見出し画像

[CL京都best8!!!] 第3期ポケカ四天王使用 白馬バドレックス

 こんにちは。はるです。
第3期ポケカ四天王のケイトが10/3に開催されたCL京都で使用して、best8に入賞した白馬バドレックスのデッキ解説記事です。
環境考察を中心にCL京都総まとめ的な記事になります。皆さんが気になる白馬vsミュウの評価に関しても細かく記述しています。
これからシティリーグに出場される方はぜひ参考にしてください!


Ⅰ環境考察編

1.前環境のまとめ


 CL京都の調整を始める段階で、まずはフュージョンアーツ発売前の環境を軽く整理しておく必要があります。参考にしたのはJCS~シティリーグの国内環境と、POG(PTCGOのオンライン大会)です。国内環境では悪・闘・超の3すくみと呼ばれる環境でした。中でもJCSで優勝した超タイプの黒馬バドレックスと、愛用者も多い闘タイプ連撃ウーラオスの2強のような環境です。一方ムゲンダイナや一撃デッキなどの悪タイプは、これら二つのデッキに比べて安定性が低く、あまり好まれていない印象でした。その後POGでは3すくみにバランスよく勝てる白馬バドレックスやミュウツーが新たに活躍しました。これら二つのデッキは強力で、台湾CLの決勝戦でも同じマッチアップだったようです。

画像1

(POG優勝 白馬バドレックス)

画像2

(POG準優勝 ミュウツー)



2.ミュウ出現!!!

 新弾が発売されて環境で変わった点はただ一つ、ミュウVMAXの登場です。ミュウVMAXのデッキパワーは圧倒的で、前環境後半に活躍したミュウツーや白馬バドレックスはそのままのリストでは全くミュウに勝てず、ミュウ側がウィークガードエネルギーを採用すると、悪タイプのデッキですら勝率が5割を切っていました。そこからの世の中の環境の動きは予想より少し早かったですがシンプルで、ミュウに弱点の付けるゲンガーVMAX,ゲンガーを含む一撃系統のデッキにスタンプ雪道で優位に立てる白馬バドレックスが注目され、新たな3すくみができました。

3.新しい3すくみ

画像7


 JCS環境の旧3すくみと比べた時のミュウ ゲンガー 白馬バドレックスの新しい3すくみの特徴は、単純な色相性ではないことです。ゲンガーVMAXはミュウVMAXに確かに弱点を突いていますが、そもそも場にたくさんのVを並べるミュウにはゲンガーの上技であるパニックフィアーのダメージが大きいので優位を取ることができます。3デッキともただ弱点を突くのではなく、デッキパワーが高いことで環境トップに立っているので、これら3つのデッキ以外で3すくみに勝つのはとても大変なことでした。
CL京都環境のTier表を一度まとめてみると、
Tier1 ミュウ ゲンガー 白馬バドレックス
Tier2 3神 ムゲンダイナ テンタクル 黒馬バドレックス 連撃ウーラオス 一撃ウーラオス
Tier3 レックウザ ニンフィア スイクンインテレオン

上の表のようになっていたと思います。さて、Tier1の中でもミュウは頭一つ抜けて強く、ミュウのリスト、プレイングのレベルが上がるにつれ、ゲンガーやムゲンダイナの勝率が落ちてきて、とあるメタカードが採用され始めます。

画像3


主にウィークガードエネルギーを剥がして弱点を突くために、悪デッキが採用していたカードですが、ミュウの採用するエネルギーはほとんどが特殊エネルギーであったので、単にエネルギーのテンポを落とす目的で悪デッキ以外にも、遂にはミュウ自身にさえも採用されてしまい、どこからでも扇が飛んでくる環境になっていました。
 JCSが終わった後から考えてみても、僕たちのミュウVMAXのデッキリストはかなり洗練されていて、うねりの扇が採用されたムゲンダイナやゲンガーなどのデッキに対してもかなり高い勝率を残すことができていました。しかしミュウをCL本番で使うには一つ大きな問題が残ります。ミラーマッチであまりにも差が付けにくいことです。

Ⅱデッキ考察編


4.ミュウVMAXをCLに持っていく?


