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シティリーグ全勝優勝!!! くいだめミノマダムデッキ解説 -Vstar環境の考察-

はじめに

こんにちは。はるです。
 今回はシティリーグシーズン5で使用し、全勝優勝することができた「くいだめミノマダム」のデッキ解説と、Vstarポケモンが本格的に台頭してきた環境でのサイドレースやデッキ構築の考え方の解説記事になります
 悪タイプのダイケンキVstarまで登場し、ミュウの対策が濃くなり始めて困っていたタイミングで、一緒に練習しているあめれが組んできてくれた原案を、調整して十分環境デッキにも戦えると判断して大会に持っていきました。
前日にきなこもちさんの考案したとりひき型のミノマダムデッキが優勝していて、綺麗なリストで話題になっていましたが、今回のくいだめミノマダムは下記ツイートのリストとはまた違った方法でデッキを回す構築です。

両構築は一長一短の関係で、今回解説する記事のリストはより序盤の展開に重きを置いた形になっています。シンプルでパワーのある形のチラチーノ型から入って、安定させつつ細かい相手にも対応したい場合はくいだめ型を検討するのがおすすめです。
 今回の記事はミノマダムの使い方と、Vstar環境でのデッキ構築の考え方に焦点を当てた記事になります。シティリーグやCLを控えていてミノマダムが気になる方や、相手にした時の対処法が知りたい方、デッキ構築についてスキルアップを目指す方はぜひご参考に!

環境考察とデッキ構築


ミュウ流行から新弾発売にかけて
シティリーグに向けて、Vstarが発表されたスターバースからの環境の流れを簡単におさらいしておきます。
Ⅰ スターバース環境初期
メモ杯後にミュウが流行し、練度が高いミュウにもある程度有利に戦えるムゲンダイナやマタドガスファイヤーの数が増加しました。中でもフーパファイヤーはVmax相手にサイドレースを有利に進められるので強力で人気なデッキでした。

Ⅱ スターバース環境中期
フーパファイヤーに勝てるデッキとしてアルセウスVstarが注目され始め、エネルギー加速と相性がよく、雪道の採用で多くのデッキに戦える白馬アルセウスが急激に数を増やしました。

Ⅲ スターバース環境後期
クラッシュハンマーまで搭載している白馬アルセウスは強力で、それに相性のいいテンタクルや連撃ウーラオス、ダブルターボ多投でハンマーにも万全な形のミュウが表れていよいよ環境が煮詰まった感がありました。
ここまでの情報を基にして、バトルリージョンのカードリストを見てデッキを考えていきます。

ミノマダム考察


ミノマダムに関して、「グラエナが出たことでミュウに勝てるようになって環境入りした」
という意見がツイッターでちらほら見かけられました。これは確かに正しいのですが、より深くゲームをとらえるためにはVstar環境でのサイドレースの仕組みについて考える必要があります。


Vstarのサイドレース


VstarポケモンはHPが280程度で、サイドが2枚しかとられません。HP280というのが絶妙な数値で、白馬などVmaxからは一撃で倒されてしまい、一方非ルールのポケモンには一撃で倒されない作りになっていて、

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上のようなじゃんけんの関係になっているのがわかります。
特にVstarで白馬を越えるのは絶望的で、自分がVstarを使うことは今回すぐに諦めました。
一方非ルールでVstarを相手にする場合は勝機があります。Vstarポケモンと非ルールのポケモンの対戦では2-2のサイド交換が行われます。一般的に、非ルールデッキに比べると、Vstarデッキは初動が速いため、カードデザインとしてVstarデッキ側がサイドレースで優位に立ちます。これを覆すためには、非ルール側はVstarポケモンを一撃で倒すことが必須要件だとわかります。


デッキづくり具体例 -モルペコディアンシーを例に-


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このサイドレースの考え方を簡単に他の例に適用してみます。
新弾発売当初、ディアンシーとモルペコを組み合わせたデッキが話題になりました。
このデッキは上の写真のように、モルペコVの技で150ダメージ相手に与えてディアンシーを差し出し続けるので、Vmaxにはサイド3-2交換でかなり有利に戦えますが、アルセウスなどVstarデッキにはサイドが2-2交換なうえに初速で負けるので、このままでは戦えません。ディアンシーを差し出し続けてサイドが残り2-1になったタイミングで相手のVstarポケモンを一撃で倒せれば理論上勝てるので、例えばフィニッシャーとしてライチュウVの採用を検討することができます。
このように、必要な条件を考えてからデッキを組むと、自然とデッキに必要なパーツが浮かび上がってきます。

