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「家事に対する当事者意識の違い」が、もたらすもの

日本にいた頃は家事が理由で喧嘩することなどなかったのに、こちらに来てからは家事に起因する喧嘩が高頻度で勃発。その理由をつらつらと考えてみました。

このことを書いてみようと思ったきっかけは、このAsh さんの記事↓を読んだからです。偶然にも、去年、私が思い至った内容と重なる部分があると感じました。
そこで今日は、我が家のケースについて書こうと思います。

以前、日本に住んでいた頃はそれなりに家事分担できていたのですが、今現在、あまり上手く機能していないので、その理由を考えるために状況を書き起こしてみます。

まず初めに、我が家の状況が大きくフェーズ変化したことを記しておきます。
【フェーズ1】
フルタイム共働き+育児(誕生~幼稚園)、日本在住。
フルタイムでそれぞれの仕事をやっており、家事も育児も分担していました。具体的に言えば。
ー 保育園の送迎:朝と夕で夫婦で分担する
ー 夕食の準備:子供のお迎え担当の方が実施する
ー 食材の買い物:夫婦共々、不足品を共通認識しており買い出しに行ける方が担当する
ー 洗濯:子供の送迎担当と連動しており、朝の干し係と夜の取込係で分担
ー 掃除:・・・どうやっていたか忘れました

【フェーズ2】
シングルインカム+子供は小学生、海外在住。
無職の私が、ほぼ全ての家事を担当。ただし夜の食事後の食器洗いは、夕食の準備をしなかった方が担当。

現在、このフェーズ2の状態になって約3年経っていますが、フェーズ1の時には起きる気配もなかった些細な諍いが勃発するのです。

挙げてみれば、鍋の洗い方、調理後のガス台の掃除の仕方、食器の棚へのしまい方、日用品の買い物、、、云々。

夫からしてみれば、やっているのだから自分の判断基準で良いだろう、という言い分なのだと思います。しかし、私からすると、夫の基準は到底受け入れられるものではありません。何故かというと、例えば、ガス台掃除では、少し残っている汚れが熱で焦げ付き、その後の掃除がさらに大変になりますし、買い出しでは、以前買って品質が悪かった商品を再び買ってきてほしくない。
恐らく、夫にとって、焦げ付いた頑固な汚れを掃除するのは自分ではない(=日々の家事ではない=妻の仕事)し、品質が悪いものを使って苦労するのは自分ではない、という図式が出来上がっているのだと思います。

で、私は何故ここまで腹が立つのか。
それは、私が海外に来てから家事用品の違いに四苦八苦しながら試行錯誤を繰り返し、一つずつ積み上げてきたマイルールを無視されていると感じているからです。

例えるならば、会社に入ってきた新入社員が、部署全体の流れが見えていないことに気づきもせず、自分の見えている範囲だけで業務改善の提案を鼻高々にしてきたようなものだと思います。
日本的な考え方かもしれませんが、新入社員はまずは先輩の教えに従い、自分の範疇の仕事ができるようになること、その後部署間のやり取りなどを通じて自分の知見を広げ、その後業務改善なりの意見を言えるようになる、というのが大筋の流れではないでしょうか。

一言でいうと、「部分最適しちゃダメなんだよ!!」ってこと。

私が会社に入った頃は、「ジブンゴト化」とか「次工程はお客様」という考え方を叩きこまれました。これって、家事をする際にも同じことが言えるのでは?と、思い至った次第です。

例えてみれば、フェーズ1では、私達夫婦は、言ってみれば家庭という名の会社の共同経営者でした。どちらが上でも下でもない。同じように責任を負い、互いの考えを述べ合い、落しどころを探り、決めた内容を実行していたわけです。

そしてフェーズ2である今、私は家事については自分がボスだと思い夫のことを部下だと思っている。逆に夫は、二人ともが共同経営者のままであると思っているのだと思います。

「この意識の違いが、喧嘩の根本原因なのではないか。」
と、以上が私が思い至った内容です。

これは私からの一方向の視点しかありませんので、夫が本当にこのように思っているのかは分かりません。けれども、この考えに至ったことで、少し自分の態度も客観視できるようになったように思います。
夫に対して、憤懣を抱く回数は減ったような。。。新入社員なのだからしょうがないか~、的な、上から目線で軽く受け流すこともできるようになったように思います。

この先、どのように関係性を見直していくのかは、年単位のプロジェクトとなるでしょうね。この続きは結果が出た時にアップしたいと思います。

半ば愚痴のような本投稿を、ここまでお読みくださりありがとうございました。

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