 頭一つ、二つくらい抜けて強いミュウは最後まで候補デッキの一つだった、そんなプレイヤーも多いと思います。僕たちも同じでした。しかし、使用率が圧倒的に高いと想定されるミュウのミラーマッチで運ゲー感が否めないこと、そして何より、どこからでも扇が飛んでくる環境でミュウを使うことはとてもストレスで、出来ればミュウを倒す側に回りたいと考えるようになりました。環境のTier1デッキを使うかどうかの基準はミラーマッチをプレイングやリスト差で勝つことが出来るかが大きいと思います。ミュウを倒す側に回った時に、まず一つすぐに気が付くことがあります。それは、後攻ミュウにはかなり勝てるけど、先攻ミュウには全然勝てない、です。

5.先攻有利すぎ問題


 ここで今環境の最もどうしようもない問題について少し触れたいと思います。それは先攻が有利すぎるということです。簡単にボスの指令が使えて2-2-2など最短でサイドを取りきることができるミュウが現れたことで、それに追いつこうとする形で他のデッキもスピードが速まり、先にポケモンを倒すことができる先攻が圧倒的に有利な環境になりました。もちろん、進化が必要なVMAXというシステム上先攻が有利なことは仕方ないことで、今回のもう一つのテーマは後攻でどうやって勝つか、になりました。
この問題に関しては、CL京都で多くの強豪プレイヤーとされる人が早々に負けが増えていったことからも間違いないことだったと思います。簡単に言えば、先攻ゲー環境です。
 後攻になってしまったプレイヤーの最も太い勝ち筋はリセットスタンプですが、ミュウVMAXはゲノセクトの特性があるのでスタンプが全くと言って良いほど刺さりません。つまり先攻のミュウを倒す何か別の方法を考える必要がありました。

6.ミュウへの勝ち方を考える


 いよいよミュウを倒す方法を考えます。ここでは白馬バドレックスのミュウの勝ち方、ではなくて一般的なデッキのミュウに対する勝ち方をまとめていきます。
 ミュウへの勝ち方を考えるときに大前提にするべきことがあります。それは、ミュウは全て引きたいカードを引く、ということです。ゲノセクトでスタンプも回避できるミュウは、3回後ろのポケモンを倒すのも容易なので、スタンプや雪道で止めて勝つというのはあまりいい方法とは言えません。ミュウがサイドを6枚取りきるのに必要なターンよりも早くサイドを取りきる、最短ターン数の勝負をする必要があります。


サイドレース競争


 まず先ほどにも上げたとおり、ミュウ相手に先攻を取れた場合多くのデッキでそれなりの勝率を保つことができます。その理由は簡単で、ミュウデッキはゲノセクトなどVのポケモンが常に場にいるので、先攻プレイヤーはサイドを2-2-2の最短3ターンで取りやすいことです。
最も簡単な例を挙げるとビクティニVMAXでしょう。

画像4


 先攻2ターン目に前のVポケモンをダイビクトリーで取ることができれば、あとは2回ボスでゲノセクトVを倒せばミュウに勝てますね。これはミュウミラーでも、ムゲンダイナやゲンガーなど相手のポケモンVを手軽に倒せるVMAXなら大体一緒です。
 つまり一つ目の勝ち方は、相手のポケモンVを倒してサイドを2-2-2で取る、です。この勝ち方についてもう少し深く研究すると、いくつかのデッキでは後攻でもこのプランで先攻ミュウに勝てることが分かります。その条件は、①こちらのVMAXはミュウに一撃で倒されないこと、②ミュウにサイドを2-2-2で取られないこと、です。
 いくつか分岐もあって複雑なので簡単にだけ説明すると、例えばミュウ側はサイドを1-3-2で取るとすれば、サイド3のVMAXを倒すのに2ターンかかるので計4ターンかかります。一方後攻側はサイドを2-2-2で取ればいいので計3ターン!なんと理論上ミュウに勝つことができました。もちろんこれには3回ボスを使う必要があるのでそう上手くはいかないのですが、一つの勝ち方として持っておきます。
 先ほど例に挙げたVMAX達だと、ビクティニやゲンガーはこのプランを取ることができますが、ムゲンダイナはできません。ムゲンダイナも盤面を広げる必要があるので、ミュウ側に2-2-2の最速3ターンで取られてしまうからです。白馬バドレックスはメロンを使う必要があってボスを使いづらいので後攻でこのプランを取るのは難しいのですが、いくつか条件がそろえばできるので詳しい解説はデッキ解説の部分で行います。


弱点を突く?