話をミノマダムに戻しましょう。
Vstarポケモンを倒すことができる非ルールポケモンの筆頭は連撃カラマネロです。しかし、後続のマーイーカを簡単に刈り取ることができるダイケンキVstarの登場や、ヨガループを持つ連撃ウーラオスの流行で、立ち位置がいいとは言えなくなってしまいました。非ルールのポケモンは、サイコジャンプで変則的に戦ってくるミュウを除けばVmaxデッキ相手にはサイド2-3交換でほぼ優位が取れるので、狙いをVstarに定めます。環境に存在するVstarポケモンは、アルセウス、ダイケンキ、ダークライあたりが挙げられます。このポケモンたちを倒せるポケモンで検索をかけると、ミノマダムがヒットしたので、そこからミノマダムデッキが生まれました。テンタクルの苦手なダイケンキやヨガループにも、ゾロアークを絡めることで十分戦える点も高評価です。
ここでもやはり、必要な条件を考えてそれに合ったポケモンを探す、という一連の流れを踏むことで環境で戦えるデッキを作っています。


デッキリストとカードの使い方

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デッキコード: nQnQgn-CIehz9-igLgnn

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ミノマダム闘 2
ミノマダムは3タイプいますが、闘タイプが2枚採用されている理由は主に二つです。一つ目は、白馬アルセウスなどアルセウス系のデッキは最初に闘弱点のアルセウスが前に出てくるので、闘タイプで序盤は戦って、他のタイプのミノマダムはサイド落ちしていても後から引けばいいからです。もう一つはガラルマタドガス対策です。先2のガラルマタドガスに対して少しでも引けるように2枚になっています。まとめると、初めに戦うのは闘なので2枚採用になっています。

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ミノマダム草 1
ダイケンキVstar、ダークライVstar、カラマネロVmaxなどに弱点を突くことができます。これらのポケモンは大体先攻なら3ターン目、後攻なら2ターン目には倒せるイメージを持ってプレイしています。

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ミノマダム鋼 1
白馬バドレックスを倒すのが主な役割になります。ミュウ相手の際は、ミュウが闘抵抗、ゲノセクトが草抵抗なので、出来る限り鋼ミノマダムで戦うようにしましょう。

ミノムッチ 3 
原案では2枚採用だったのですが、マタドガス相手には先2でミノムッチから進化して戦わなければならないので3枚に増やしました。ここで強調したいのは、3枚に増やしたことではなく、むしろ原案では2枚採用にするほどHP60が不安ということです。ゾロア、ビッパなど全員HP70なのにミノムッチだけはHP60です。対戦してみるとわかることですが、HP70はダイケンキやインテレオン系統相手にも取られませんが、HP60は簡単に取られるという境目のラインになっています。この境目があるので、中盤以降はHP60のミノムッチを盤面に気軽に出すことができません。なので、先攻で相手がダイケンキだとわかったら、クイックボールなどでは優先的においてすぐに進化させるようにしましょう。

ゾロアーク 4
どの1進化ポケモンにも変化できる万能ポケモンです。詳しくは盤面の作り方で解説しますが、盤面にゾロアークを2体立てることを目標にしましょう。ここまでは普通の解説ですが、差が出るのはゾロアークの技の使い方です。70ダメージ技ナイトバーストはメッソン、メロエッタ、ベルトをつけてミュウVまで倒すことができるのでとても便利です。相手のバトル場にこれらのポケモンがいるときはゾロアークの技から入るようにしましょう。

ゾロア 4
HP70なのがとにかく優秀です。最初のボールでは、手札が弱くて展開に不安な場合はゾロアを置くようにしましょう。ただし、エネルギーをつけてもゾロアークの特性でトラッシュしてしまうので、手札のエネルギーを上手く処理したい場合はミノムッチが優先、など少し慣れが必要です。

ビーダル 3
チラチーノやレパルダスと比較すると1体だけで大量にドローできるので、序盤の要求値が低く、中盤以降もベンチに余裕をもって戦えるなどのメリットがあります。盤面に1体、トラッシュに1体セットしておくと、どうしても引きたいターンでゾロアークの変化から強引にカードを引き込むことができます。

