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小説❀『恋しい彼の忘れ方』

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■届けたい人  ・30代女性  ・自分を責めてしまう、清き人へ ■テーマ  ・主テーマ[恋愛は愛の伏線]  ・副テーマ[見えない世界の見える化] ■内容  大人の恋愛・育児・…
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記事一覧

【恋愛小説】 恋しい彼の忘れ方①【創作大賞2024・応募作】

■作者の想い ■「恋しい彼の忘れ方」 第1話 -再会- 中学校の同級生に再開した。実に十数…

taka
2か月前
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【恋愛小説】 恋しい彼の忘れ方② 【創作大賞2024・応募作】

「恋しい彼の忘れ方」 第2話 -色情- 胸の内を文字にしたため、ブログを投稿し終えた私は、…

taka
2か月前
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【恋愛小説】 恋しい彼の忘れ方③【創作大賞2024・応募作】

「恋しい彼の忘れ方」 第3話 -感性- 仕事にも身が入らず、生徒の前で上手く笑顔を作れない…

taka
2か月前
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【恋愛小説】 恋しい彼の忘れ方④【創作大賞2024・応募作】

「恋しい彼の忘れ方」 第4話 -光明- 有紀先生のセッション当日。 私の胸の中は薄曇りであっ…

taka
2か月前
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【恋愛小説】 恋しい彼の忘れ方⑤【創作大賞2024・応募作】

「恋しい彼の忘れ方」 第5話 -廻想- 「子育て講座」を受講し始めてから、時の流れがとても…

taka
1か月前
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【恋愛小説】 恋しい彼の忘れ方⑥【創作大賞2024・応募作】

「恋しい彼の忘れ方」 第6話 -出産- 出産月のある日、妊婦健診を終え、一人お店に入った。…

taka
1か月前
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【恋愛小説】 恋しい彼の忘れ方⑦【創作大賞2024・応募作】

「恋しい彼の忘れ方」 第7話 -自愛- 桜舞う4月。 私は朝6時に、殴り書くように必死にペンを走らせていた。忘れないうちに、夢で聴いた声──これを書き留めて置かなければならない気がしたからだ。 「見よ、この広大な海を。民の声を。そなたとは大きな話ができるとワクワクしていたぞ。────わたしはそなたを愛している──」 ここまで書いて、手が止まった──。 「──愛している──?私を?」 夢の中の設定では、そこは、爽やかな風が吹き抜ける、大海原。それを目の前にした高台に、

【恋愛小説】 恋しい彼の忘れ方⑧【創作大賞2024・応募作】

「恋しい彼の忘れ方」 第8話 -純真- この時、私は愛ちゃんを園に迎えにいく途中であった。…

taka
1か月前
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【恋愛小説】 恋しい彼の忘れ方⑨【創作大賞2024・応募作品】

「恋しい彼の忘れ方」 第9話 -応援- 「はぁっ?!なにそれっ?!めっちゃキュンキュンじゃ…

taka
1か月前
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【恋愛小説】 恋しい彼の忘れ方⑩【創作大賞2024・応募作品】

「恋しい彼の忘れ方」 第10話 -法則- 私は、マリさんに話してみようと口を開いた。勿論、大…

taka
1か月前
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【恋愛小説】 恋しい彼の忘れ方⑪【創作大賞2024・応募作品】

「恋しい彼の忘れ方」 第11話 -決意- 5月初旬の朝。 賢人が、ハァハァ息を切らし、腕で汗を…

taka
1か月前
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【恋愛小説】 恋しい彼の忘れ方⑫【創作大賞2024・応募作品】

「恋しい彼の忘れ方」 第12話 -選択- 夢を見た──。 10年後の自分。 赤橙色のトップス。 小…

taka
1か月前
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【恋愛小説】 恋しい彼の忘れ方⑬【創作大賞2024・応募作品】

「恋しい彼の忘れ方」 第13話 -統合- 新緑の侯、私は有紀先生に、こんな連絡をした。 「先…

taka
1か月前
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【恋愛小説】 恋しい彼の忘れ方⑭【創作大賞2024・応募作品】

「恋しい彼の忘れ方」 第14話 -創造-              (最終話) 向暑の候、ある日の夕方、お母さんが家に来た。 「ほら、子供らーの服持ってきたから見てみなよ。」 「はいよー。ありがとう。」 ゆるく返事をする。私は夕食に向けて机の上の荷物をどかしながら、息子にミルクをあげていた。 お母さんがいつもの口調で言う。 「そんな何かやりながらミルクあげててー。オレは、目みながら、話しかけながら、やってたっていうのに。」 「──えっ?葵たちのこと?」 「そう