 最短ターンで勝つ方法はもう一つあります。こちらは簡単で、ミュウの悪弱点を突いてワンパンする、です。CL京都時点でのミュウへの勝ち方はこちらが主流で、主にうねりの扇を組み合わせてワンパンを狙うデッキが多くありました。挙げるときりがないですが、ゲンガー、ムゲンダイナ、3神ファイヤー、ニンフィア、などですね。連撃ウーラオスにファイヤーとうねりの扇を入れて勝つ形までありました。このプランは分かりやすくそれなりにミュウに勝つことができますが、僕はあまりお勧めできません。理由はいくつかありますが、これらのデッキは3すくみの一角である白馬バドレックスが苦手、ミュウにウィークガードエネルギーを2枚つけられるとなかなか倒せない、などです。特に白馬バドレックスが苦手というのはスタンプ雪道に弱い、ということを意味します。雪道を採用したミュウも現れ始めていた中、1回しか負けることのできないCLで、安定感が高いとは言えない悪デッキを使うのは推奨できません。しかし悪デッキ+うねりの扇の組み合わせを研究する中で大きな発見がありました。ミュウに対してうねりの扇はエネテンポを落とすという意味合いで強力なこと、うねりの扇はミュウ以外のデッキに対しても強力なこと、です。


うねりの扇の別の使い方


 上手なミュウは悪デッキ相手にはウィークガードを2枚つけたミュウVMAXを作ってきくるので、悪側は弱点を突くことを目的にうねりの扇を使うことはかなり難しくなります。しかし、うねりの扇というカードの真価は別のところにあります。それは何度も書いている通り、相手のエネテンポを落としてミュウ側にカミツレを要求させることです。
 ミュウを使っているプレイヤーには共感してもらえるかと思いますが、ミュウは、ボスの指令は好きな時に使えても、カミツレは2枚採用なのでなかなか使えません。「ここでベンチのミュウのエネを返されたら次のターン技使えないな。。」とひやひやした経験はあるのではないでしょうか?基本エネルギーの採用枚数が少し増えてきたミュウも、特殊エネルギーを張らなければならないターンは確実に存在します。ミュウに1ターン技を使わせないターンができれば、サイドレースを逆転することができます。もちろん、カミツレを使われることもあるのでこのプランだけでミュウに勝つのは難しいですが、最短サイドレースプランと組み合わせればかなりの勝率を確保できると判断しました。実際にケイトもbest16の配信卓で、うねりの扇でベンチのミュウのエネルギーを剥がして余裕をもって勝っています。

best16の試合は8:53:00~

 一つ前の項で挙げた、ミュウ以外のデッキに対してもうねりの扇は有効、という点についても軽く触れたいと思います。具体的には3神ファイヤーやゲンガーなど一撃系統のデッキです。特に3神についてはオーロラエネルギーを剥がすとアルティメットレイが使えなくなるので白馬バドレックス側の勝率がかなり上がります。うねりの扇の有用性に気が付いたプレイヤーは多くいて、ミュウ以外のデッキでもエネテンポが落ちると止まって負けてしまうのでCLでは基本エネルギーメインのデッキを使うのが良いと考えました。


その他の勝ち方


 一応簡単にミュウに対するその他の勝ち方も触れていきます。一つは無理やり雪道を通すことです。CL京都時点では混沌のうねり2枚、マーシャドー1枚程度が平均的なミュウの採用枚数だったと思いますが、雪道を多投したり、マーシャドーのリセットホールでうねりを剥がして雪道を張るプランもありました。ミュウ側のベンチにマーシャドーが居た場合簡単に取れるプランではないのであまりおすすめはできませんが。。
もう一つはグッズロックです。