ビッパ 2
ビーダルはゾロアークから変化したり、初ターンに博士でトラッシュするなど考慮して3枚採用でしたが、ビッパは初ターンに置ければ十分なので2枚採用です。このポケモンもHP70なのがとにかく優秀です。

カビゴン 4
デッキの最大の特徴であり、序盤の安定感を保証してくれるカードです。初ターンに絶対に使いたいことに加えて、ダメージの種になるので4枚採用になっています。先攻の場合はくいだめを2回使って、後攻の場合は博士+くいだめまですればかなり盤面を整えることができます。回収ネットで下がるのが基本なので回収ネットは1枚はデッキに確保しましょう。上級者の方は中盤以降ベンチをちゃんと埋めてやまびこホーンまでケアしましょう。

ガラルニャース 1
一見地味なカードですが、このデッキでは最強クラスに強力なカードです。ビーダルの特性と相性が抜群で、博士の研究後に手札が詰まった時でも、ニャースの特性から手札を減らすことで、大量ドローが可能になり、デッキがくるくる回ります。逆にニャースが盤面にいないとデッキの周りがかなり悪くなってしまうので、中盤以降余裕があるときになるべく早くベンチに置くようにしましょう。

グラエナ 1
ミュウVmaxに限らず、他のVmax相手にも戦える便利カードです。やや上級者向けですが、ミュウ相手の時にポイントになるのは、グラエナに早めに変化して1エネ分手張りをしておくことです。そうすることで相手の盤面にVmaxがいなくても、もう1つエネルギーをつけてボスで相手の裏のミュウVを倒すことができます。

サクラビス 1
シューター+ヨガループ、シューター+ダイケンキ特性などで盤面崩壊を防ぐために採用しました。マナフィだけではヨガループの的になって連撃ウーラオスの対策として不十分なため、サクラビスと合わせて対策としました。

マナフィ 1
連撃ウーラオス対策として優秀なHP70ベンチバリアです。当日は1枚でも勝てると判断して1枚採用にとどめましたが、連撃ウーラオスの数が増えた場合はデッキばれも考慮して2枚採用を検討します。

かがやくルチャブル 1
主にミュウVmaxをグラエナとセットで倒すときに使います。白馬戦などは相手の雪道で止まってしまうので使い勝手があまり良くないですが、ミュウ戦を考慮すると抜くことができない1枚です。

ネオラントV 1
後攻1ターン目に展開が悪い時助けてくれます。展開が悪い時は積極的に使っていきましょう。釣り竿で拾っておくとやまびこホーンのケアになる他、最終ターンにボスを取るときなども活躍します。Vポケモンが盤面に残っていることが原因で負ける試合は少なかったので、非ルールのデッキにVを採用するのはほとんど気になりませんでした。

クイックボール 4
手札のカードを捨てられて展開できる便利カードなので4枚採用です。1ターン目はどんどんポケモンを捨ててカビゴンで引きましょう。

ハイパーボール 4
クイックボールと同様です。最初にトラッシュに落とす進化ポケモンは展開次第でよく考えましょう。展開が悪くビッパが進化できなさそうならビーダルを落としておくと、ゾロアークからもビーダルにつなげられて事故率が減ります。

しんかのおこう 3
2ターン目にはたくさんのポケモンを進化させないといけないので3枚採用です。4枚採用の枠はありませんでした。

回収ネット2
主にカビゴンを回収するために使います。その他の使い方としては、ガラルニャースに回収ネットを使うと複数回特性で手札が捨てられて一気にダメージが上昇します。入れ替え札としても有効ですが、ほぼ全ポケモン逃げるエネルギーが2枚以下で、エネルギーをつければ逃げられるので基本は気にせず切って大丈夫です。

ともだちてちょう 1
ボスやハマナを使い回すために採用しています。初中級者の方に伝えておきたいこととしては、釣り竿や手帳は基本的にデッキに採用しないほうがいいということです!リソース管理が不安になって採用しがちですが、デッキパワーが下がってしまうこともあり、大抵の大会上位リストには入っていないカードなので、回収カード無しでデッキを回せるようにしておきましょう。といっても上級者なら採用するかと言われると別で、たまたまミュウとミノマダムが手札をよく切って回すデッキなので採用しているだけで、他のほぼすべてのデッキでは不採用です。

