が正しいのか確信は持てませんけれども。

話は飛びますが、投票率について。
投票率が高い国は、選挙が権利ではなく義務になっているのだそう。私はここ最近まで、選挙が「義務」である国があることを知りませんでした。
日本も、義務になったら面白い変化がありそうですけどね。

ということで、海外在留邦人の皆さん、
在外選挙人名簿の登録がまだの方はやってみませんか。
そして、今年の衆院選で投票しましょう。

今回の話題に関し、過去に書いた記事です↓
ご興味をもっていただけると嬉しいです。


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