画像5


ミュウが一番コピーする技であるテクノバスターは次のターン技が使えないのでグッズロックされるといれかえることができず次のターン技が使えません。それに加えて、ゲノセクトは逃げるエネルギーが2枚なので裏を縛る使い方もできます。クワガノンを採用できる雷レックウザや雷バレット系のデッキはミュウへの勝率はそれなりに確保できると考えています。

7.相性じゃんけん

画像8


 CL京都のデッキを決めるにあたってたくさんのデッキを試しましたが、やはり3すくみ以外のデッキはデッキパワーが落ちていて勝ちきれないだろうと判断しました。この判断は結果的にも間違ったものではなく、非Vのクワガノンなど予想外のデッキはあったものの上位デッキの多くは3すくみがベースのデッキが多かったように思います。とすれば次に考えるべきは3すくみの中でどれを使うか、ですね。

 3デッキの中でミュウの数が少し多いものの、1回しか負けられないCLだとどれを使うにしろ不利相性を何度か返さなければなりません。
不利相性をまとめると、
ミュウ:ゲンガーに不利
ゲンガーの安定感が少し低いのでそれなりに勝てる。うねりの扇がほぼ全てのデッキに入っていてどこかで引かれて負けそう。
ゲンガー:白馬バドレックスに不利
雪道スタンプに弱く、タフネスマントスイクンの突破が難しい。ミュウ対策のうねりの扇が自分にも刺さる。
白馬バドレックス:ミュウに不利
先攻のミュウに押し切られる。不利なミュウが最も3すくみの中で多いのがネック。
 3つを並べた時に、白馬バドレックスは3すくみで不利なミュウにも、そもそも先攻を取ればある程度勝てるので3デッキの中で最も不利相性を返しやすい、幅広く戦えると考え白馬バドレックスを選択しました。
先攻が有利な環境ですが、白馬バドレックスは後攻でもメッソンのどんどんよぶからそれなりに戦うことができるのも評価が高かった理由の一つです。

Ⅲデッキ解説編

画像6

8.採用カード解説


カードごとに使い方についても簡単に触れています。
白馬バドレックスV:3枚
よく見かけるリストでは白馬ラインが2-2、スイクンが3枚ですが、両方検証したうえで白馬バドレックスが必要な試合が多かったので白馬Vが3枚になっています。これについては詳しく後述します。

白馬バドレックスVMAX:2枚
本当は3枚採用したかったのですが、どうしても枠が無く2枚採用。2枚採用なのでサイド落ちした時はプラン変更が必要になったりしてプレイ難易度が上がっています。

スイクンV:2枚
最初は3枚だったのですが徐々に使わなくなり2枚に。以前よりタフネスマントスイクンが倒されやすくなって信頼度が下がりました。

メッソン:4枚
後攻1ターン目はどんどんよぶから入るのが理想です。基本的には最大枚数並べてOK

ジメレオン:4枚
裏工作のインテレオンが2枚採用なのでジメレオンに進化しておくことがとても大切。インテレオン系のデッキが苦手な方はジメレオンとメッソンが階段のように並んでいる盤面を作れるように意識するといいと思います。

インテレオン(裏工作):2枚
フュージョンエネルギーが出たことでクイックシューターの有用性が下がり、裏工作インテレオンが欲しい試合のほうが多いので2枚になっています。特に序盤は裏工作で取るカードの1枚は回収ネットが正解な場面が多いです。

インテレオン(クイックシューター):1枚
使う頻度は以前より落ちてもとても強力なカード。本当は2枚採用したかったのですが枠が無く、使い回せる回収ネット2枚目にしました。ミラーマッチを含むスイクン系のデッキ相手には特に活躍します。

クロバットV:1枚
この枠はデデンネGXとの選択ですが、雪道を抱えたまま特性を使いたい場面が多かったのでクロバットを選択。サンダーVも特に気にしなくていいのでクロバットでいいと思います。

クイックボール:3枚
ボールの枚数は現在の枚数で納得しています。水エネルギーを落とせる貴重なカード。

レベルボール:3枚
メッソン系統しか取れないカード。出来ればレベボでメッソンを並べてクイックでVポケモンを並べたいです。

しんかのおこう:2枚
このカードは終盤なくなると裏工作から進化ポケモンを持ってこられなくなることもあるので、サイド落ちしていないかよく確認しましょう。

ポケモン通信:2枚
白馬バドレックスやインテレオンを山札に戻して、博士でトラッシュするのを防ぐカード。しんかのおこうは貴重なので手札に余裕があるときは裏工作からポケモン通信でインテレオンを取りましょう。