ふつうのつりざお 1
このカードも序盤の手札のかみ合い、例えばゾロアークを3枚引いて博士が使えない、、などの状況を回避するために採用しました。今後はデッキもばれてしまい、よりデッキパワーを高めなければいけないので、マナフィやニャースに代わる枠かもしれません。

こだわりベルト2
このカードはミュウに勝つために2枚採用にしました。しかしそれは、ミュウVmaxをグラエナで倒すためではなく、ベルトをつけたゾロアークの技でミュウVを倒しやすくするために2枚採用にしています。結果として、ゲノセクトVが倒しやすくなったり、序盤にVstarを簡単に倒せるなどデッキ全体の要求値が減ったので2枚採用には納得しています。

博士の研究 4
このデッキで一番強いサポートなので4枚採用です。他に同程度強いサポートが見つからなかったのでサポートは博士の研究以外は採用しませんでした。

ボスの指令 2
2枚だと、1枚は博士などでトラッシュに行ってしまい、最後にボス×2で勝てないので手帳合わせて2回使えるようなデッキ構築になっています。

ハマナのバックアップ 1
ダブルターボやマナフィが返せる便利カードです。手帳と合わせてエネ切れをかなり防ぐことが出来ています。リソースが不安になったら手帳で戻しましょう。

ダブルターボエネルギー 2
弱点計算の前に-20されてしまうので、かなり-20のデメリット効果が気になります。打点に不安のある序盤はツインエネ、余裕のある後半はダブルターボがベストの流れです。

ツインエネルギー 4
エネ切れがいつも不安になるのでよく確認することをおすすめします。重ねてになりますが、ミュウの最強技がサイコジャンプであるとすれば、ミノマダムの最強技はツインエネナイトバーストです!

不採用カード解説


ゾロアークの性質上不採用カードは山のようにあるので、候補レベルのカードをピックアップして取り上げます。

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バサギリ
上技が闘タイプのアタッカーとしてとても強力です。ミノマダム闘2枚目との選択ですが、ガラルマタドガス相手を重く見るために、特性なしでミノムッチから動けるミノマダム闘を優先しました。

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アヤシシ
新弾の1進化超タイプアタッカーです。ベルトとルチャブルでウーラオスVmax一撃です。倒されないと考えて出てきたウーラオスVを倒せるのはかなり魅力的したが、サクラビスのほうが安心感もあって有用でした。

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イベルタル
ミュウ側が相当慣れていた場合、イベルタルが無いと不安に感じたので一時期採用していました。さすがに大会本番でそこまでのミュウ使いとは当たらないと判断して抜きましたが、もしこれがミュウのnoteなら「ミュウ側が完璧にプレイすれば十分勝機はあります!」と書きたいくらいの相性です。

ガラルニャイキング
ニャースの特性で持ってこれて、尚且つミノマダム鋼の打点アップで相性抜群なので採用していたのですが、ニャースは最終盤までニャースのままのほうが強いこと、手札が少ないほうが強いデッキなので、持ってきたい場面がかなり少ないことを理由に不採用に。

ヤレユータン
さるぢえでエネルギーを乗せる効果は強力で、エネ事故から何度も救ってくれました。しかし枠が無く、カビゴン4枚目との比較でさすがにエネルギー問題はプレイでカバーできると考えて不採用に。

チラチーノ
ゾロアークの変化先として採用していましたが、ビーダル2体目を盤面に出した時のほうが引ける枚数が多く強力だったのでビーダル3枚目に。チラチーノやレパルダスは盤面に複数体置くことが前提となり序盤の要求値の高さが気になったこと、ニャース+ビーダルエンジンのほうがより多くドローできると考えてビーダル型になりました。

レベルボール
サーチ手段として当初採用していましたが、カビゴンを取れないことがネックなのでそのままカビゴン現物に。スタート率もアップしてカビゴン4枚採用は大正解でした。

崩れたスタジアム
カビゴン型でネオラントが出る試合が多くないので、割合でみると有効に使える試合が少ないと考えて不採用に。ネオラントの項で書いたように、Vポケモンが盤面に残っていることが原因でサイドレースに負けることがほぼなかったので気になりませんでした。

