いちから

分かれと出会いの季節である4月に、社内異動をすることになった。
サラリーマンだったら当たり前に来る異動というものは珍しくもなく、もっといえば大きく組織が変わるわけではないので、傍から見たらそこまで大きい変化とまではいかない気もする。

ただ、個人的にはそれなりに大きい変化だと思っている。
それは、前の部署にいた期間が長かったことや、業務領域が異なる部署になることへの振り幅の大きさや、異動先が元々やりたかったことに近いことができそうだという期待感も、変化を強調する要素である。

サラリーマンには、なんとなく会社の言う通りに同じようなことしかできないんだという一種の諦めのようなものを感じるけれど、自分は就職活動の時から一貫して同じような希望を口にして、会社に入ってからも純粋な思いを忘れずに現実や妥協みたいなものに抗って生きるようにしている。

今回も、諦めの悪さが招いたいいニュースなので、まさに初心を忘れずに一つずつやっていきたい。今まで掲げていた自分なりの理想みたいなものは、他人からどう見えようが、結構笑えるくらい達成できていることをいい意味で誇りに思うことと、初心を忘れないことは両立できる。
流石に新人ではないので、ガチガチで空回り上等にはならないだろうけれど、他者を尊重して自分が出来ることはサボらないことを徹底しつつ、肩の力を抜いて周りを見て行動できるようにしたい。