リセットスタンプ:2枚
雪道との組み合わせがとても強力なので2枚採用。試合中盤に相手の動きを弱らせるのと合わせて試合中に2回使います。

タフネスマント:2枚
1枚採用も検討しましたが、それだとスイクンがあまりにもミュウに簡単に倒されてしまうので2枚採用。ミラーや一撃戦など、どの対面でもとても強力。マントスイクンがただ戦っているだけで勝てる試合が何度もあります。

うねりの扇:2枚
一般的な白馬スイクンだと1枚採用のリストが多いと思います。しかし1枚採用ではミュウ対面で不安で、特に2枚同時に使って1度にミュウのエネルギーを全て返すことで1ターンもらえる試合は多くあります。2枚あって初めてミュウ対面の勝率が保証されるカードだと考えています。

たっぷりバケツ:2枚
裏工作からエネルギーを取れる唯一のカード。サイド落ちしていないかよく確認しておきましょう。

回収ネット:2枚
クイックシューターのインテレオンと枠を取り合ったカード。ふうせんなどの逃げ札が入っていないので入れ替えカードとしての役割も兼ねています。

あなぬけのひも:1枚
ミュウ相手にはとくに強力で、特に序盤はこのカードがボスの代わりになったりします。ラティアスのダイナバリアを避けるためにも必須です。

博士の研究:3枚
博士が多いほうが安定します。

マリィ:1枚
手札に捨てたくないカードを抱えた時は裏工作から博士の代わりにマリィを使います。

ボスの指令:3枚
ミュウ相手に裏のポケモンを3回取る試合も多いので3枚採用。4枚は過剰だと思いますが、2枚だと勝てない試合も多いです。

メロン:3枚
本当はキバナと合わせて4枚採用したいのですが、どうしても枠が無く、回していて困る試合もほとんどなかったので2枚に。スイクンの場持ちがよく、エネルギーには多少余裕があるので2枚で回せています。

頂きへの雪道:2枚
3枚にしたかったのですが枠が無く2枚に。ミュウ以外の相手には2枚でも十分です。ミュウにはそもそも雪道があまり通らないと考えているので雪道より扇を増やす方向に。

基本水エネルギー:8枚
バケツと合わせてちょうどいい枚数だと感じています。

9.候補カード解説


マーシャドー
混沌のうねりがでていても雪道を通せるカード。最後まで採用を検討しましたが、マーシャドーが相手のベンチにいると通りにくいこと、ミュウの混沌のうねり対策ピンポイント過ぎること、スタートにより安定性が下がることを理由に不採用に。

ツールスクラッパー
主にミラーでタフネスマントを剥がすためのカード。下で詳しく解説しますが、ミラーでは両者の練度が上がると、スイクンではなく白馬で戦うほうが強くツールスクラッパーが必要とならない試合が多いです。そのため使用頻度が徐々に減っていき不採用に

キバナ
メロンの4枚目として使える他、このカードがあると裏工作のインテレオンが技を使いやすいなど多くのメリットがあります。このカードも何度も採用を考えましたが、どうしても枠が無く不採用に。抜く候補カードは、回収ネットやタフネスマントの2枚目でしょう。


10.白馬とスイクンの枚数について


 白馬バドレックスを使う試合が多かったので白馬の枚数を増やしたわけですが、それはサイドプランが主な理由です。
白馬側が先攻の場合
最も簡単で強い動きは
スイクン→スイクン→白馬です。
このプランの場合白馬バドレックスを最後に押し付けて、相手はボスで2枚取る対象がベンチにいないので大抵の場合サイドレースで優位に立てます。
しかし、先攻の場合は白馬バドレックスから戦ってもサイドレースは優位に戦えるので、引いたポケモンで戦えばほとんどの試合で勝てます。
難しいのは後攻の場合。
相手にメッソンを1枚取られてスタートした時、取れるサイドプランは主に二つ。一つはスイクンを2回押し付ける1-2-2-3です。しかしこの場合最後にボスを引かれてメッソンを取られたら負けで、スタンプからでも簡単にボスが使えるミュウやミラーでは負けてしまいます。ミュウやミラーで後攻から勝つには1-3-3で相手に白馬バドレックスを2回押し付ける必要があります。つまり、後攻で勝つことを重視して白馬の枚数を厚くしました。
補足として、実践ではここまで綺麗にVMAXを2回押し付けられることも少ないので、簡単に戦えるスイクンとタフネスマントが2枚ずつ入っています。