キャプチャーエネルギー
こちらはレベルボールと違ってカビゴンを取れますが、1ターン目以外はツインエネをつける都合上ごみカードになってしまうので不採用に。逃げるエネとして機能したりするのは優秀です。

基本の回し方と盤面の作り方


数回1人回しをしてもらって、その後に読むのがおすすめです!
先攻をとってカビゴンから入ることを目指します。ミュウと違って細かいパターンや盤面の作り方を覚えるよりは、初めはひたすら回してダメージ感覚やリソース感覚を身につけることをおすすめします。初めはどんどんカードを捨てて回してダメージを出すことに集中して、後からリソース管理を考えましょう。
ここでは簡単に目標盤面を出しておきます。

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上のような盤面を目指しましょう。カビゴンが倒されたり、回収ネットで消えた枠には、ゾロアを置くか、必要に応じてマナフィやルチャブル、ネオラントを置きます。コツは、次のターンに誰が倒されても大丈夫な盤面を作ることです。
トラッシュに8体ポケモンがいればベルト込みで、11体いればそのままミノマダムの技でVstarを倒せるので、そこを目安にすればプレイしやすいと思います。

マッチアップ解説


VSミュウ


ミュウ相手はメロエッタ、ミュウをゾロアークの技で倒しながら序盤やり過ごしましょう。トラッシュにある程度枚数が溜まればゲノセクトを一撃で倒せるようになるので、サイドを2-2でとって一気に試合を決めに行きます。盤面にゾロアーク、ゾロアが1体になるとVmaxが前に突っ張ってくるので、いつでもグラエナを起動できるように常にゾロアークは2体準備しましょう。ミュウはサイコジャンプで非ルールを押し付けてくることが予想されるので、ボスの枚数には常に気を使っておきましょう。他の試合と比べてボスの枚数が重要になります。


ミュウ側の動き


基本的には逆の動きを目指します。メロエッタは簡単に取られてしまうので前に出してはいけません。オドリドリを出してサイコジャンプでゲノセクトを壁にして、なるべく相手にサイドを与えないようにします。サイコジャンプの当て先はゾロアがベストです。相手の盤面にゾロアークが1体になったらそこをボスダイミラクルで取ってVmaxを壁にするのが最終目標です。

VS白馬アルセウス


ほぼすべてのポケモンに弱点をつけるので有利なマッチです。ミノマダム闘から入って、最後にミノマダム鋼で決めれば十分だと思います。余裕があればヨガループケアでサクラビスまで出すことが出来れば完璧。今最も数の多い白馬アルセウスに大きく有利が取れるのもミノマダム躍進の理由の一つですね。


白馬側の動き


相手の盤面に急所があれば2ターン目にはアルセウス→ボス、なければマリィでまずはアルセウスが1ターン耐えることに全力を注ぎましょう。ビーダル型は厳しいのでインテレオン型を仮定すると、3ターン目以降は全てインテレオンで戦うようにしましょう。ミノマダムは弱点をつけないと4-5ターン目にHP150を倒すのは、特にダブルターボ付きだと難しいので有効です。アルセウスVの2体目は的になるので置かないほうが賢明です。

VSドガスダイナ


とにかくマタドガスが怖いマッチアップです。先2後1マタドガスに備えてミノムッチにエネルギーをつけてミノマダム闘に進化することを目指します。序盤のドガスさえ越えれば勝てるので、ミノマダム闘を用意することが全てです。


ドガスダイナ側の動き


同様にドガスで止められないと簡単に負けてしまいます。マリィ+毒でうまく相手を倒して盤面を制圧しましょう。初ターンはくいだめにあわせてマリィを使いたいので、クロバットで無理をしてでもマリィを探しに行きましょう。

VSダイケンキVstar


今の流行がインテレオン型なのでインテレオン型を想定します。ザンゲツスター+かんしゃくヘッドでアタッカーが全部倒されると最悪なので、出来る限り70HPのたねポケモンをたくさん並べます。ゾロアークに2体進化できれば、あとはミノマダム草で戦って勝ちなのでそこが目標です。相手がザンゲツスタ―を終盤まで使わなかった場合は、サクラビスを立てて蓋をしてしまいましょう。ミノムッチは先攻なら1ターン目優先的に、後攻なら祈りながら置きましょう。