11.対面毎のプラン


VS ミュウVMAX
 取るプランは、ミュウVMAXを相手して扇でエネルギーテンポを落として勝つ、もしくはゲノセクトVやミュウVを3回倒して2-2-2で取る、です。先攻でも後攻でも、白馬バドレックスが戦う試合では2-2-2でサイドを取ることが多く、スイクンが戦うしかない試合ではサイドレースでは不利を取るので扇で相手のエネルギーテンポを奪って勝つ試合が多いです。
分岐はたくさんあるものの、扇でエネルギーテンポを取る試合は配信卓のように淡白な試合になることが多いのでサイドを2-2-2で取るプランで最も分かりやすいパターンを紹介します。
先攻の場合
白馬バドレックスVMAXのダイランスで前のVポケモンを倒してサイドを2枚取る。

裏に新しい白馬バドレックスVMAX2エネ付きを用意して2回ボスを使って裏を取る。
これで先攻は勝てます。たくさん分岐があるのでここまで簡単な試合は少ないですが、どのパターンでも基本の考え方はこれなので一度試してみてください。
後攻の場合
ミュウの先攻2ターン目にメッソンが倒される。


白馬バドレックスVMAXのエンペラーライド+ダイランスでミュウVMAXを倒す。

裏に新しい白馬バドレックスVMAX2エネ付きで2回ボスを使って裏を取る。
(サイコジャンプやダイナバリアがされない場合は前のミュウVMAXを相手して3-3で取ってもOK)
後攻もVMAXを2回綺麗に押し付けるとサイドレースで優位に立てます。白馬バドレックスVを出すとそのターンに倒されるのでなるべく早めに、出来ればタフネスマントをつけて出しましょう。

結論としては、白馬バドレックスVSミュウの勝敗はミュウの基本エネルギーの枚数に左右されると思います。2枚以下であれば、少しだけ白馬のほうが勝ちやすいと思います。

VS一撃ゲンガー
 タフネスマントをつけたスイクンが強力な試合。最後にリセットスタンプ+雪道もあるのでかなり優位に戦えます。うねりの扇でゲンガーのエネルギーを返すと、ヘルガーの一撃の咆哮でゲンガーにダメージが溜まっていき、ダイランス圏内に入れることもできるので覚えておきましょう。

VS白馬バドレックスミラー
 練度が上がってくると後攻側の1-3-3プランでのVMAX押しつけが強いので白馬バドレックスVMAX同士が戦う試合。どのルートを取ってもどちらかがスタンプで祈る試合になりやすいですが、後攻側になってしまったら余計なポケモンVは出さずに1-3-3でVMAXを2回押し付けることを意識しましょう。手札やサイド落ちの都合でそれが無理そうであれば、スイクンを2回使って最後にVMAXを押し付ける1-2-2-3のサイドプランを取ることになります。
逆に先攻側は、相手のメッソンを倒したら、前のVMAXの相手の前にベンチの白馬バドレックスVを倒してサイドを1-2-3で取ることを意識しましょう。

その他のマッチング
Tier2以下のデッキにも白馬バドレックスとスイクンをサイドプランを意識しながら戦えば優位に戦えます。なるべく3-3や、1-2-3など綺麗に相手に取られないように気を付けながら戦ってください。困ったときはスタンプ+雪道で逆転できます。

おわりに

 デッキ解説は以上になります。ここまでお読みいただきありがとうございました。どの対面でも幅広く戦える白馬バドレックスは来月のCL福岡でもトップメタの一角になると思うのでぜひ練習してみてください!
ご質問、ご要望などありましたらTwitterの方で受け付けております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?