ダイケンキ側の動き


白馬の時と同様インテメインで戦ってもいいですが、せっかくなのでダイケンキの特性を活かせるパターンを。実はこの試合、ミノマダム側の盤面にネオラントVが出ていると、条件が整えばサイドレースで勝てます。
先2 マリィor ボスでダイケンキが耐える 5-6
先3 ザンゲツスターで1体、技で1体 3-6
先4 ボスでネオラントを取る 1-4
先5 前を倒す 0-2
この流れを踏めば勝てるので、Vがミノマダム側の盤面に残っていたらチャレンジしてみてください。

VS連撃ウーラオス


有利とまでは言えませんが、サクラビス+マナフィは鉄壁で、特に最近の連撃ウーラオスはミュウを厚く見ていてボスやシューターが以前と比べて少なく、想像よりは楽に戦うことができます。一つ注意があるとすれば、この試合はサクラビスを立てる都合上ゾロアークが貴重なので、ミノムッチを積極的に並べること、先攻2ターン目前にメッソンが居た場合も貴重なゾロアークではなくミノマダムで倒しましょう。
サイドが1-3-3のようになると最悪なので、先攻なら1-2-3後攻なら3-3を目標のサイドプランにすると戦いやすいです。


連撃ウーラオス側の動き


サクラビスはすぐ復活してしまうのでマナフィを狙うようにしましょう。たとえ2枚採用でも2回ボスを使えば枯れるのでキョダイレンゲキチャンスが来ます。ウーラオス側は相手の要求値を上げるために、水の塔などでウーラオスを回してプレイできるのが理想です。

ミノマダム対策カード


ここまではプレイでミノマダムを倒す方法を解説しましたが、いくつかミノマダムへの対策カードを上げておきます。


ガラルマタドガス
汎用性もあり、一番対策として有用なカードだと思います。ダークライやダイケンキなど、マタドガスを入れるか微妙だったデッキもミノマダムの流行でドガス型が主流になる気がします。

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ノコッチ
アルセウス系統のデッキに入れることでアルセウスが技を耐えるようになり、最初に解説したように2-2交換で優位に立つことができます。しかしミノマダム側は試合終盤ならVstarまでワンパンしてくるので要注意!

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ミカルゲ
マッドパーティー流行から約1年ぶりの登場です。ミノマダムデッキはマッドパーティーと比べると全体的にポケモンのHPが高いのでサイド3枚取り!のような破壊力があるわけではありませんがそれでも強力です。ミノマダム側はミカルゲが出てきたら気合で山を掘りましょう。これも完ぺきな対策とまでは言えません。

おわりに


後半は対策側がメインになってしまいましたが、それほどミノマダムのデッキパワーが頭一つ抜けているということです。練習の質が大切なミュウとは対照的に、量が大事なミノマダムです。どちらも習得すればかなり幅広くデッキを回せるようになると思うのでぜひ挑戦してみてください。
ご質問、ご要望などありましたらTwitterの方で受け付けております。
また、デッキを作ってくれたあめれはよくババロコに現れるようなので、気軽に声をかけて質問してみてください。

・おまけ CL愛知に出る方向け


自分含め周りでスタンに出る人がいないので、スタンに出る方へのちょっとしたアドバイスです。
今回もし自分が出るなら、「先2ボスに負けないこと」をテーマにしてデッキ選びをすると思います。ここ最近の”強いデッキ”を振り返ってみても、Fusion、クワガノン、3神ザシアン、テンタクル、など非ルールや後1でも強いデッキが結果を残していることが分かります。それに対して、VmaxやVstarなどの1進化はやはり後手を取った時に押し切られてしまうことから、大会では数に対して結果を残していないように思います。このことから、Vstarなど進化軸で大会に出る場合は、ディアンシーの採用を自分なら考えつつデッキを組む気がします。
ここまでをまとめると、「後手でも強いデッキ」を本番では選択しそうです。ほとんどスタンダードに触っていないので完全に参考程度ですが、現状これかなあと思うリストを貼っておきます。

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進化デッキ選ばないんじゃないの!と思った方、その通りです。ただ連撃ウーラオスはVmaxの中だと唯一後手でも強いので、スタンで出る場合はこのデッキを新デッキができなかった時の保険にして練習するかなと思います。海外大会でアルセウスが結果を残したこともあり、少し追い風が吹いているかもしれません。。。
出ない人の気楽な妄想なのであくまで参考程度に!

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